国内に約650店舗を展開するスシローは、10月29日より岩手県盛岡市の名物「キムチ納豆ラーメン」(税込460円)を全国の店舗で販売する。
これに先立ち、10月23日には「キムチ納豆ラーメン」発表会 兼 試食会がスシロー盛岡高松店で開催。“ジモメシ”プロジェクト第四弾となる本商品を佐々木淳副知事らが試食する、岩手県庁への表敬訪問も執り行われた。
スシローの“ジモメシ”プロジェクトとは
大阪市阿倍野区の一軒の立ち寿司「鯛すし」から誕生し、今月42年目を迎えた回転すしスシロー。これまで地域限定メニューの販売など、地域とのつながりを大切にした様々な取り組みを行ってきた。
昨年6月からは「全国のお客様に地域の隠れた名産や名物を楽しんでいただき、地域を盛り上げたい」「地域に還元したい」との思いから、新たな取り組みとして“ジモメシ”プロジェクトを始動。
それまでにもラーメン店などをはじめ全国の有名店とのコラボを実現してきたスシローだが、“ジモメシ”プロジェクトでは全国のご当地の味とコラボ先の地域の魅力を発信し、足を運ぶきっかけづくりを目指している。
「第1弾では青森県青森市のご当地グルメとコラボをした『青森味噌カレー牛乳ラーメン』を昨年6月に販売。コラボをきっかけに、監修先の青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会の店舗にはお客様が訪れていただくなど、来店のきっかけづくりを行うことができました」とは、FOOD & LIFE COMPANIES ジモメシ推進PRリーダーの福井ひとみ氏。
第2弾では今年5月に鹿児島県いちき串木野市のご当地グルメとコラボをした鹿児島ジモメシ「マグロ醤油ラーメン」を販売し、「能登小木港いかのせ いか白湯醤油ラーメン」も9月に販売した。
「石川県の能登町の名産である小木港のスルメイカをトッピングに使用した第3弾は、震災の被害を受け、未だその影響が残る能登地域のためにできることがないかと考えたことがきっかけでした。全国のお客様にはもちろん、震災の影響で自宅に帰りたいと願いながらも、まだ戻ることができないお客様にもお召し上がりいただきたいとの思いで開発した商品になりました」
その第四弾として、今回は岩手県盛岡市のご当地グルメ「キムチ納豆ラーメン」を販売する。
「ジモメシ第四弾の販売にあたり、地域で愛されている味を探すために岩手県内を巡りました。その中でキムチ納豆ラーメンに出会い、見た目とネーミングのインパクトに加え、納豆の風味とキムチの味わいが調和した味わいに衝撃を受けました。一見、納豆の風味が強そうでしたが、実際に食べてみると奥深いスープの味わいがお寿司ともぴったりだと感じました」
岩手の“ジモメシ”を全国へ
「キムチ納豆ラーメン」の前身は、郷土料理の納豆汁をアレンジした「柳家」の納豆ラーメン。「柳家」創業者の大志田和一氏が考案し、多くの人に愛された納豆ラーメンだが、その人気を凌駕する勢いで人気を博したのが「キムチ納豆ラーメン」だという。
和一氏の妻がまかないの納豆ラーメンにキムチをトッピングしたところ、キムチの辛味と酸味が味噌のまろやかさと絶妙にマッチすることに気づいたことから誕生したそうだ。
今や地元・盛岡市で愛されるソウルフードとなった「キムチ納豆ラーメン」の味わいを再現するため、今回スシローは鶏ガラや魚介、野菜の旨みとコクのあるキムチの風味を加えた味噌ベースのスープを開発。納豆とキムチをトッピングして複雑な味わいを再現した。
発表会に登壇した「柳家」代表取締役・大信田和彦氏は、「柳家は今年で50周年を迎えました。1975年に両親が裸一貫でオープンし、当初から納豆ラーメンを提供していましたが、経営は非常に大変だったと聞いています。私たちの代になってからは、岩手県の食材で『キムチ納豆ラーメン』を作れないかと考え、18年ほど前から自家農園での小麦栽培も始めました。現在は15ヘクタールの土地で小麦を生産し、岩手の食材をふんだんに使った1杯として販売しています」と挨拶。
コロナ禍で大きな痛手を負ってきた中、スシローからコラボの声が掛かり、快諾したという和彦氏。当初、周りの社員などからは「詐欺じゃないですか?」と心配されたエピソードも紹介した。
「今回、我々の『キムチ納豆ラーメン』を全国の方に食べていただけるチャンスをいただき、本当に感謝しています。スシローさんとのコラボを良いきっかけに今一度、お客様一人ひとりに心のこもったラーメンを食べてもらえるよう、努力したいと思っています」
岩手県副知事も絶賛、盛岡へ足を運ぶきっかけになれば
発表会後に行われた岩手県副知事への表敬訪問には福井氏と大信田氏、あきんどスシロー社長の新居耕平氏が出席した。
“ジモメシ”プロジェクトの主旨などの説明後、さっそく「キムチ納豆ラーメン」を試食した佐々木副知事は、「美味しいですね。お寿司にも合いそうです」「本当に美味しくて黙々と食べてしまいました。納豆が苦手な方も、食べるまでの勇気はいるかもしれませんが、美味しく食べられるんじゃないかなと思います」と、感想を述べた。
「柳家さんの『キムチ納豆ラーメン』は岩手県のソウル食として人気があります。若者から広がり、世代を超えて多くの県民が知っている味で、こうした地元の逸品を発見していただき、全国の方に食べていただけることは、とても嬉しいことですね」(佐々木淳氏)
その後の囲み取材で新居社長は、「『キムチ納豆ラーメン』はなかなか全国的にもない珍しいラーメン。キムチと納豆というパンチの効いたラーメンですので、美味しく、楽しく、お客様に召し上がっていただける商品だと思っています」とコメント。
「柳家さんと一緒に作らせていただいた今回のラーメンですが、もちろん、一番美味しいのは本家だと思っています。今回のラーメンが盛岡へ足を運ぶきっかけになれば、非常に嬉しく思います」とも語った。
「キムチ納豆ラーメン」は販売予定総数24万食。完売次第終了となる。







