「自分で言っておいてドキドキしているんですけど……」俳優の松本若菜が4日、都内で行われた主演ドラマ『対決』(毎週日曜22:00~)の完成会見に鈴木保奈美とともに出席し、ドラマ出演をきっかけに感じた“ある変化”を明かした。役と向き合う中で見えてきた、新たな視点とは――。
「どんな思いでこの質問案を作ってきてくださったんだろう」
4月5日からNHK BSプレミアム4KとBSで放送される同ドラマは、月村了衛氏の同名小説(光文社)が原作。幸せを願い、理不尽に立ち向かう女性たちを描く社会派エンターテインメント。ある医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げているという噂を耳にした新聞記者の檜葉菊乃(松本若菜)は、医大の理事・神林晴海(鈴木保奈美)に目をつける。追及をかわす神林だが、檜葉は粘り強く核心へと迫っていく。脚本は渡邉真子氏、演出は池田千尋氏、小菅規照氏が担当。全5話。
本作で新聞記者・檜葉を演じる松本。普段は取材を受ける側だが、逆の立場の記者役を演じて気づいたことを聞かれると、「(記事を)読む人たちがどう捉えるのかとか、『聞いてみたいことを(よく)聞いてくれた』という感覚になってもらうことを(記者は)考えていて、それを私たちに投げかけてくれているんだと思うと、私も今後、取材を受けた時に……普段から適当なことを答えているわけではないんです、本当に(笑)。でも、『どんな思いでこの質問案を作ってきてくださったんだろう』ということは、今まで以上に感じるようになりました」と意識の変化を説明。さらに、「このあとの(予定の)個別取材、自分で言っておいてドキドキしているんですけど、今まで以上に丁寧にしっかり向き合っていきたいと思います」と語り、場の笑いを誘った。
すでに第1話を鑑賞したという松本は、「こんな骨太なドラマで主演をさせていただくのは初めてだったので、『客観的に見なきゃ』と思ったんですけど、見れませんでした。こんなに物語に入り込んでしまう、という不思議な経験をしました」と感想を吐露。続けて、「見ていただく方は、最初は檜葉菊乃の目線で見ていただくのだと思うけど、回が進むごとに『自分だったらどうだろう』とかいろんな視点で見れるドラマだと思います」とドラマの魅力を語った。
また、演じる檜葉について、松本は「記者として、自分が思う理不尽なことをどう社会に伝えていくか、使命にも似た熱い思いを持っている女性だと思います。ですが、話が進んでいくにつれ、いろんな人との出会いや事柄と触れ合う中で、自分の弱さも再確認したり、いろんな理不尽なことに立ち向かっていく自分が不安だったり……短い間に、こんなに感情が揺れ動いてしまうんだ、と」と印象を語り、「監督ともお話したんですけど、ステレオタイプの記者にはならないようにしましょうと。すごく人間味のあふれる女性でありたいと思っていたので、そこは意識して演じました」と振り返っていた。


