(左から)野球日本代表侍ジャパンの隅田知一郎、井端弘和監督、石井大智(写真:Getty Images)

 

 最多セーブの実績を持つ剛腕クローザー。追加招集の最有力候補と目されたが、最終的に選出は見送られた。[1/6ページ]

最有力と目された剛腕

杉山一樹(福岡ソフトバンクホークス)

[caption id="attachment_245234" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの杉山一樹(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:192cm/107kg

・生年月日:1997年12月7日(28歳)

・経歴:駿河総合高 – 三菱重工広島

・ドラフト:2018年ドラフト2位(ソフトバンク)

・2025年成績:65試合登板(64回1/3)、3勝4敗31セーブ10ホールド、85奪三振、防御率1.82

 

 2025年は守護神としてさらなる躍進を遂げた杉山一樹。抜群の奪三振能力を誇る剛腕リリーバーは、追加招集の最有力候補と目されていた。

 

 駿河総合高、三菱重工広島を経て、2018年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。即戦力として期待されたが、一軍定着にはやや時間を要した。

 

 そんな中、2024年にリリーフとして台頭。シーズン終盤からは勝ちパターンとして起用された。

 

 

 

 最終的に同年は、50試合登板で18ホールドポイント(4勝14ホールド)、防御率1.61とブレイクを果たした。

 

 さらに、2025年はシーズン途中から守護神に君臨。同年は65試合に登板し、31セーブ、防御率1.82をマークし、平良海馬(西武)とともに最多セーブのタイトルを獲得。奪三振率は11.89を誇った。

 

 一方で、侍ジャパン招集歴は、昨年3月に行われたオランダとの強化試合のみ。第6回WBCのメンバー入りはならなかったが、追って発表された予備登録投手には名を連ねた。

 

 平良海馬(西武)の出場辞退に伴う追加招集は、藤平尚真(楽天)となったが、同じくリリーフ右腕の石井大智(阪神)も出場辞退が決定。最有力候補として杉山の名前が挙がったが、選出には至らなかった。

 トミー・ジョン手術から完全復活を遂げ、圧倒的な数字を残した右腕。リリーフ型として代役の有力候補に挙がったが、今回は招集に至らなかった。[2/6ページ]

 

復活したリリーフ右腕の実績

西口直人(東北楽天ゴールデンイーグルス)

[caption id="attachment_249027" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの西口直人(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:183cm/83kg

・生年月日:1996年11月14日(29歳)

・経歴:山本高 – 甲賀健康医療専門学校

・ドラフト:2016年ドラフト10位(楽天)

・2025年成績:52試合登板(50回2/3)、3勝1敗1セーブ31ホールド、70奪三振、防御率1.07

 

 2025年は、トミー・ジョン手術から見事な復活劇を見せた西口直人。石井大智(阪神)の出場辞退で、代役の有力候補と目されたが、選ばれることはなかった。

 

 山本高、甲賀健康医療専門学校を経て、2016年ドラフト10位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。プロ5年目の2021年にリリーフとして一軍に定着した。

 

 翌2022年には、リーグ最多となる61試合に登板し、34ホールドポイント(4勝30ホールド)、防御率2.26とフル回転の働きを見せた。

 

 

 

 順調にキャリアを積み上げていたが、2023年9月にトミー・ジョン手術を敢行。同年オフには育成契約に移行した。

 

 その後、2025年2月に支配下復帰すると、同年は開幕から26試合連続無失点の球団記録を更新。圧倒的なピッチングを続け、勝ちパターンの一角を担った。

 

 最終的に52試合登板、34ホールドポイント(3勝31ホールド)、防御率1.07をマーク。奪三振率は驚異の12.43を誇った。

 

 一方で、侍ジャパン招集歴は、昨年11月開催の韓国との強化試合のみ。WBCメンバー入りも見送りとなり、予備登録投手にも名前はなかった。

 

 石井の出場辞退が決定し、代役候補として再び名前が挙がったが、先発転向に挑戦する2026年シーズンに専念することとなりそうだ。

 守護神としてタイトルを獲得した実力派リリーバー。石井の代役像に近い存在として名前が浮上したが、本選、予備登録ともに選出は見送られた。[3/6ページ]

 

守護神クラスの実力者

松山晋也(中日ドラゴンズ)

[caption id="attachment_244883" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの松山晋也(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:188cm/92kg

・生年月日:2000年6月23日(25歳)

・経歴:八戸学院野辺地西高 – 八戸学院大

・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位(中日)

・2025年成績:53試合登板(52回2/3)、0勝1敗46セーブ5ホールド、72奪三振、防御率1.54

 

 石井大智(阪神)の出場辞退に伴う追加招集の候補として、松山晋也の名前も挙がっていた。

 

 八戸学院野辺地西高、八戸学院大を経て、2022年育成選手ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。プロ1年目の6月に早くも支配下契約を勝ち取った。

 

 同年は36試合に登板し、防御率1.27をマーク。翌2024年はセットアッパーの役割を担い、59試合登板、43ホールドポイント(2勝41ホールド)、防御率1.33の好成績を残し、最優秀中継ぎのタイトルに輝いた。

 

 

 

 さらに、2025年はライデル・マルティネスの読売ジャイアンツ移籍に伴い、クローザーに抜擢。開幕から支配的なピッチングを続けた。

 

 最終的に同年は、53試合登板で46セーブ、防御率1.54をマーク。マルティネスと最多セーブのタイトルを分け合うなど、さらなる飛躍を遂げた。

 

 井端ジャパンには、強化試合で2度メンバー入り。直近の韓国戦でも、1回無失点と結果を残した。

 

