
ドラフト1位で入団した選手は、球団から比較的長い目で見られることが多い。しかし、実力主義の世界だからこそ、結果が求められるのも事実だ。入団時の期待値と現状を考えると、正念場と言えるドラフト1位指名選手もいる。今回は、崖っぷちに立たされているドラ1戦士を取り上げる。
根尾昂
[caption id="attachment_210975" align="alignnone" width="530"] 中日ドラゴンズの根尾昂(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:177cm/85kg
・生年月日:2000年4月19日
・経歴:大阪桐蔭高
・ドラフト:2018年ドラフト1位
ドラフト1位で入団し、来季でプロ8年目を迎える根尾昂。残された猶予は決して長くないと言えるだろう。
大阪桐蔭高では春夏連覇を達成するなど、高校球界屈指のスーパースターとして大活躍。ドラフト1位指名が確実と言われた中、4球団が1位で重複し、中日ドラゴンズへの入団が決まった。
誰もが主力定着を信じて疑わなかったが、打者として苦しい期間を過ごした根尾。2021年こそプロ初ホームランを放つなど、活躍の兆しを見せたものの、レギュラー定着は果たせなかった。
その後は投手に本格転向し、2022年は一軍で25試合に登板。しかし、ファームでは一定の成績を残す中、一軍での登板数は増えない状況が続いた。
今季のファーム成績は42試合に登板し、防御率2.68。役割を限定せずどういった形でもチームに貢献しなければ、さらに立場が苦しくなるだろう。
森敬斗
[caption id="attachment_201271" align="alignnone" width="530"] 横浜DeNAベイスターズの森敬斗(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:177cm/80kg
・生年月日:2002年1月28日
・経歴:桐蔭学園高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
今季は自己最低の成績に終わっただけに、巻き返しが求められる選手が森敬斗だ。
桐蔭学園高時代に高校日本代表を経験し、突出した才能を発揮していた森。ドラフトでは横浜DeNAベイスターズから、筒香嘉智以来の高校生野手単独1位指名を受けて入団した。
プロ2年目は一軍出場の機会を増やした一方、30打席連続で安打が出ない期間を経験。レギュラー確保までに至らないシーズンが続いていた。
それでも昨季は打撃、守備の両面で存在感を放ち、クライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズでも奮闘。特に日本シリーズでは打率.300の好成績を収め、チームの26年ぶり日本一に貢献した。
昨季の勢いそのままに、レギュラー定着を目指した2025年。開幕スタメン入りを果たしながらも、4月下旬に二軍降格となり、今季は28試合の一軍出場に終わった。
今季の一軍打率は過去最低の.153に終わったため、なんとしても結果が求められる2026年になる。
石川昂弥
[caption id="attachment_211654" align="alignnone" width="530"] 中日ドラゴンズの石川昂弥(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/100kg
・生年月日:2001年6月22日
・経歴:東邦高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
長打力を期待されて入団した石川昂弥。だが、今季は与えられたチャンスを活かせなかった。
東邦高時代から持ち味のパワーを発揮し、高校通算55本塁打をマーク。和製大砲として将来を期待され、3球団が競合した結果、地元球団の中日ドラゴンズが交渉権を獲得した。
ルーキーイヤーのプロ初アーチとはならなかったが、2022年には一軍で5本塁打を記録。翌2023年は規定打席に到達すると、同年は121試合の出場で打率.242、13本塁打、45打点の成績を残した。
その活躍もあり、2024年3月には欧州代表との試合で日本代表入り。本格覚醒を期待されるシーズンだったが、同年は82試合の出場で4本塁打と、前年よりも成績を落とした。
また、今季は開幕4番でスタートしたものの、期待に応えられず二軍落ち。一軍でのホームランは1本に終わった。
まずは2023年以来の2桁本塁打をクリアし、なんとか浮上のきっかけを掴みたい。
堀瑞輝
[caption id="attachment_224311" align="alignnone" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの堀瑞輝(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:177cm/89kg
・生年月日:1998年5月10日
・経歴:広島新庄高
・ドラフト:2016年ドラフト1位
タイトル獲得の経験もある堀瑞輝。確かな実績があるだけに、復活を期待するファンも多いはずだ。
広島新庄高で甲子園を経験し、完成度の高さから北海道日本ハムファイターズがドラフト1位指名。プロ2年目までは先発としてプレーしたが、2019年からリリーフに本格転向した。
登板数を飛躍的に増加させ、2019年は53試合に登板。また、2021年は60試合登板で42ホールドポイント(3勝2敗39ホールド)を記録し、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。勝利の方程式入りを果たした。
しかし、一転して翌2022年は苦しみ、防御率5点台と大苦戦。本来の輝きを失うと、2023年は左肩を痛めた結果、わずか5試合の登板にとどまった。
チームは順調に成長を続けた一方、今季は防御率16.20とさらなる不振に陥り、まさに崖っぷちの状態にいる堀。プロ10年目の来季こそ、復活を果たせるだろうか。
平内龍太
[caption id="attachment_223198" align="alignnone" width="530"] 読売ジャイアンツの平内龍太(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/99kg
・生年月日:1998年8月1日
・経歴:神戸国際大付高 - 亜細亜大
・ドラフト:2020年ドラフト1位
入団後、思うような成績を残せていない平内龍太も、正念場を迎えている1人だ。
亜細亜大では右肘のクリーニング手術を受けたものの、最速150キロ超の直球でスカウトからの評価を高めた。2020年ドラフトで読売ジャイアンツから1位指名を受け、プロ入りを実現させた。
プロ1年目から一軍のマウンドを経験したが、同年は防御率14.40とほろ苦いシーズンに。悔しさを晴らすべく、翌2022年は53試合に登板。同年は防御率こそ4.32だったものの、17ホールドポイント(4勝4敗13ホールド)を記録した。
ただ、同年に再び右肘のクリーニング手術を受け、同年オフに育成契約に移行。それでも翌2023年のシーズン中に支配下復帰を果たすと、昨季は31試合登板で防御率2.16の成績を収めた。
飛躍を期待されたプロ5年目の今季は、一軍で12試合に登板して防御率5.74。シーズン後半にはアンダースローを披露するなど、来季の復活に向けて、なりふり構ってはいられない。
平沢大河
[caption id="attachment_224181" align="alignnone" width="530"] 埼玉西武ライオンズの平沢大河(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:176cm/80kg
・生年月日:1997年12月24日
・経歴:仙台育英高
・ドラフト:2015年ドラフト1位
移籍1年目も結果を出せなかった平沢大河は、まさに勝負の1年を迎えることになる。
仙台育英高時代は甲子園で鮮烈な印象を残し、千葉ロッテマリーンズと東北楽天ゴールデンイーグルスが1位指名。抽選の結果、ロッテが交渉権を獲得し、将来のレギュラーとの呼び声も高かった。
プロ入り後は結果が伴わない期間が続くも、2018年は112試合に出場。一軍でのプレー機会を増やし、飛躍につなげる1年にしたかったはずだ。
ところが、その後も一軍で目立った活躍を見せられず、昨季はファームでも打率.216という結果に。同年オフの現役ドラフトでは埼玉西武ライオンズから指名を受け、新天地での飛躍を目指した。
しかし、腰痛の影響で開幕戦当日に二軍降格。終わってみれば一軍出場7試合、打率.059とキャリアワーストの数字に終わった。
プロ11年目を迎える2026年、どういった形でもチームへの貢献が必須と言える。
【了】