あなたは「もうおじさんだけど、若い子と付き合ってみたい」と思ったことはありますか? 世の中には40代・50代になっても「イケおじ」と呼ばれて、年下の女性にモテるおじさんもいます。実際に自分より若い女性と付き合うことはできるのでしょうか? 今回は結婚相談所マリーミーの植草美幸さんに教えていただきました。

おじさんが若い子と付き合いたくなる心理

  • おじさんが若い子と付き合いたくなる心理

なぜおじさんになっても年齢の離れた年下女性と付き合いたいと思うのでしょうか。まずは、おじさんが若い子と付き合いたいと思う理由を見ていきましょう。

男としての自信が持てる

若い女性に好意を持たれると、「まだ自分は魅力があるのだ」と実感できます。社会での立場や年齢を重ねる中で自信を失いがちな男性にとって、「若い女性に惚れられた」ということは、それ自体が大きなステータスとなり、男としての自信を取り戻す大きなきっかけとなります。

若々しくいたい

年齢を重ねると誰しも老いを意識しますが、若い女性と過ごすことで生活や気持ちにハリが生まれます。流行に触れたり、新しい価値観を知ったりすることで、自然と若々しさが保てると感じるおじさんも多く、その欲求が恋愛の動機になりえることもあります。

素直で可愛いから

職場で共に働く女性から受ける印象からか、同世代や年上の女性には強い個性や価値観があり、自分の意見を受け入れてもらえない、イニシアチブを握れないと思うおじさんも少なくありません。若い女性に夢を見るのは、「経験が少ない分、リードしやすい」「若い女性は全員素直で従順である」という思い込みがあるのかもしれません。

“若い子と付き合う”は本当に成立するのか?

  • “若い子と付き合う”は本当に成立するのか?

実際に、おじさんでも若い女性とお付き合いし、“年の差カップル”を成立させることはできるのでしょうか? 現状の婚活市場を確認してみましょう。

“年の差マッチング”は減少傾向

厚生労働省の統計では、初婚夫婦の年齢差割合は、約7割が「3歳差以内」に収まっているというのが現実です。これは、価値観の近さや相互理解、共働きでの対等な関係を望む人が増えているため、経済力や家事力があるだけでは“年の差”に魅力を感じないという人が増えているからかもしれません。最終的に結婚を視野に入れると、あえて年の離れた男性と付き合いたいと考える若い女性とマッチングするのは難しいでしょう。

“若さ”だけで長くお付き合いするのが難しい可能性も

女性と付き合う際に“若さ”のみを重要視し、「若い女性は従順だから自分の言うことを聞いてくれるはず」「若くて可愛ければ付き合っていて楽しいはず」と思い込んでしまうのは危険です。人はそれぞれ個性があり、若いからといって全員が素直で可愛いわけではないからです。中には、“おじさんと付き合ってあげている”という意識から、際限なくわがままを言ってきたり、湯水のごとく浪費したりする人もいるかもしれません。そもそも、価値観や趣味が合わず、一緒に居て楽しくない可能性もあります。お付き合いする際に何を重要視するかにもよりますが、もし相手と居て安らぎを得たい、一緒に居て楽しい関係を築きたいと思う場合は、改めて自分が本当に求めている女性がどんな人であるかを考える必要があります。

“若い子”にこだわらず、地に足をつけた恋愛をするには?

  • ”若い子”にこだわらず、地に足をつけた恋愛をするには?

では、一緒に居て楽しい相手を見つけるには、何を重要視すればよいのでしょうか。ここでは、長くお付き合いするために大切にするべきことを見ていきましょう。

共通の価値観を大切にする

年齢よりも「何を大切にしているか」が長続きする恋愛には重要です。趣味や人生観、仕事に対する姿勢などが合う相手と出会うことで、安心感と居心地のよさを得やすくなるでしょう。価値観が近いと、日常の小さな選択や未来の方向性でぶつかりにくく、自然と信頼関係が築かれていくのです。

無理のないライフスタイルを共有する

年齢差があると、生活リズムやお金の使い方にギャップが出やすいもの。無理に若者のペースに合わせるのではなく、自分らしい暮らしを尊重してくれる相手を探すことが大切です。無理をせず自然体で一緒に過ごせる関係こそ、恋愛を長続きさせる大きなポイントになります。

見た目より内面の魅力に目を向ける

若さに惹かれる気持ちは自然なことですが、外見は必ず変わっていきます。その一方で、思いやりや誠実さといった内面の魅力は年齢に関係なく輝き続けるもの。表面的な若さにとらわれず、心が通じ合える相手を見つけることで、より深い愛情や絆を育むことができます。

将来を一緒に考えられる相手を選ぶ

地に足のついた恋愛には「未来を共に描けること」が欠かせません。結婚や仕事、住む場所など、現実的なテーマについて語り合える関係性は安心感をもたらします。年齢にこだわるのではなく、未来を一緒に考えられる相手と出会うことが、安定した恋愛を育てる第一歩となります。

本当に“付き合いたい女性”と出会うためにするべきこと

  • 本当に”付き合いたい女性”と出会うためにするべきこと

理想の相手に出会いたいと思っても、ただ待っているだけでは難しいものです。では、どんな準備や行動が必要なのでしょうか。

自分の理想像を明確にする

「若い子」や「見た目のタイプ」だけでなく、自分がどんな女性と一緒にいると心地よいかを整理してみましょう。価値観や将来の方向性などを明確にすることで、無駄に振り回されず、本当に求める相手に気づくことができます。まずは自分自身の恋愛軸をはっきりさせることが大切です。

出会いの場を広げてみる

職場や友人の紹介だけに頼らず、趣味のサークルや習いごと、ボランティアなど新しい場に参加してみましょう。自然な会話から始まる出会いは、相手を無理なく知るきっかけになります。恋愛目的だけでなく、自分の世界を広げる活動の中でこそ、本当に心を許せる女性と出会える可能性が高まります。

自分を偽らずに接する

相手に好かれたい一心で背伸びをしてしまうと、後々しんどくなることも。等身大の自分を大切にし、誠実に接することで信頼が生まれます。自分を飾らずに受け止めてくれる女性こそ、長く一緒にいたいと感じられる存在のはず。恋愛のスタートから自然体を心がけましょう。

相手を“選ぶ”のではなく“知る”姿勢を持つ

「条件に合うかどうか」だけで判断すると、相手の本当の魅力を見逃してしまいます。まずは相手の考えや背景を知ろうとする姿勢が大切。そうすることで、意外な共通点や安心感を発見できる場合もあります。恋愛は相手を選別するのではなく、お互いを理解し合うプロセスだと考えましょう。

年齢にこだわらず、心が通じる相手を

  • 年齢にこだわらず、心が通じる相手を

「若い子と付き合いたい」という気持ちは自然ですが、本当に大切なのは年齢ではなく、自分にとって安心できる相手かどうかです。価値観を共有し、未来を一緒に考えられる関係こそが、地に足のついた恋愛につながります。出会いの幅を広げ、自分を偽らず、相手を理解しようとする姿勢を持てば、きっとあなたにとって“本当に付き合いたい女性”と出会えるはずです。