1965年(昭和40年)11月27日に公開された怪獣映画『大怪獣ガメラ』(大映)。その後もシリーズが続き昭和には計8作品、平成には映画4作品が公開、2023年にはアニメ化されるなど、今なお国内外のファンを魅了し続けているシリーズだ。生誕60周年となる2025年、ガメラの新たな魅力の発見!をスローガンに「ガメラ生誕60周年プロジェクト」がスタートする。

8月1日には、「ガメラ生誕60周年プロジェクト」の特報も到着。昭和のガメラシリーズから平成ガメラ、そしてアニメ作品まで、劇中で大活躍するガメラの映像をたっぷり使用したスペシャルムービーだ。

  • 「ガメラ生誕60周年プロジェクト」ロゴ

12月より全国で順次「昭和ガメラ映画祭」を開催

今回、「ガメラ生誕60周年プロジェクト」の一環として、シリーズ第1作目『大怪獣ガメラ』、シリーズ2作目で初カラー作品『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』、3作目『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』の3作品の4Kデジタル修復版の制作が決定。12月5日より角川シネマ有楽町ほかにて全国順次公開される「昭和ガメラ映画祭」で上映する。

  • 『大怪獣ガメラ』 4Kデジタル修復版 1965年/白黒/79分 (C)KADOKAWA 1965

  • 『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』 4Kデジタル修復版 1966年/カラー/101分 (C)KADOKAWA 1966

  • 『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』 4Kデジタル修復版 1967年/カラー/87分 (C)KADOKAWA 1967

「昭和ガメラ映画祭」の上映ラインナップは、4Kデジタル修復版3作品『大怪獣ガメラ』4Kデジタル修復版(65年)、『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』4Kデジタル修復版(68年)、『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』4Kデジタル修復版(67年)に加えて、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(68年)、『ガメラ対大悪獣ギロン』(69年)、『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(70年)、『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(71年)、『宇宙怪獣ガメラ』(80年)、そして昭和ガメラへのリスペクトが詰まった名作『小さき勇者たち~ガメラ~』を特別上映。

  • 12月5日より角川シネマ有楽町ほかにて全国順次公開「昭和ガメラ映画祭」

4Kデジタル修復の監修は、『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ2 レギオン襲来』『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』の特技監督にして、最新作Netflix映画『新幹線大爆破』を手掛ける樋口真嗣監督と、映画のフィルムの色味を、監督・キャメラマンの意向を汲みながら整える重要な職人的ポジションである“タイミング”として約30年間活躍後、多くの名作の4Kデジタル修復監修を手掛ける小椋俊一氏。樋口監督と小椋氏はともに80年代後半、IMAGICA(現・IMAGICAエンタテインメントメディアサービス)で勤務、『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ2 レギオン襲来』『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』に樋口監督は特技監督、小椋氏はタイミングとして参加する等、キャリアの要所要所で縁がある間柄だという。樋口監督初となる今回の4Kデジタル修復版監修を、小椋氏が豊富な知見でバックアップし、二人の監修によって生まれた「"まだ誰も見たことがない"昭和ガメラ」だ。

樋口真嗣監督 コメント

私が生まれた年に作られた映画ですから、かれこれ60年前の映画です。
本来なら制作に携わった方が監修すべきなのですが、見渡した限りどなたもいらっしゃいませんでした。残念なことです。
そしてこの度、私たちの世代にとってはレジェンド級のタイミングマンである、小椋俊一さんとデジタルグレーディングの第一線を切り拓いているイマジカのカラリスト、阿部悦明さんのお力添えで不肖樋口、いちファンの代表として、この大任を慎んでお引き受けさせていただきました。
暗部に埋もれ、グレインに隠されていた怪獣たちの皮膚感を洗い出し、当時の低感度ネガフィルムに記録されていた現場の空気感を発掘するのは、試行錯誤を重ねて素晴らしい作品を作り出した先輩たちの偉業を追体験するようで、素晴らしく幸せな作業でした。
とりわけ、タイミングデータから明らかになる、オプチカルプリンターを介さずにオリジナルネガを巻き戻して二重露光をしたダブルロール合成カットの多さは衝撃です。ブルーバック合成という選択肢を当たり前のように選ぶことが難しい時代に怪獣映画を撮っていた先輩たちの労苦には感服するばかりです。
誰も観たことのないガメラの誕生を、刮目してご覧下さい。

小椋俊一氏 コメント

この企画のお話を頂いたとき、まさか自分の子供のころ劇場で観た「昭和ガメラ」の4K修復に関われるとは思ってもみなかったので、嬉しく思いました。「平成ガメラ三部作」には、タイミングとして関わりました。劇場で皆さんがご覧になったのは、プリントフィルム(ポジ)です。今回の4K修復はネガからの修復です。ポジを通さない分、当然劇場での見え方と変わります。ネガはポジでは表現できなかった明部、暗部のディテール等、豊富な情報を持っています。その情報を損なわないように、なおかつ当時観たような質感を求めて修復しました。ご期待ください。

4Kデジタル修復版3作品がUHDで発売・TV放映も

なお、4Kデジタル修復版の3作品は、「昭和ガメラ映画祭」での上映の他に、UHD発売、TV放送など、今後マルチに展開する。

4Kデジタル修復版3作品のUHD(Ultra HD Blu-ray)は、11月21日に発売。ガメラの特徴である口から出す炎の光、バルゴンの虹色光線など、怪獣たちの魅力が最大限引き出された4K HDRは、UHDのみで楽しめる。商品はUHDと、4K SDR本編と特典映像を収録したBlu-rayの2枚組。パッケージデザインは平成ガメラUHDに引き続き、書き下ろしのガメラ、バルゴン、ギャオスが登場。スタイリッシュななかにも温かみのある怪獣たちのビジュアルだ。

TV初放送は全国無料放送BS12で11月に決定。そして「船越英一郎の昭和再生ファクトリー」では昭和ガメラ4Kデジタル修復版の制作に密着した特番の放送が決定している。

BS12 映画放送スケジュール(日曜よる7時~)

  • 11月2日『大怪獣ガメラ』【4Kデジタル修復版】
  • 11月9日 『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』【4Kデジタル修復版】
  • 11月16日 『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』【4Kデジタル修復版】
  • 11月23日 『ガメラ 大怪獣空中決戦』【4Kデジタル修復版】
  • 11月30日 『ガメラ 2 レギオン襲来』【4Kデジタル修復版】
  • 12月7日 『ガメラ 3 邪神<イリス>覚醒』【4Kデジタル修復版】 ※全て2Kダウンコンバートで放送

密着特番放送スケジュール

毎週木曜よる9時~「船越英一郎の昭和再生ファクトリー」
11月6日よる9時~ 「『大怪獣ガメラ』4K修復にて、父・船越英二が蘇る!」(予定)

※8月28日、9月4日、10月2日、10月9日(予定)の新作放送回で「昭和ガメラ 4K デジタル修復版」情報を少しずつ公開