視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(7月7日~13日)をまとめた。
緊迫したバレー日韓戦にくぎづけ
この週のランキングは、『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』(テレビ朝日)が個人全体69.7%で1位を獲得し、『19番目のカルテ』(TBS)も6位にランクインするなど、新ドラマが好調なスタートを切った。
一方、全体・コア視聴層ともに『日曜日の初耳学』(MBS・TBS系)、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS)などバラエティ番組が数多くランクイン。これは新ドラマの立ち上がり期において、視聴者が安定したエンタテインメントを求める傾向を反映していると考えられる。
また『バレーボールネーションズリーグ女子日本×韓国』(TBS)が、全体で10位、コア視聴層で4位と健闘。この試合で日本が韓国を3-0でストレート勝利し、日韓戦の通算100勝目を達成した。ストレート勝利ながらも各セットでは接戦が繰り広げられ、緊迫した試合展開が多くの視聴者をくぎづけにした。
新時代の刑事ドラマとして注目
個人全体で1位の注目度を獲得した『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』は、大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒のトリプル主演によるテレビ朝日の水曜9時枠10年ぶりの新作ドラマ。警視庁捜査支援分析センター(SSBC)に新設された強行犯係を舞台に、最新デジタル捜査技術を駆使する新時代の刑事ドラマとして注目を集めた。
第1話「殺意は映る」では、元外資系証券会社のファンドマネージャーから転身した名波凛太郎(相葉)がSSBC強行犯係に配属され、機動分析担当の伊垣修二(大森)が教育係に任命される。ベンチャー企業社長の殺害事件が発生し、防犯カメラ映像の解析や容疑者のプロファイリングといった最先端の捜査手法が描かれた。
特に注目されたのは、捜査一課の青柳遥(松下)とSSBC強行犯係の関係性。現場で「SSBCは関係ないでしょ!」と追い出されるシーンでは、裏方扱いされる分析部門の立場が鮮明に描かれ、新しい捜査体制への葛藤が表現されました。また、名波が官房長官の甥という設定も明かされ、物語に新たな展開をもたらしている。
放送後の反響も大きく、TVerでは配信開始から5日で139万回再生を記録し、総合ランキングの首位を獲得した。防犯カメラ映像から犯人を特定する過程や、デジタル技術を駆使した捜査シーンが視聴者の関心を集め、現代の捜査現場を反映した設定と豪華キャストによる本格的な演技が評価されている。今後の展開にも期待が寄せられている。