どんな旅行プランになる?
さて、そんな福井県のなかでNTT西日本グループは、どのようなコンテンツを旅行プランに盛り込んでいくのだろうか? まずは宿泊施設について紹介したい。
歴史・文化の香りを色濃く残す三国湊(坂井市)では2024年初春、分散・滞在型宿泊施設の「オーベルジュほまち 三國湊」をスタートさせた。NTT西日本ほか11社で共同設立したActibaseふくいが事業オーナーを務めており、地域の伝統的な建築「かぐら建て町家」などの古民家をリノベーションしたレストラン棟(1棟)、宿泊棟(9棟16室)を展開している。これを旅行プランに取り込むことを考えている。
「オーベルジュほまち 三國湊」の利用客は、ホテルのフロント機能を持つNTT三国局舎でチェックインを済ませ、徒歩圏内にある宿泊棟に向かう。
滞在中は夕食・朝食ともレストラン棟「タテルヨシノ 三國湊」にて提供。フレンチの巨匠 吉野建シェフが監修する料理を楽しむことができる。
三国湊エリアでは、地元ガイドの案内で大正ロマンが感じられる町並みを散策する。たとえば旧森田銀行本店は、福井県内に現存する最古の鉄筋コンクリート造建築物。建築家 山田七五郎による洋風のデザインはレトロモダンで、どこか温かみがある。
江戸時代に北前船交易で材木商を営んでいた商家 旧岸名家でも、建物内で写真撮影が可能。明治大正期の調度品に囲まれた”映えスポット”で自由に撮影できるので、SNS好きな若者にもオススメだ。
アンティークに興味があるなら、近藤古美術へ。三国湊で220年続く近藤家には、船箪笥、三国箪笥のほか、古民芸、古越前、古伊万里、古九谷など貴重な逸品が揃うほか、庭には水琴窟、また松平春嶽ゆかりの腰掛石まである。そんな三国湊と北前船の歴史を学ぶには「坂井市龍翔博物館」が最適だろう。
NTT三国局舎では、三国湊の伝統文化である”刺し子”を体験できるワークショップも用意している。刺し子とは、布を重ねて糸で縫い込むことで、着物を温かく・丈夫にする技法。北前船交易により、刺し子文化は日本各地に広がった。
ユニークなランチの企画も検討されている。たとえば気持ちの良い木々の下、木漏れ日の中で創作料理を提供するプランには、すでに朝倉梨栗園、地元農家、新進の若手料理家の協力が決まっている。当園では梨・栗・ブドウの人気が高い。旬の食材をふんだんに用いた料理が楽しめるかもしれない。
同様に、永禄7年(1564年)創建の由緒ある三國神社でもランチが企画されている。三國神社の協力による、このツアーでしか体験できないスペシャルランチが催されそうだ。
三國神社では、三国に伝わる伝統芸能を次世代に繋ぐ活動をしている初香会が「三国祭囃子」、そして「三国節」を披露する。三国湊では毎秋、三味線と笛の音色とともに踊り手が町を踊り流す「三國湊帯のまち流し」が行われているという。モニターツアーでは参加者に、太鼓の叩き方、三国節の踊り方をレクチャーした。最後は、地域の住民も踊りに参加。これは忘れられない旅の思い出になるだろう。
今回のモニターツアーで公開したコンテンツは、まだ開発段階のもの。今後のブラッシュアップを経て、来年1月以降に発売の旅行プランに盛り込まれる予定だ。一体、どんなパッケージ商品になるのだろうか? 続報を期待して待ちたい。

















