[連載]SUPER FILM presents|F1 Rd.18 Singapore GP

「美しく儚い」を作画テーマとするRyoma Kashiwagi | SUPER FILM が切り取るモータースポーツの一瞬を、連載でお届けする。

03 - 05 Oct 2025

Marina Bay Street Circuit - Singapore

Circuit length : 4.927 km / 62 Laps

Race distance : 305.474 km

Lap record : Lewis Hamilton / 2025

レースウィーク中、雨が落ちるシチュエーションはあったものの、いずれもセッションには関係なく決勝の日は快晴の下に行われた。また今シーズン初めてヒートハザードが宣言され、暑く湿度の高いシンガポールのレースは始まった。

フロントローは後半戦に入り調子の出てきたメルセデスのジョージ・ラッセルと調子の戻ったレッドブルのマックス・フェルスタッペンが分け合う。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレンは3番手、5番手に位置し、4番グリッドにはメルセデスのキミ・アントネッリが着ける。また比較的良い状態に仕上がっていたウィリアムズの2台がテクニカルレギュレーション条項 3.10.10 g.の違反により失格扱いとなった。具体的には「DRS展開状態で2つのリアウィング要素間の隙間は 9.4 mm~85 mm の範囲でなければならない」という規定を満たしていなかったためで、出走前には適正な値を示していたとチームは主張していた。F1ではよくあることの一つだ。しかしながらチームはFIAからの通達を受け入れ、それぞれ予選12位13位から順位を剥奪され最後尾グリッドからのスタートとなった。

ラッセルが完璧なスタートを見せる横でフェルスタッペンの反応は少しだけ鈍かった。そのため3番手以降のマシンはターン3まで接近状態が維持され、マクラーレンの2台がホイールトゥホイールに。4番手スタートのノリスは上手くイン側から加速できる体勢に持ち込んだ結果、ピアストリの方は外側に押し出されることになってしまったのだ。当然ながら、レーサーふたりはそれぞれの主張をラジオでチームにアピールする。

タイヤ交換は20周目、先ずはフェルスタッペンが入る。ここまでリーダーの座はラッセルで上位勢のレース自体は淡々と進んでいく。メルセデスのタイヤ交換は26周目、ラッセルに続きアントネッリがハードタイヤに換える。続いてマクラーレンは27周目にノリスを入れ、28周目にピアストリをそれぞれ入れた。またアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは9.2秒という時間をピットで過ごしてしまうことになった。

周回数も2/3を消化したところで、中盤では素晴らしいオーバーテイクが繰り広げられていた。予選で失格を言い渡されたウィリアムズの2台が市街地コースで次々と順位を上げてきている。サインツ9位、アルボン11位、またピットストップで大きく後退を余儀なくされたアロンソが12位までポジションを回復させてきた。

レース終盤では上位陣でも随所でアタックが見られ、アントネッリがフェラーリのシャルル・ルクレールに対して素晴らしいテクニックを示し順位を一つ上げた。また2位のポジションを狙いノリスがフェルスタッペンに襲いかかるも、これは仕止めることができずに終わる。

この週末、ラッセルの敵となる者は現れなかった。終始レースをコントロールし、速さを維持し、完璧な集中力を披露した。前戦アゼルバイジャンに続きオープニングラップから話題を提供したマクラーレンは、3位と4位を確保し、シーズン残り6戦を残し早々にコンストラクターズタイトルを決めた。

<Starting Grid>

<Result>

a Ryoma Kashiwagi film | 2025

RED KOMODO X | LEICA Apo-Summicron M50mm, Elmarit M90mm

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