(左から)中日ドラゴンズの梅津晃大、井上一樹監督、佐藤龍世(写真:産経新聞社)

 NPBの世界では、ドラフト会議によって毎年多くのプロ野球選手が誕生する。その一方、戦力外通告などで退団する選手も同じように存在する。チームによっては“血の入れ替え”が断行され、多くの選手が非情宣告を受けることになる。ここでは、2025年オフに中日ドラゴンズを構想外となった選手を紹介する。

佐藤龍世

[caption id="attachment_234293" align="aligncenter" width="530"] 中日ドラゴンズの佐藤龍世(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:174cm/85kg

・生年月日:1997年1月15日

・経歴:北海高 - 富士大

・ドラフト:2018年ドラフト7位(西武)

 

 今年6月にトレード加入したばかりの佐藤龍世だが、わずか4ヶ月の在籍で戦力外通告を受けることになった。

 

 富士大から2018年ドラフト7位で埼玉西武ライオンズに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たしたが、定着には至らず。

 

 

 2021年8月に交換トレードで北海道日本ハムファイターズに移籍。翌2022年オフには山田遥楓との交換トレードで西武に出戻るなど、目まぐるしく環境が変わった。

 

 それでも昨季、シーズン終盤には4番打者に抜擢されるなど、自己最多の93試合に出場。打率.244、7本塁打、34打点、出塁率.330と飛躍の兆しを見せた。

 

 しかし、今季は寝坊によってチャンスを手放し、開幕からファームを主戦場に。6月に金銭トレードで中日ドラゴンズに移った。

 

 移籍後は、三塁で即スタメン起用されたが、23試合の出場で打率.197と振るわず。

 

 8月以降は一軍出場がなく、10月9日に球団から来季の戦力構想外が通達された。

加藤竜馬

・投打:右投両打

・身長/体重:185cm/102kg

・生年月日:1999年5月13日

・経歴:大阪偕星学園高 - 亜細亜大 - 東邦ガス

・ドラフト:2023年ドラフト6位(中日)

 

 ルーキーイヤーから2年連続で戦力外通告を受けた加藤竜馬。今季は野手に転向し、育成選手として再出発したが、思うような結果を残せなかった。

 

 亜細亜大、東邦ガスを経て、2023年ドラフト6位で中日ドラゴンズに入団。最速154キロを誇る本格派右腕と期待され、春季キャンプは一軍スタートを切った。

 

 

 だが、右肘の違和感により離脱。ルーキーイヤーは一軍登板なしに終わり、二軍でも9試合登板、防御率6.48と寂しい数字が並んだ。

 

 そんな中、当時二軍で指揮を執っていた井上一樹監督に身体能力の高さを見出され、野手転向が打診。同年オフに育成契約を結び、外野手として再スタートを切った。

 

 しかし、今季は二軍で27試合に出場するも、打率.085、0本塁打、2打点と振るわず。

 

 オフには2年連続で戦力外通告を受け、現役引退を決断。わずか2年でNPBから去ることになった。

山浅龍之介

・投打:右投左打

・身長/体重:175cm/82kg

・生年月日:2004年4月21日

・経歴:聖光学院高

・ドラフト:2022年ドラフト4位(中日)

 

 高卒1年目から一軍での出番を得るなど、大きな期待が寄せられていた山浅龍之介。高卒3年目の今季は、故障の影響で出場すらままならず、戦力外通告を受けることになった。

 

 聖光学院高では2年時から正捕手を務め、3年夏の甲子園では4強入りに貢献。強肩強打の捕手として注目を集め、2022年ドラフト4位で中日ドラゴンズに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーは、高卒新人ながら春季キャンプの一軍メンバーに抜擢。レギュラーシーズンは二軍を主戦場としたが、高卒1年目から一軍デビューを果たし、7試合に出場した。

 

 高卒2年目の昨季は、二軍で48試合出場、打率.167、4打点に終わったが、盗塁阻止率.500と守備面で光るものを見せた。

 

 しかし、同年の秋季キャンプでフェンスに激突し、脾臓損傷の重症。今季はリハビリスタートとなり、一軍出場なし。二軍でもわずか15試合の出場にとどまった。

 

