UCC上島珈琲は、3年目となる「YOINED(ヨインド)」の新作を11月4日より発売する。見た目はチョコレートのようだが、カカオ豆を一切使用しない"食べるコーヒー"は毎年完売が相次ぐ人気商品。今年は2つの産地の食べ比べができるセットになっている。日本酒「SAKE HUNDRED」とのペアリングという驚きの提案を体験してきた。

"食べるコーヒー"「YOINED」とは?

UCC上島珈琲が2023年に初めて発売したYOINED(ヨインド)は、日本初の独自製法で生み出した"食べるコーヒー"。名前の由来はコーヒーを飲んだ後の「余韻」からきており、見た目はチョコレートのようだがカカオ豆は一切使用しておらず、コーヒー豆成分を40%使用、ダイレクトに口から鼻に抜けるコーヒーの強く長い香りが特長だ。

  • UCC上島珈琲の"食べるコーヒー"「YOINED(ヨインド)」

    "食べるコーヒー"「YOINED(ヨインド)」

UCCジャパン サステナビリティ経営推進本部の小坂朋代氏は、「通常飲むコーヒーはコーヒー豆を水やお湯で抽出したものですが、YOINEDはコーヒー豆を粉砕して入れており、全部食べ尽くすことができます。焙煎したコーヒー豆を凍結しながら粉砕し、圧搾したコーヒーオイルと植物油脂、砂糖、乳成分を混ぜるという製法です。わかりやすく言うと、チョコレートのカカオの原料をコーヒーの原料に置き換えたイメージです」と話した。

  •  UCCジャパン サステナビリティ経営推進本部 小坂朋代氏

    UCCジャパン サステナビリティ経営推進本部 小坂朋代氏

コーヒー豆をそのまま使用していると聞くと「カフェインが多く含まれているのでは?」と気になる方も多いかもしれないが、小坂氏によると飲むコーヒーに使用するコーヒー豆が1杯あたり約15gなのに対し、YOINED1枚に使用しているコーヒー豆は約3g。15gのコーヒー豆から抽出したカフェインの量と、3gのコーヒー豆ダイレクトに食べた場合のカフェインの量を比べると、後者の方が少ないという。

  •  1杯コーヒーを飲むよりも1枚あたりのカフェイン量は少ないという

    1杯コーヒーを飲むよりも1枚あたりのカフェイン量は少ないという

YOINEDは完成するまでに20年ほどの年月を費やしたそうだが、最初から「食べるコーヒーを作ろう」と思ったわけではなかった。UCCの研究員が「コーヒー豆を全部食べ尽くすことはできないのか」と思ったことがきっかけで、最終的に完成に至ったという。

  • 2年連続で「なかなか買えない」と話題に

    2年連続で「なかなか買えない」と話題に

2023年に初めて発売した際には販売からわずか5日で2023年中の売上目標を達成、増産しても常に売り切れる状況が発生するほどの人気に。2年目の2024年にも初日の売上は前年比300%を記録し、シーズンを通しても初年度の150%以上の売上を達成した。

今年は2つの産地の異なるコーヒー豆を食べ比べ

毎年味や使用するコーヒー豆を変えているYOINEDだが、今年はよりプレミアムな異なる産地のコーヒー豆を2種使用し、食べ比べができるのが特長。昨年は価格が2,700円だったのに対し、今年の商品は3,240円と価格がアップしている。これは「豆のグレードを上げたためで、より味覚のブラッシュアップを行ったことで価格に似合うものになっている」と小坂氏は話す。

2種類の食べ比べができる今年の商品、1つ目はグァテマラ。オレンジやチェリー、イエローピーチの風味を最初に感じ、後味にはカラメルやローステッドナッツのようなコク深い味わいが抜ける。味わいと余韻が少しずつ変化するのが面白い。

