宮崎県の観光名所といえば? 歴史の重みを感じられる飫肥城下町や、恋愛運のパワースポットとして有名な青島など、ゆっくりと静かに元気を取り戻せる場所が多いことをご存じだろうか。本記事では宮崎県南部で訪れたいスポットを紹介する。
宮崎県のすごい人! 小村寿太郎って?
歴史好きなら「日南市小村寿太郎記念館」を訪れてほしい。
小村寿太郎は日本の近代外交の礎を築いた明治の外交官で、「日南市小村寿太郎記念館」は1993年に開館。2022年にリニューアルオープンした。
たとえば入口すぐの展示で、一番左にあるのは「飫肥瓦」。飫肥の重要伝統的建造物群保存地区では修理の際には「飫肥瓦」を使用することになっているという。近年では入手困難で、市で金型を作成し保存に努めている。ほかにも「厚焼き玉子」や飫肥特有のコケなども解説とともに展示されている。
さらに続く展示で一番奥にいるのは「弥五郎様」。毎年秋には弥五郎人形行事というものが行われ、高さ約7mの白いひげで朱塗りの面に烏帽子・朱の袴をはいた弥五郎様の股下をくぐると無病息災とされている。
中央は小村寿太郎のほぼ等身大パネルで、近くで見ると身長は約156㎝程度と小柄だったことが分かる。外交官として幕末に結ばれた不平等条約の改正に乗り出し、見事な外交手腕で日本は事実上の独立国家として認められるほどだったとか。
手前は「泰平踊」で使用するもの。泰平踊は武士が町の盆踊りに参加するという稀な催しとして続く飫肥の郷土舞踊。1707年に飫肥藩と対立関係にあった薩摩藩より和解が申し込まれた際、町民の盆踊りに武士が参加することを許したのが起源であることから、「仲直りの証」ともされている。
城好きにはたまらない! 「飫肥城跡」で石垣を見よ
日南市小村寿太郎記念館からすぐ近くには、飫肥城跡がある。飫肥城は島津氏と伊東氏の抗争の舞台として近世には飫肥藩伊東家の居城として宮崎県を代表する城だ。
飫肥城大手門近くの場所には左右と前に石垣が積まれた場所があるが、よく見るといずれも積み方が異なる。当時の技術でどうやって……? と不思議でならないが、きっちりと隙間なく組み合わさった石垣は見事というしかない。
門をくぐり、すぐの場所にある「しあわせ杉」は、4つの角にある4本の杉の対角線の中心に立つと幸せパワーが得られるというもの。
さらに上まで登り、1693年まで本丸があった「飫肥城旧本丸跡」に行ってみると140年以上この場所にある杉の下に広がる苔に癒される。晴れた日には苔がキラキラと黄緑色に光るのだそう。
「仕事運」「健康運」「恋愛運」「金運」……モアイ像にどれを願う?
