NHK「放送100年プロジェクト」が「第41回ATP賞テレビグランプリ」の特別賞を受賞し、24日に都内ホテルで行われた受賞式に桑子真帆アナウンサーと俳優の染谷将太が登壇した。

  • NHKの桑子真帆アナウンサー

    NHKの桑子真帆アナウンサー

同プロジェクトの関連番組に出演してきた桑子アナは「参議院選挙に向けて行われたNHKの世論調査で、投票する際に最も参考にするメディアは何かという質問に対して、私と同じ30代の回答がテレビは20%、いわゆるネットメディアは43%。こういう時代なんですよね」と紹介。

「だからこそ、テレビに今元気がなくなってると、先ほど関口(宏)さんからも言われてしまいましたが、何かできることがあるんじゃないか。テレビだからこそできることがあるんじゃないかというところを考え続けていくことが大事なのかなと思っていますし、今日ここにいらっしゃる皆さんはまさにその同志だと思いますので、これからも一緒に頑張っていけたらいいなと思います」と呼びかけた。

  • 染谷将太

同プロジェクトの大河ドラマ『べらぼう』で喜多川歌麿を演じる染谷は、桑子アナとNHKのスタッフとともに登壇して「まるで(NHKの)局員のようですが(笑)」と若干戸惑いながら、「『べらぼう』の主人公の蔦屋重三郎という人間は江戸のメディア王と呼ばれていました。プロデューサーのような人物でして、本を企画して、作者を呼んで、ストーリーを考えで、絵師をキャスティングして届ける。何か物を作り、クリエイティブしてお客さんに伝える力というのは、放送100年のはるか昔からDNAとして受け継がれているんだなと、いち作り手の自分も感じております」と受け止めていることを語る。

そして、「僕がまだ100年も生きることはないと思いますが、役者としては視聴者の皆さんの心を少しでも満たせるように日々精進していきたいと思っております」と意欲を示した。

特別賞はほかにも、関口宏と『くいしん坊!万才』制作チームが選ばれた。