 第6回WBCでも守護神候補に名前が挙がっていたが、大勢(巨人)や出場辞退となった平良海馬(西武)らとの競争に敗れ、まさかの代表漏れ。さらに、予備登録投手にも松山の名前はなかった。

 

 近年は、NPB屈指のリリーバーといえる数字を残しているだけに、石井の代役としても有力候補と目されたが、追加招集は見送られた。

 最優秀防御率のタイトルを獲得した完成度の高い右腕。先発型ながら候補に挙がったが、追加招集には至らなかった。[4/6ページ]

 

NPB屈指の先発右腕

才木浩人(阪神タイガース)

[caption id="attachment_249759" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの才木浩人(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:189cm/92kg

・生年月日:1998年11月7日(27歳)

・経歴:須磨翔風高

・ドラフト:2016年ドラフト3位(阪神)

・2025年成績:24試合登板(157回)、12勝6敗、122奪三振、防御率1.55

 

 2025年は、最優秀防御率のタイトルを獲得した才木浩人。第6回WBCメンバーからは外れたものの、国際大会でも重宝される存在だろう。

 

 須磨翔風高から2016年ドラフト3位で阪神タイガースに入団。高卒1年目から一軍デビューを飾ると、翌2018年には6勝を挙げるなど、早くから台頭した。

 

 その後は故障に苦しむ時期もあったが、トミー・ジョン手術を経て復活。2024年には初めて規定投球回をクリアした。

 

 

 

 同年は25試合(167回2/3)を投げ、13勝3敗、防御率1.83の好成績をおさめた。

 

 さらに、2025年は24試合(157回)を投じて12勝6敗、防御率1.55をマーク。最優秀防御率のタイトルに輝いた。

 

 井端ジャパンでも、2024年開催の第3回WBSCプレミア12などで招集。同大会では、先発の一角として好投を見せた。

 

 第6回WBCでも、メンバーの有力候補と目されたが、先発陣にはメジャー組が数多く揃ったこともあり、選出には至らなかった。

 

 そんな中、チームメイトの石井大智(阪神)の出場辞退が決定。チームメイトの才木に、白羽の矢が立つ可能性もゼロではなかったが、追加招集には至らなかった。

 メジャー初年度を優先して辞退したが、予備登録には名を連ねていた実力派。緊急時の切り札として注目されたものの、代役とはならなかった。[5/6ページ]

 

出場辞退から招集の可能性

今井達也(ヒューストン・アストロズ)

[caption id="attachment_245230" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの今井達也(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/80kg

・生年月日:1998年5月9日(27歳)

・経歴:作新学院高

・ドラフト:2016年ドラフト1位(西武)

・2025年成績:24試合登板(163回2/3)、10勝5敗、178奪三振、防御率1.92

 

 2026年からはメジャーリーグの舞台に挑む今井達也。第6回WBCは出場辞退となったものの、予備登録メンバーに名を連ねており、追加招集の可能性も浮上していた。

 

 作新学院高から2016年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団。高卒2年目に頭角を現すなど、早くから先発ローテーションの一角に。しかし、制球難が大きな課題に挙がっていた。

 

 そんな中、2023年に初の2桁10勝を挙げると、翌2024年には最多奪三振(187個)のタイトルを戴冠。

 

 

 

 さらに、2025年は24試合(163回2/3)を投げ、10勝5敗、178奪三振、防御率1.92をマーク。制球面も大きく改善させた。

 

 井端ジャパンでは、2023年開催のアジアチャンピオンシップにOA枠で選出。昨年3月に行われたオランダとの強化試合でも招集されている。

 

 第6回WBCでもメンバー入りが有力視されていた中、メジャー初年度のシーズンを優先するため、出場辞退を決断した。

 

 しかし、本選の予備登録メンバーには名を連ねており、出場も不可能ではない状況となった。石井大智(阪神)の代役とはならなかったが、さらなるアクシデントがあった際には、追加招集の筆頭候補となり得るだろう。

 サポートメンバーと予備登録入りを果たしていた若き左腕。繰り上げ昇格の可能性も取り沙汰されたが、今回は見送りとなった。[6/6ページ]

 

若手サウスポーの浮上

金丸夢斗(中日ドラゴンズ)

[caption id="attachment_249028" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの金丸夢斗(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:左投左打

・身長/体重:177cm/77kg

・生年月日:2003年2月1日(23歳)

・経歴:神港橘高 – 関西大

・ドラフト:2024年ドラフト1位(中日)

・2025年成績:15試合登板(96回2/3)、2勝6敗、78奪三振、防御率2.61

 

 大学時代にも井端ジャパンへ抜擢された経験を持つ金丸夢斗。侍ジャパンのサポートメンバー、さらには予備登録メンバー入りが決定しているが、今回も本選メンバーへの繰り上げはなかった。

 

 神港橘高、関西大を経て、2024年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーの2025年は、15試合に先発登板。

 

 同年は打線の援護なく2勝6敗と負け越したが、防御率2.61をマークした。

 

 

 

 井端ジャパンには、関西大4年時の2024年に行われた欧州代表との強化試合で異例の初招集。

 

 さらに、昨年11月に開催された韓国との強化試合でも代表入りした。

 

 第6回WBCのメンバー入りはならなかったが、侍ジャパンのサポートメンバーとして、3月2、3日に行われる強化試合への参加が決定。さらには本選の予備登録投手にも選出された。

 

 石井大智(阪神)が出場辞退となり、金丸の大抜擢の可能性も浮上していたが、今回は同じ左腕の隅田知一郎(西武)が追加招集されることとなった。

 

 

【了】