三重県が、2026年度に行っておきたい新春の開運スポットや、伝統的な年中行事、新年・冬のおすすめグルメ・イベント情報を紹介している。
20年に一度の民俗行事「お木曳行事」
伊勢神宮では20年に一度、社殿を造り替える「式年遷宮」が行われ、その諸祭・行事の中でも最も賑やかな行事とされる「お木曳行事」が2026年に始まる。「エンヤ」の掛け声と熱気に包まれ、伊勢の民が新社殿の木材を神宮へ奉納する姿を見ることができ、20年に一度のご神縁に触れる機会となる。
「第六十三回神宮式年遷宮 お木曳行事」は、以下の日程で実施される。
第一次お木曳行事は2026年5月9日~6月13日(陸曳)と2026年7月25日~8月2日(川曳)、第二次お木曳行事は2027年5月8日~6月12日(陸曳)、2027年7月24日~8月1日(川曳)。場所は陸曳が宮川 度会橋付近~外宮、川曳が五十鈴川 浦田橋下流付近~内宮。なお、社会情勢等により変更となる場合がある。
海と真珠のまちに点在する聖地
海と真珠のまち・鳥羽市には、古くから人々の祈り、特に女性の願いに寄り添ってきた神聖な場所が点在している。2026年の開運祈願に訪れたい、「鳥羽の三女神」と開運神社を紹介する。
安産・子宝・縁結びの聖地
彦瀧大明神(三重県鳥羽市河内町)は、鳥羽市の山あい、加茂川の清流沿いに鎮座し、地元では古くから「彦瀧(ひこたき)さん」として親しまれてきた。女性特有の病や安産の神様として知られ、地元で大切に守られてきた聖地。新年1月4日には大祭が開催予定で、滝の空気が漂う境内は心をリセットし、新たな運気を呼び込むのに最適とされる。
女性の願いを1つ叶えてくれる"石神さん"
「神明神社」がある鳥羽市相差町は、三重県の中でも最も海女さんの多い地域。海女さん達の間で古くから「女性の願いを1つは叶えてくれる女神さま」として信仰されてきたのが"石神さん"。参拝の際は「願いの用紙」にお願いごとを記入し、「願い箱」に入れ、鐘を鳴らしてお願いごとをする。「格子印のドーマン、星印のセーマン」と呼ばれる海女に伝わる魔除けの印が書かれたストラップにも注目。
女性が全国から集まる縁結びの神
伊射波神社(三重県鳥羽市安楽島町)は、地元で「縁結びの神」として知られており、加布良古崎にあることから「加布良古(かぶらこ)さん」と呼ばれ親しまれている。神社へと続く道では、つい天を仰いでしまう竹林に目を奪われ、波の満ち引きが心地よい音色が響く。本殿の奥の「奇跡の窓」から覗く水平線の大パノラマは一見の価値がある。
清き渚二見浦の興玉さま
伊勢神宮参拝の前に、まず二見浦で「禊」を行う習わしがあったとされ、その象徴が二見興玉神社(三重県伊勢市二見町江)の「夫婦岩」。明治時代にイザナギ・イザナミの命になぞらえ「夫婦岩」と呼ばれるようになり、縁結びや夫婦円満の象徴とされている。夫婦岩の大注連縄の間から差し昇る朝日は、パリの美術館に「伊勢の神聖の岩」と題した油絵が所蔵されるほど世界的な絶景として知られている。
三重県で楽しめる絶景スポット
南北に長い三重県は、平野や盆地、リアス海岸など、多様な地形を有しており、その地形が生み出す絶景スポットが数多くある。
伊勢路随一の「石畳」
紀北町と尾鷲市の境に位置する世界遺産熊野古道の「馬越峠」では、天にそびえる「尾鷲ヒノキ」と熊野古道伊勢路随一と称えられる石畳の美しいコントラストが魅力。この重厚な石畳は、日本でも有数の雨量を誇る尾鷲の雨から"祈りの道"を守り続けてきた。「夜泣き地蔵」などの史跡も点在する峠道を一歩一歩踏みしめて歩く時間は、まさに新春にぴったりの"開運ウォーク"。
伊勢と鳥羽を結ぶ「天空のドライブウェイ」
伊勢志摩スカイライン~山頂広場・天空のポスト(三重県伊勢市朝熊町名古)では、新春の澄んだ空気の中、山頂広場から広大な伊勢平野と真珠の海、神宮の森、運が良ければ富士山まで見渡せる景観が楽しめる。レトロで愛らしい「天空のポスト」からは、本当に手紙が出すことができる。
恋人の聖地「ハートの入江」
伊勢志摩国立公園の美しいリアス海岸を一望する「鵜倉園地(うぐらえんち)」(三重県度会郡南伊勢町道行竈)。特に冬は空気が澄みわたり、複雑に入り組んだ湾の絶景が一層際立つ。園内にある4つの展望台のうち、見江島展望台は2015年に恋人の聖地に認定された。展望台からは「ハートの入り江」と呼ばれる「かさらぎ池」が一望できる。夜には降り注ぐような満天の星が楽しめる、県内屈指の星空スポットとしても人気だ。
