• 吉高由里子

発信する文章の随所に感じられる豊かな感性については、「面白いものを見つけるアンテナは常にギンギンになっているかもしれないけど、社会人として働いている方のほうが言葉の回し方は絶対に上手だから、知っている言葉が人より少ない分、生地を伸ばすというか、使える方向を広げているのかもしれません」と独特の比喩で説明する。

そして、自身の感性について「何が人と違うのかわかりませんが、受け入れて一緒に歩いていくしかない」と述べ、同書を通じて自分と向き合ったものの自分についてわからないことだらけだという。

「進み始めている自分と、通り過ぎていく自分と、何も変わらないで突っ立っている自分もいると思うので。でも、こういうことがないとその時の自分の感性は忘れていくと思うので、ちょっと恥ずかしい気持ちはありますが、60歳、70歳になった時に感謝する経験になっていればいいなと思います」

インタビュー当日に完成した本を初めて手に取った吉高。「自分だったらこんな分厚いの読むのかなと思っちゃいましたが、どういう人って思われるのか楽しみにするしかないですね」と笑っていた。

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■吉高由里子
1988年7月22日生まれ、東京都出身。2006年、『紀子の食卓』で映画デビュー。2008年に『蛇にピアス』で主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞とブルーリボン賞新人賞をW受賞。2014年にはNHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインを務める。そのほか、ドラマ『東京タラレバ娘』(17)、『最愛』(21)、『星降る夜に』(23)、映画『ユリゴコロ』(17)、『検察側の罪人』(18)、『きみの瞳が問いかけている』(20)など多数の作品に出演。2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』では主人公の紫式部/まひろ役を演じた。

ヘアメイク:RYO(TRON) スタイリスト:有本祐輔(7回の裏) 取材協力:ニュージーランド政府観光局、ニュージーランド航空 衣裳:ドレス=Velnica/ヴェルニカ(Velnica Room/ヴェルニカ ルーム) パンプス=スタイリスト私物 ピアス=LORO/ロロ(l'oro株式会社/ロロカブシキガイシャ) ネックレス=DAUGHTERS JEWELRY/ドーターズジュエリー(DAUGHTERS JEWELRY PR) リング(左手)=e.m./イー・エム(e.m. 青山店/イー・エム アオヤマ) リング(右手)=ブランイリス(ブランイリス トーキョー)