  •  YOINEDグァテマラ

    YOINEDグァテマラ

2つ目はコロンビア。マンゴーやパイナップルといったトロピカルフルーツのような風味が一口目に強く感じられ、後味までベリーやイチジク・黒糖のような華やかさが続くのが不思議だ。フルーツや香料を加えているわけではなく、あくまでコーヒー豆だけの味でここまで華やかさが出るのかと驚くが、かなり少量しか取れないスペシャルロットになっているそうで、そのため生産数はかなり限られているという。

  •  YOINED コロンビア

    YOINED コロンビア

YOINEDはこれまでになかった商品ということもあり、「いつ食べるのかを迷う」という消費者の声もあったのだとか。そこでUCCでは昨年から食べるスタイルだからこそ訴求できる"おつまみコーヒー"というスタイルを提案。

小坂氏は「昨年はウイスキー ジョニーウォーカーと一緒に飲む提案を行いました。そして今年のYOINEDに最も相性が良いのは日本酒です!」と発表。「日本酒が主役になり、日本酒がより美味しくなるためのYOINEDという立ち位置です。特におすすめしたいのがSAKE HUNDREDです。口から鼻に抜ける香りがとても素晴らしいこと、そしてSAKE HUNDREDが日本酒の中でも先進的な取り組みを行い、新たな価値を訴求しているところにYOINEDとの共通点も感じました」と小坂氏。

日本酒とのペアリングはどんな味!?

Clear 代表取締役CEO 兼 SAKE HUNDREDブランドオーナー 生駒龍史氏は「これまでSAKE HUNDREDではフレンチや中華などさまざまなものとの組み合わせを行ってきましたが、今回は今まで自分が経験したことないようなペアリングとなりました」と話す。

  •  Clear 代表取締役CEO 兼 SAKE HUNDREDブランドオーナー 生駒龍史氏

    Clear 代表取締役CEO 兼 SAKE HUNDREDブランドオーナー 生駒龍史氏

YOINEDと合わせるのは「天彩|AMAIRO」。これはSAKE HUNDREDが手がける"デザート日本酒"という新しいカテゴリーを切り拓く一本で、通常日本酒を仕込む際に水を使用する工程で日本酒を用いて醸造するのが特長だ。初めて飲んだ人は「これは日本酒!?」「まるでデザートワインのよう」と驚く豊潤で甘美な不思議な味わい。

  •  SAKE HUNDRED 天彩|AMAIRO

    SAKE HUNDRED 天彩|AMAIRO

  •  「天彩|AMAIRO」×YOINEDのペアリング

    「天彩|AMAIRO」×YOINEDのペアリング

まずは冷やした「天彩|AMAIRO」×YOINEDコロンビア。最初に「天彩|AMAIRO」を口にしてからコロンビアをひとかけら口にすると、トロピカルな酸味がぐいっと引き立つとともに、華やかな香りが鼻から抜けていく。その名の通り綺麗に余韻を引っ張っていってくれ、最初は甘み、そして後味にほんのり感じる苦みの調和が取れたペアリングだ。

  • 甘い×甘いなのにトロピカルさが際立つ不思議

    甘い×甘いなのにトロピカルさが際立つ不思議

続いては「天彩|AMAIRO」の熱燗×YOINEDグァテマラ。熱燗を先に口に含んでからごく少量のグアテマラを食べると、甘みがぶつかり合いそして溶けていく甘美な幸せがある。

  •  熱燗とペアリングする斬新な発想

    熱燗とペアリングする斬新な発想

「天彩|AMAIRO」のアレンジとして、UCCが提案したのは、エチオピアのコーヒーと1対1で割り、YOINEDと共に食べること。さらにレイヤーが増し余韻が深くまろやかになる。

  •  エチオピアのコーヒーと「天彩|AMAIRO」を1対1で割るとレイヤーが増し深みのある味わいになる

    エチオピアのコーヒーと「天彩|AMAIRO」を1対1で割るとレイヤーが増し深みのある味わいになる

YOINEDはUCC公式オンラインストアの他、UCCグループの29店舗、UCCカフェメルカード17店舗、COFEE STYLE UCC4店舗、さらに上島珈琲店8店舗でも販売される。