第一三共ヘルスケアは、サステナビリティ活動の一環としてZ世代に当たる高校生を対象に、正しいセルフケアを伝える出張授業を実施している。2025年9月11日には、中村中学校・高等学校の新館LADYにて、中村中学校・高等学校と成女高等学校の生徒に向けた授業を特別公開した。
今回は出張授業の最終プログラムとして、受講した生徒がこれまでの授業で学んだ正しい知識を「セルフケアアンバサダー」としてまとめ、動画を制作・公開することとなった。
授業の冒頭では、第一三共ヘルスケアのサステナビリティ推進マネジャー岩城氏から、今回のプロジェクトの説明とこれまでの授業の振り返りが行われた。
続いて、中村中学校・高等学校と成女高等学校の合同で4グループに分かれ、制作した動画の発表が行われた。
動画は「スキンケアのHow to」「市販薬選び」「市販薬のいろは」「食生活・栄養のいろは」などをテーマにしたショート部門とロング部門、計8本を公開。
実際に薬局に足を運び薬剤師に出演を依頼して「薬の選び方」を解説する動画を制作したグループ、教師に「薬の使用方法」をインタビューして正しい知識の啓発動画に仕上げたグループ、「無理な食事制限」のリスクをコミカルにまとめたグループなど、扱うテーマも表現方法も多彩だった。
それぞれの動画の審査は、第一三共ヘルスケアの岩城氏と中村氏、各校の先生が審査員を務め、そこに生徒自身による採点も加わり、ショート部門・ロング部門・総合の順位が決定した。
1位となり喜びのあまり涙する生徒、一緒に制作した仲間や協力者への感謝を述べる生徒、また「来年も参加したい」と語る生徒など、それぞれに感慨深い授業となった。
最後に岩城氏から「セルフケアアンバサダーとして、動画完成で終わりではなく、学んだことを周囲にも広げていってほしい」とのメッセージが送られ、今回の出張授業は締めくくられた。
■出張授業を通して得られた手ごたえ
授業後には、中村中学校・高等学校の生徒2人に感想を伺った。
動画制作については「楽しみながら撮影できた。流行りの音楽を取り入れたり、ダンスが得意な子に出演してもらったりと工夫した」「班のメンバーとコミュニケーションを重ねるうちに仲良くなれたのも嬉しかった」と、充実した制作の様子が語られた。
出張授業全体については「もともと美容に関心がなかったが、新しい知識を得られた」「食生活に関する知識も高まった」と前向きな声が寄せられた。
成女高等学校の阪本浩先生は「最初は『うまくいくかな』と不安や緊張もあったようだが、グループ内でリーダーシップを発揮するなど頑張っていた。動画づくりを通じ、仲間内だけでなく外部に発信する経験にもなった。今後もぜひ発信を続けてほしい」と期待を込めた。
■未来のヘルスリテラシー向上を目指して
最後に、第一三共ヘルスケア サステナビリティ推進担当・中村氏に、高校生のうちからセルフケアを学ぶ意義を聞いた。
「市販薬は15歳以上を対象とする薬が多くあります。高校生になるとSNSを通じてさまざまな情報を得るようになり、自分で薬を選び服用する機会が増える時期でもあります。だからこそ、正しい情報を基に薬やサプリメントを選べるようになること、セルフケアを学ぶことが大切です」と中村氏。
授業に参加した高校生についても「非常に前向きでした。導入授業でのクイズでは多くの生徒が手を挙げ、グループワークでも身近な悩みをセルフケアに結びつけて話していました」と振り返る。
今回の出張授業を通じて、高校生が正しい情報を得るとともに、誤情報や偽情報を見極め、同世代にもSNSを通じて正しい知識を発信していくことを期待したいと語った。
未来を担う高校生が正しい情報を見極め、適切なセルフケアを選び、互いに発信し合うきっかけとなった第一三共ヘルスケアの出張授業。若い世代のヘルスリテラシーを高める取り組みとして、今後も期待が寄せられる。






