JR東海は21日、交通系ICカード「TOICA」の利用エリアを三重地区へ拡大するとともに、特急「南紀」でチケットレス乗車サービスを開始すると発表した。いずれも2027年春に開始予定としており、紀勢本線・参宮線沿線を中心とした利便性の向上を図る。

  • 三重県内の紀勢本線・参宮線(亀山~多気~鳥羽間)などで2027年春から「TOICA」が利用可能に

    三重県内の紀勢本線・参宮線(亀山~多気~鳥羽間)などで2027年春から「TOICA」が利用可能に

利用エリア拡大にともない、2027年春以降、紀勢本線の下庄~多気間と参宮線の外城田~鳥羽間の各駅(計18駅)に加え、伊勢鉄道の鈴鹿駅も新たに「TOICA」を導入。対象となる計19駅に津駅、松阪駅、伊勢市駅、鳥羽駅といった主要駅も含まれ、三重県内の移動をよりスムーズにする効果が期待される。

これらの「TOICA」利用エリア拡大駅に加え、紀勢本線の三瀬谷駅、紀伊長島駅、尾鷲駅、熊野市駅、新宮駅(計5駅)でも、特急「南紀」に乗車する際、「TOICA」を利用できるようになる。あわせて「南紀」の主要区間で、普通車指定席を対象にチケットレス乗車サービスを導入。スマートフォン等から事前に予約し、きっぷを受け取らずに乗車できるチケットレス商品を新たに設定し、JR西日本のインターネット列車予約サービス「e5489」で発売する。このチケットレス商品は特急券の効力のみの商品となる。

  • 「サービス開始後のTOICA利用エリア」(提供 : JR東海)

    「サービス開始後のTOICA利用エリア」(提供 : JR東海)

このチケットレス商品と「TOICA」を組み合わせることで、「南紀」の乗車から降車まできっぷを持たずに利用することも可能になる。具体的な利用条件やチケットレスサービスの詳細等については、内容が決まり次第、改めて案内する。

【編集部MEMO】
「サービス開始後のTOICA利用エリア」の図で、伊勢鉄道の鈴鹿~津間は点線となっており、鈴鹿~津間を含む点線区間について、各駅で「TOICA」を利用することはできないものの、「この区間を通過してTOICA利用エリアまたはTOICA利用可能駅の各駅相互間でTOICAをご利用いただくことは可能です」との記載がある。
特急「南紀」や快速「みえ」の場合、「TOICA利用可能駅」相互間であれば、伊勢鉄道の線内を通過利用する場合でも「TOICA」等を使って乗車できるのか、JR東海に問い合わせたところ、「『TOICA利用エリア』内の各駅相互間の利用の場合、特急『南紀』・快速『みえ』利用の場合に限らず、普通列車ご利用の場合も含めTOICAをご利用いただけます」とのこと。加えて、「『TOICA利用可能駅』で入場または出場する利用の場合、特急『南紀』利用の場合にTOICAをご利用いただけます」との説明もあった。
なお、利用エリア拡大にともない「TOICA利用可能駅」となる駅における「TOICA」の利用条件、運賃計算方法等の詳細なサービス内容についても、「決まり次第、別途お知らせします」としている。