パワースポット好きならサンメッセ日南には絶対に訪れたい。イースター島で知られるモアイ像の復刻が世界で唯一許可されている場所だ。
1992年頃、日本企業がイースター島で倒壊したモアイ像の修復を実施、そのお礼にと復元許可をもらったのがきっかけだとされる。サンメッセ日南があった場所はもともと牧場を経営していたものの、経営が上手くいかずにどうしようかと思っていたタイミングでもあったことから、モアイ像を設置することになったのだそうだ。
7体のモアイ像にはそれぞれジンクスがあり、左から「仕事運」「健康運」「恋愛運」、中央が「地球の平和(夢叶う)」、「結婚運」「金運」「学力アップ」とされている。触れると願いが叶うとされている。
ド定番! 「フェニックス・シーガイア・リゾート」
宿泊先に迷ったら、人気の「フェニックス・シーガイア・リゾート」がいいだろう。
同施設のフラッグシップホテル「フェニックス・シーガイア・オーシャン・タワー」はホテル内で何日も過ごすことができるほど、この場所に宿泊することを目的にしても良いくらいにアクティビティや楽しめるスポットが豊富だ。結婚式場も兼ね備え、建物の高さは154メートルで、九州内のホテルでは最高層のホテル。客室は734部屋もある。
「旅」をテーマにセレクトした多種多様な本を自由に読むことができる「風待ちテラス」では、部屋で楽しめるボードゲーム、浴衣の貸し出しなども行っている。「アクティビティセンター」では有料でモルックやレンタサイクル、ゴーカートやセグウェイツアーなどホテル敷地内でたっぷり楽しめるアクティビティが豊富だ。
「レタールーム」は手紙を書くための部屋。大切な人に手紙を書くためのポストカードや筆記具、スタンプに加え、集中できる空間が用意されている
レタールーム内にはポストがあり、切手を貼らずに投函するとシーガイアが切手代を負担し郵送まで行ってくれる。3つの口があるが、左から「大切なひとへの手紙」「未来への手紙」「あてのない手紙」を投函する場所となっている。「大切なひとへの手紙」は旅先から手紙を送りたい相手への手紙を投函することができる。「未来への手紙」はホテルで最大20年間保管してくれる。「あてのない手紙」は特定のだれかではない手紙を投函すると、レタールーム内で展示される。
夜には宿泊者専用のTHE LIVING GARDENを散策したい。
朝食は2つのレストランから選ぶことができる。ガーデンビュッフェ「パインテラス」では“宮崎テロワール”をテーマにした宮崎名物が堪能できる。朝食ビュッフェでも佐土原ナス、宮崎のソウルフードである冷や汁やチキン南蛮、こんにゃく麺と旨辛スープの宮崎辛麺などの郷土料理が楽しめる。もう1か所の「米九」(1月8日~3月12日改装でお休みの予定、店舗名変更予定)では「鰻のひつまぶし」「黒瀬ぶりの磯バター醤油焼きとチリメンご飯」「宮崎牛ローストビーフご飯」のいずれかが楽しめる。
恋愛のパワースポットなら「青島」
シーガイアから車で30分ほどの位置にある青島は、「島全体がパワースポット」と呼ばれるほど人気の島。特に恋愛のパワースポットとして広く知られている。昭和30年代後半には「新婚旅行には宮崎県」とするブームが発生、全国で結婚したカップルの35%近くが宮崎に来たともいわれている。中でも特にパワースポットの青島が人気だったのだ。
島を囲うようにしてある波状岩は、「鬼の洗濯板」と呼ばれている。700万年前あでに海中でできた固い砂岩と柔らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層が隆起し、さらに波に何度も洗われることでこのような形状になったとされている。
青島神社には毎年キャンプの時期にプロ野球選手が訪れることでも知られている。必勝祈願を行い、絵馬に毎年目標を書いて奉納、お守りも購入するのだそう。
野球選手の絵馬も多くつるされている「祈りの古道」を抜け、奥まで進むとあるのが「天の平瓮投げ」(1枚200円)だ。吉凶を占う際に用いられた薄い土器のお皿「平瓮」を手に、小声で願いを込め磐境に向かって投げる。平瓮が磐境内に収まれば心願成就、割れれば開運厄除とされている。
帰り道に立ち寄りたいのは「幸せの黄色いポスト」。橋を渡る手前の「AOSHIMA BEACH PARK」にある。フォトスポットとしてもかわいらしいが、実際のポストとして使われているのだそう! 家族や友人にここから手紙を出すのも良いかもしれない。
最後に……「宮交ボタニックガーデン青島」内には青島に生息する植物や南国フルーツなどが樹になっている様子が見学できるのだが、注目したいのはその入口門。石畳のどこかに♡マークの石があるという。ここだけでなく、「AOSHIMA BEACH PARK」周辺の地面や壁の合計3か所に隠されているそうで、すべて見つけると恋が成就するという噂も。ぜひチャレンジしたい。
運気を存分チャージするもよし。宮崎グルメを楽しむもよし。「フェニックス・シーガイア・リゾート」でゆっくりと過ごすもよし。癒やされる旅が気分の時には宮崎がおすすめだ。
取材協力: 宮崎県






























