イカロス出版は、国鉄時代における「新幹線東京第一運転所」の業務を記録した書籍『実録 新幹線検修』(A5判128ページ、1,980円)を発売した。1977年から国鉄が分割・民営化されるまでの間、新幹線車両検修の実際を現場目線から記録した1冊となっている。
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0系新幹線お召列車の整備や運行について現場目線で記録
新幹線東京第一運転所は現在の品川インターシティの場所にあり、1964年の東海道新幹線開業以来、東京側の重要な基地として新幹線車両の検査や修繕を担ってきたという。
『実録 新幹線検修』では、東京第一運転所での業務として、皇族専用に仕立てられる「お召列車」についても書かれている。国鉄時代、0系の中でも工場を出場したばかりの車両がお召列車に選ばれ、前部標識灯の周囲に「お召」の標記を貼り、グリーン車において腰掛を撤去してテーブルを設置するなどして、御料車仕様に改装していたという。著者の渡邉健志氏は、お召列車を整備する「臨修日勤」に長く在籍し、お召列車の整備も担当していた。当時の経験をもとに、現場の緊張感やお召列車の運行に関する実際がつづられている。
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911形ディーゼル機関車の検査修繕についても取り上げている
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『実録 新幹線検修』表紙イメージ
「日本最速」とされた911形ディーゼル機関車の検査修繕についても取り上げている。線路の検測用や0系の救援を目的に導入された911形は、DD51形をベースにしながら当時最新の制御方式を採用しており、最高速度は160km/hに達した。著者は東京第一運転所の臨修日勤で、911形の交番検査も担当していたという。速度性能ゆえの特徴、最新技術を備えた車両ならではの課題など、現場で直面した苦労が具体的に描かれている。