キリンビールと日清製粉ウェルナは協業により、食品ロスのパスタを活用した「パスタデビール」を開発した。東京・代官山のスプリングバレーブルワリー東京(以下、SVB東京)にて、12月17日~30日まで『イタリアンレッド ~トマト&パスタ~』として期間限定販売する。レギュラーサイズ350mlの価格は1,150円。
パスタデビールってどんな味?
『イタリアンレッド ~トマト&パスタ~』は、SVB東京にて開催の「パスタデビールフェア」にて販売する発泡酒。生産数量が限られており、なくなり次第終了となる。
原材料には、物流プロセスで包材に傷がついてしまうなどした、見た目や商環境の都合で食品ロスとなってしまったパスタを活用した。日清製粉ウェルナの野村学氏は「キリンビール様と共同開発しました。ビールの主原料である大麦の一部を粉砕したパスタの粉末に置き換えて麦汁をつくっています」と説明する。
またスプリングバレーブルワリーの東橋鴻介氏は「パスタと相性の良い小麦麦芽を加えたことで、口当たりが柔らかくなりました。熟成中にトマトを投入しており、トマト本来のフルーティさ、華やかな色を実現しています」と解説する。
実際に試飲の機会を得た。鮮やかなサンレッドの液色が目新しく美しい。グラスに口を近づけると、爽やかな香りがする。ひと口、含むと優しい味わい。フルーティで、たしかに少しの酸味がある。まろやかさとコクは小麦麦芽の効果だろうか。言ってみれば、苦みを抑えた角のとれたビール(しかしアルコール分はしっかり5%ある)。こってりとした料理に合わせてみたくなった。
SVB東京では『イタリアンレッド ~トマト&パスタ~』のペアリングとして、「マ・マー」ブランド製品をアレンジしたコラボメニュー4品を用意している。『欧州キノコたっぷり ボングスタイア』(1,600円)は、4種の欧州キノコと生クリームを合わせたもの。イタリア料理でキノコを使用した美食家「ボングスタイア」仕立てになっている。
『ズッパ モルスキ』(1,700円)は、イタリアのパンをスープに浸して食べるスープ「ズッパ」仕立て。モリーゼ州のアドリア海をイメージし、魚介のスープに合わせている。
『コトレッタマイアーレ トマトバジル包み』(1,600円)は、イタリア料理カツレツの中にトマトバジルとプロヴォラチーズを包み込んで揚げ、ルッコラを中心としたハーブミックスと合わせた。
『ボッロポルペッティカルボナーラグラタン』(1,200円)は、イタリア料理ポルペッティ(肉だんご)と鳴門金時の焼き芋、ほうれん草をチーズと共にグラタン仕立てにした。
両社はこれまで、食品ロス削減の取り組みにも積極的だった。日清製粉ウェルナの栁田浩志氏は「パスタデミライ アップサイクル プロジェクトの第1弾では、パスタ粉末とプラスチック原料を使って、ハンガー、カトラリー、三角コーンなどをつくってまいりました」と紹介する。
キリンビールでも、おいしいのに廃棄されてしまう予定だった規格外の果実を活用する「キリン 氷結 mottainaiプロジェクト」を進めるなどしてきた。キリンビールの澤田幸希氏は「同じ「食」をお届けする両社がお互いの取り組みに共感したことをきっかけに、本プロジェクトはスタートしました。両社の強みを活かした、さらなる食品ロスの削減と資源循環を目指しています」と説明する。今回キリンビールでは、日清製粉ウェルナから食品ロスとなるパスタ100kgを提供されている。
SVB東京では今回の取り組みを検証し、この先のブランド成長、市場活性につなげていきたい考え。スプリングバレーブルワリーの井本亜香社長は「ビールの原料としてパスタが利用できるということが分かりました。今後、別のアルコール飲料の開発なども含め、新たなコラボにも取り組んでいければと考えています」と意欲をみせていた。













