Hotels.comは7月28日、人気旅行先におけるホテル価格のトレンドを分析した「ホテル価格指数レポート2025」第2弾を発表した。

人気旅行先のホテル価格

第1弾のレポートでは、2024年の日本国内におけるホテルの平均宿泊費が前年と比べて2%下がり、11,000円となった(2024年1月1日~12月31日と、2023年1月1日~12月31日の期間における平均宿泊費を前年比で比較)。なかでも、平均宿泊費の減少率が最も大きかったのは国内有数のリゾート地「宮古島」の17%で、2024年の平均宿泊費は19,000円だった。次いで、東京や横浜へのアクセスも良い「川崎」は13%減、富士山の眺望や温泉地として知られる「静岡」、国内線LCCの発着空港がある「成田」、屋久島や奄美大島など魅力的な大自然を有する「鹿児島」がそれぞれ7%安くなっている。

  • 国内 人気旅行先のホテル価格 2023年 vs 2024年比較

一方、海外における平均宿泊費は全体で1%増の23,000円となったが(2024年1月1日~12月31日と、2023年1月1日~12月31日の期間における平均宿泊費を前年比で比較)、日本人旅行者に人気の渡航先のなかでも、夜景からグルメまで多彩な楽しみ方が魅力の「香港」は、いずれも平均宿泊費が26,000円と、以前よりリーズナブルに宿泊できるようになった。また、日本からの旅行先として不動の人気を誇る「ホノルル」も平均宿泊費が6%下がっているため、以前よりお得に滞在できる。

  • 海外 人気旅行先のホテル価格 2023年 vs 2024年比較

プールサイドカクテル価格比較

昨今は物価高や円安傾向で、旅行でも何かと消費を控えてしまいがちかもしれない。そこで、主要旅行先にある4つ星および5つ星ホテル計5軒を対象に、ホテルのプールサイドカクテルの価格を調査した。オンライン上で公開されているプールサイドメニューに掲載されているカクテルのうち最も価格が低いものを基準とし、平均価格を算出(2025年4月から5月にかけてデータ収集)したところ、国内で最もお得にプールサイドカクテルを楽しめる旅行先は沖縄の「那覇」で平均価格が1,990円、海外では「バンコク」で平均価格が1,590円だった。一方、パリやソウルではカクテルが一杯平均3,000円以上するという結果に。

  • プールサイドカクテル価格比較

世界各地の「チップ事情」

海外旅行では、訪問先によって気にしなければならない「チップ」。日本からの旅行者に人気の高いニューヨークやラスベガスがある米国は、チップ文化が根強くあり、ホテルの客室清掃やベルスタッフなどへのチップはほぼ必須とされている。目安として、客室清掃には1泊ごとに約5米ドル、ベルスタッフには荷物1つにつき1~2米ドルが相場となっている。また、アメリカに隣接するカナダでも同様の金額感でチップを渡すのが一般的。一方、メキシコでは、優れたサービスを受けた場合のみ、チップを渡すのが通例となっている。ヨーロッパでは、チップは義務ではないものの、客室清掃やツアーガイド、コンシェルジュなどに質の高いサービスを受けた際に、数ユーロ程度を渡すのが一般的。タイ、フィリピン、インドネシアなどが位置する東南アジアでは、観光地でチップ文化があり、客室清掃やベルスタッフだけでなく、ツアーガイドやドライバーにもチップを渡すことがある。ただし、多くの場合、チップはすでに料金に含まれていることもあるため、支払い時に念のため確認することが推奨される。

  • チップに関するお役立ち情報