人形町で行列ができる鳥料理専門店「玉ひで」(東京都中央区)が、2022年から行ってきた改修工事を終え、10月19日リニューアルオープンする。今や国民食ともいえる「親子丼」、実はこの玉ひでが発祥の店で5代目女将が1891年に考案したもの。「元祖親子丼」はどんな味なのだろうか。

靴を脱がないテーブル席へ! リニューアル後の玉ひでの内装は?

  • 鳥料理専門店「玉ひで」(東京都中央区)

    玉ひでの入口

改修工事は2022年より約3年半かけて行われていた。以前とは異なり、リニューアル後はビルになり、年内には2階に日本酒が楽しめるバー、2026年秋には12階に「玉ひで」高級ラインの店舗が開店する予定だ。

19日にリニューアルオープンを行うものの、これは19日~20日にかけて人形町で「べったら市」が開催されるため。2日間だけ営業し、その後は工事を再開、正式には11月1日にオープンする予定だという。

内装は以前同様に落ち着いた和の雰囲気がありつつ、靴を脱がないテーブルスタイルになるなど時代に合わせて変更した部分もある。

  • 広々とした空間となり、行列時にも待機しやすくなった

    広々とした空間となり、行列時にも待機しやすくなった

八代目の山田耕之亮氏によると、以前は「親子丼」といえば、立ったまま丼を片手に持ちかき込むように食べることが多いメニューだった。しかし現代では座ってゆっくり食べてほしいという思いから、丼をテーブルに置いたままスプーンを使って食べることができるようにテーブルの高さも変更した。スプーンと器の色も食べた時に口紅がついても恥ずかしくないように、口紅との標準的な色を採用したという。

  • 以前は靴を脱いで店内に入っていたが、リニューアル後はすべてテーブル席になり靴を脱ぐ必要はなくなった

    以前は靴を脱いで店内に入っていたが、リニューアル後はすべてテーブル席になり靴を脱ぐ必要はなくなった

  • 玉ひで 八代目の山田耕之亮氏

    玉ひで 八代目の山田耕之亮氏

日本で最初に親子丼を開発した元祖

同店は「親子丼の元祖」だと言われている。1760年に創業した「玉ひで」が親子丼を考案したのは1891年。鳥料理専門店だったこともあり、メニューには鳥のすき焼きがあった。鍋に残った鶏肉に漬けダレとして出していた卵を入れて卵とじを作り、ご飯のお供として食べていたのが始まりだ。その後、「単品メニューとして出せないか」と考案したものが後の「親子丼」となる。

リニューアル後は器も現女将が自らデザインをした球体の器へと変更される。メニューごとにデザインが異なり、食べる前からワクワクする演出となっている。

  • 赤は「元祖親子丼」、黒は「元祖親子丼(すき焼き重ね)」、白は「軍鶏づくし親子丼」、金色は「天然白レバ入り親子丼」

    赤は「元祖親子丼」、黒は「元祖親子丼(すき焼き重ね)」、白は「軍鶏づくし親子丼」、金色は「天然白レバ入り親子丼」

「元祖親子丼」をいただいた。鳥のスープとおしんこと共に登場した器はかなりインパクト大!

  • 「元祖」だけどかなり近未来的なイメージもある

    「元祖」だけどかなり近未来的なイメージもある

  • 「元祖親子丼」(2,800円)

    「元祖親子丼」(2,800円)

鶏肉には、農水省指導のもと東京都と七代目が共同開発した最高級鶏「東京しゃも」を使用。「東京しゃも」は筋肉質が非常に強いのが特長。鶏肉は筋肉質の中にうま味成分のアミノ酸が多く含まれることから、筋肉が発達していればいるほど美味しくなるともされている。

  • とろとろの卵と、噛み応えのある鶏肉の相乗効果が感じられる

    とろとろの卵と、噛み応えのある鶏肉の相乗効果が感じられる

鳥のスープは「東京しゃも」をかなり長い時間煮込み、余計な調味料を一切使用しない素材の旨味を楽しむ味わいだ。

  • 東京しゃもを長時間煮込んだ鳥のスープ

    東京しゃもを長時間煮込んだ鳥のスープ

白米以外の原材料は、みりんや醤油など調味料に至るまで「玉ひで」オリジナルで開発した親子丼に合うものを使用している。

  • 七味も「玉ひで」の親子丼に合うようにブレンドされたものが卓上に置かれている

    七味も「玉ひで」の親子丼に合うようにブレンドされたものが卓上に置かれている

まだ「玉ひでの親子丼」を食べたことがなければ、11月1日以降にぜひ味わってみてほしい。開業を控えた日本酒バーや高級ライン店も楽しみだ。

  •  「とく親子丼」(1,900円)

    「とく親子丼」(1,900円)

  • 「軍鶏づくし親子丼」(3,700円)

    「軍鶏づくし親子丼」(3,700円)