終活をテーマにした綾瀬はるか主演のNHK土曜ドラマ『ひとりでしにたい』(毎週土曜22:00~)。多くの人が直面する問題を描き、SNSで共感の声が続出している。本作の制作統括を務めている高城朝子氏にインタビューし、主演の綾瀬の魅力について話を聞いた。

  • 『ひとりでしにたい』主人公・山口鳴海役の綾瀬はるか

    『ひとりでしにたい』主人公・山口鳴海役の綾瀬はるか

カレー沢薫氏の笑って読める終活ギャグマンガ『ひとりでしにたい』を大森美香氏の脚本でドラマ化した本作。綾瀬はるか演じる、未婚で一人暮らしをしている主人公・山口鳴海を中心に、よりよく生きて、よりよく死ぬための準備について描いている。

ドラマでは、孤独死、熟年離婚、老後資金問題、介護など、多くの人が直面する問題を描いており、SNS上では「将来について気になることがあれもこれも詰め込まれていて共感しかない」「主人公の鳴海にふりかかる悩める問題に多々共感なり」「まだ経験したことないことを共感しながら見れて人生の参考になる」などと共感の声が多く上がっている。

重いテーマをコミカルに描き、エンタメとしても視聴者を魅了している本作。「重いテーマだけど、コミカルな演出で楽しくみれる」と話題で、「重いテーマも綾瀬はるかさんの演技で明るくなる」「重たいのにコミカル!綾瀬はるかがひたすらかわいい!」「さすが綾瀬はるかちゃん 重くなりそうな話も半分以上笑いながら見ている」と綾瀬を絶賛する声も多く見られる。

高城氏も綾瀬について「本当にすごいです」と絶賛し、プロデューサー視点を持っていると語る。

「作品を俯瞰で見ることができる方で、自分がどうこうではなく、作品をどういう風に見てもらいたいかという、プロデューサーの発想なんです」

本作の記者会見で理想の最期を聞かれた綾瀬は「『あ~楽しかった! アハハ』って笑っていたら最高ですよね。笑っていたらいいなと思います」と話していたが、高城氏は「それってまさにドラマのテーマにしたかったことで、そういうことをポンと言える方なんです」と語る。

制作発表時の綾瀬のコメント「『ひとりでしにたい』というタイトルは自分らしくありたいという思いを感じました」からも感覚の鋭さに驚かされたという。

「『ひとりでしにたい』という言葉を『自分らしくありたい』と変換するセンスも素晴らしいですし、お人柄も表れていると思いました」