 今オフに高卒3年目ながら、来季の戦力構想から外れ、育成再契約が打診されている。

森博人

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/84kg

・生年月日:1998年5月25日

・経歴:豊川高 - 日本体育大

・ドラフト:2020年ドラフト2位(中日)

 

 プロ5年目の今季は、右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、開幕前に長期離脱が決まった森博人。故障に苦しむシーズンが続き、来季は育成から再スタートを切ることになりそうだ。

 

 日本体育大から2020年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した森。ルーキーイヤーから一軍のマウンドを経験した。

 

 

 翌2022年はシーズン途中からブルペンに定着し、30試合登板、1勝0敗、防御率2.67の好成績を収めた。

 

 ところが、2023年は不調に陥り、まさかの一軍登板なし。昨季は開幕前に右肘の靭帯を損傷し、大きく出遅れた。

 

 夏場に復帰し、二軍では24試合の登板で防御率2.16を記録するも、またも一軍未登板でシーズンを終えた。

 

 さらに今季は、開幕前に右肘の手術を実施し、早々にシーズン絶望。3年連続で一軍未登板となり、今オフ育成再契約を前提とした戦力外通告が言い渡された。

 

 来季中の実戦復帰が見込まれるが、再び支配下に這い上がれるか。

土生翔太

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/93kg

・生年月日:2001年3月10日

・経歴:横浜高 - 桜美林大 - BC・茨城

・ドラフト:2023年ドラフト5位(中日)

 

 今季は一軍登板なしに終わると、プロ2年目にして戦力外通告を受けた土生翔太。来季は育成選手として再スタートを切ることになりそうだ。

 

 BCリーグ・茨城アストロプラネッツから2023年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団した土生。ルーキーイヤーはリリーフ要員で開幕一軍入りを果たした。

 

 

 しかし、一軍では7試合の登板で防御率6.00と振るわず。シーズン後半はファーム暮らしが続き、二軍でも16試合の登板で防御率6.06と低調な結果に終わった。

 

 プロ2年目の今季は、5月末に一軍昇格を果たしたが、登板機会がないまま登録抹消。最終的に一軍未登板に終わった。

 

 さらに、二軍でも22試合(53回)を投げ、4勝1敗、防御率5.09と目立つ成績を残せず。

 

 そんな中、チームは今秋のドラフト会議で1位から3位まで投手を指名。ドラフト後の10月27日に戦力構想外が通告され、育成再契約が打診された。

 

 プロ2年目にして、早くも正念場を迎えることになった。

梅津晃大

[caption id="attachment_238305" align="aligncenter" width="530"] 中日ドラゴンズの梅津晃大(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:189cm/100kg

・生年月日:1996年10月24日

・経歴:仙台育英高 - 東洋大

・ドラフト:2018年ドラフト2位(中日)

 

 プロ7年目の今季は、右肩の手術を受けて実戦登板がなかった梅津晃大。長らく飛躍が期待されていたが、来季は育成選手として迎えることになりそうだ。

 

 東洋大時代はリーグ戦通算1勝にとどまるも、最速150キロ超を誇るなど抜群のポテンシャルを評価され、ドラフト2位指名で中日ドラゴンズに入団。

 

 

 ルーキーイヤーは右肩の故障で出遅れたが、6試合の登板で4勝1敗、防御率2.34と能力の一端を示した。

 

 ところが、その後は故障が重なり、一軍での登板を増やせず。2022年3月には右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を実施し、長期離脱を余儀なくされた。

 

 翌2023年に一軍復帰し、3試合に登板。昨季は本格稼働が期待され、自己最多の14試合に登板したが、2勝8敗、防御率4.07と伸び悩んだ。

 

 さらに今季は、右肩の不調で出遅れると、7月中旬に右肩関節唇形成術を決断。一軍、二軍ともに登板がないまま、シーズンを終えた。

 

 今オフ、育成再契約を前提とした戦力外通告が通達。まずは支配下復帰を目指すこととなりそうだ。

 

 

【了】