大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)の妻・ていを好演している橋本愛にインタビュー。横浜との共演の感想や、蔦重の母・つよ役の高岡早紀との現場でのエピソードについて話を聞いた。

  • 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』てい役の橋本愛

    大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』てい役の橋本愛

“座長”横浜流星の姿勢をリスペクト

江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛けている。

橋本は、初共演の横浜に対して「ストイックで武士みたいな迫力のある方」という印象を抱いていたそうで、初めて対面した時も「体幹がすごくて、お着物がとても似合っているなと思い、本当に斬られそうと思うような迫力があるなというのが第一印象でした」と武士のような迫力を感じたという。

だが、実際に話してみると、第一印象とは違う一面が見えてきたという。

「おていさんみたいに実直で真面目という印象ですが、お話してみるとすごくフランクな方で、実はとてもユーモアがあって、冗談を言って人を笑わせたり、空き時間も共演者やスタッフの皆さんと冗談を言い合って笑っていたり、とてもフラットで私としては心強く助かっています」

また、座長としての横浜について「背中で語る」タイプだと語る。

「横浜さんが常に蔦重さんをどう演じるか誠実に考えていらっしゃるのがすごく伝わるので、それがみんなに伝播していて、しっかり取り組もうという空気感はその姿勢によって生まれているものだと思います。でも明らかに今、和やかにしてくださっているなと感じることもあって。無理せず自分の限界を知っている感じがもするので、すごいなと思っています」

祝言のシーンでも横浜の凄みを感じたと振り返る。

「あのシーンを一日中撮っていて、蔦重さんが『(のれんを)決して汚さねえようにします』と言う場面が最後の方でした。これだけやっていたら気持ちもすり減ってこないかなと思ったのですが、すごく爆発力のあるお芝居をされていました」

高岡早紀の心強い言葉に感謝

義理の母・つよを演じている高岡は3児の母でもあるが、橋本は人生の先輩として結婚や子育てなどについて話を聞いているそうで、「何の予定もないですが、結婚や出産をどうされてきたのかすごく気になって、仕事との両立や子育てについて聞いています」と明かす。

そして、「私は自分1人を世話するのに精いっぱいで、子供を育てるというのが想像できなくて、子供は大好きですが怖くて」と吐露。「もしそうなったら大丈夫ですかね」と高岡に相談したそうで、「そうしたら高岡さんが『本当にかわいいんだから。かわいくて、そんなこと言っていられないよ。ちゃんとできるよ』と勇気づけてくださったのをすごく覚えています」と心強い言葉に感謝していた。

■橋本愛
1996年1月12日生まれ、熊本県出身。2010年『Give and Go』で映画初出演初主演。同年映画『告白』で注目を集め、2013年映画『桐島、部活やめるってよ』などで数々の映画賞を受賞。同年NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演し幅広い世代から認知された。近年の主な出演作は、ドラマ『青天を衝け』(21)、『家庭教師のトラコ』(22)、『新宿野戦病院』(24)、映画『熱のあとに』(24)、『劇場版 アナウンサーたちの戦争』(24)、『早乙女カナコの場合は』(25)など。映画『アフター・ザ・クエイク』が10月3日公開。

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