冬だけの絶景「奇跡の雲海」
熊野市紀和町にある「ツエノ峰」(三重県熊野市紀和町小川口)。寒暖差が激しく、よく晴れた冬の早朝には、運が良ければ、眼下を埋め尽くす真っ白な「雲海」を見ることができる。熊野灘から昇る朝日が、白い海を黄金色から燃えるようなオレンジ色に染め上げる瞬間は、息をのむほど神々しく「たどり着いた人だけが拝める」圧巻の絶景。
冬の味覚を堪能できる「開運グルメ」
厳しい冬の寒さは、三重県の食材を最高なごちそうへと昇華させる。伊勢湾や熊野灘で水揚げされる海の幸は、冷たい海流の中で身を締めしめ、たっぷりと脂を蓄える。陸の王者・松阪牛も旨味を凝縮させ、清らかな水で醸される地酒も、冬の味覚と相まって一層深みを増す。そんな三重の「開運グルメ」を紹介する。
三重県が誇る「肉の芸術品」
三重県の特産品として広く知られる「松阪牛」の真価が最も発揮されるのが、実は冬の季節。きめ細かな霜降りが特徴だが、寒さから身を守るため、牛はこの時期に上質な皮下脂肪を蓄える。そのため、冬の松阪牛は一年で最も脂のりが良く、旨味と甘みが凝縮される。人肌で溶け出すとまで言われる上質な脂は、決してしつこくなく、とろけるような食感を生み出す。
冬に旬を迎える出世魚
三重県では冬に多くの海の幸が旬を迎える中で、最も注目したいのが「寒ブリ」。熊野灘や伊勢湾の冷たい荒波にもまれて育つことで身が引き締まり、一年で最も良質な脂をたっぷりと蓄える。とろけるような「お造り」はもちろん、脂の甘みと旨味を堪能する「ぶりしゃぶ」は、この時期だけの贅沢。さらに「アラ炊き」や「ぶり大根」など、一本購入して様々な調理方法で楽しむこともできる。
生産量全国1位の「あおさのり」
三重県が生産量全国1位を誇る「あおさのり」。県内では古くから天然ものが食され、1950年代からは養殖も盛んになった。旬を迎える1月~4月には、県内各地の沿岸は養殖網に伸びた鮮やかな緑色に彩られ、漁村の美しい風景が広がる。伊勢志摩サミットで食材として採用されて以降、その抜群の香りと手軽さで需要が拡大している。
新年の祝杯に最適な地酒
三重県多気町で江戸時代末期から続く「河武醸造」の代表銘柄「鉾杉」に加え、伊勢の精神性を深く表現した酒「SHIKI(式)」もおすすめだという。伊勢神宮の式年遷宮を通じて伊勢に根付く「常若―常に新しく若々しくあることで永遠を保つ―」という考え方を体現。清らかな宮川水系の水と、世界で唯一この蔵だけが使用する酒米「弓形穂(ゆみなりほ)」を使用した逸品は、新年の幕開けや開運祈願に適している。
年始の三重県で楽しめる各地のイベント
年始の三重県は、伝統的なお祭りや三重県が誇る国内最大級のイルミネーションなど、寒さを忘れて楽しめる様々なイベントでにぎわう。
伊勢の伝統を楽しむ特別なお正月
2026年1月18日、おかげ横丁で「伊勢大神楽」が開催される。獅子舞にルーツを持ち、江戸時代、伊勢神宮にお参り出来ない人のために諸国を巡り、神楽奉納の代役を務めたのが始まり。国の重要無形民俗文化財にも指定されており、この日はおかげ横丁の店々に門付けする。
国内最大級の煌めきがつくる、奇跡の絶景
2025年10月18日~2026年5月31日まで、ナガシマリゾートなばなの里では「なばなの里イルミネーション」を実施している。2025-2026のテーマは「ZIPANGU」。黄金の輝きに満ちた伝説の国を舞台に、幻想的かつ鮮やかな光で、日本をダイナミックに演出する。
福を呼び込む一足早い節分祭
多度大社の 「追儺祭」(ついなさい)は、古くから「おにやらい」とも呼ばれ、疫鬼を追い払い、新しい年に福を招くための伝統的なお祭り。特に特別豆撒きで賑わう。節分の日が平日のため参拝が難しい人のために、毎年1月の最終日曜日、一足早く執り行われる。2026年の開催日は1月25日。新しい年の始まりに厄を祓い、清々しい気持ちで1年を過ごすための重要な年中行事の1つ。
天下の奇祭
尾鷲神社の「ヤーヤ祭り」は、300年以上前から続く尾鷲地域の伝統的な神事。武士が合戦の際に名乗りを上げた「ヤーヤー我こそは…」という勇ましい声に由来するといわれ、豊漁と豊作を祈願する「天下の奇祭」として知られている。白装束の男衆が威勢の良い掛け声とともにぶつかり合う、「喧嘩祭り」と形容されるほどの迫力が見どころ。開催期間は2026年2月1日~5日まで。

















