お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が9日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を更新。大ヒット中の映画『国宝』の魅力を語った。

「落ち込む」ほどの“すごすぎる映画”

又吉直樹

同作は、任侠の一門に生まれながら、歌舞伎の世界に飛び込んだ喜久雄(吉沢亮)が、歌舞伎役者の息子・俊介(横浜流星)と切磋琢磨する日々を描く物語。公開から1カ月が過ぎた今も熱狂が止まらないが、又吉は、「すごく面白かった」と絶賛。「3時間あるけど、どの瞬間も映像が面白くて。役者さんのお芝居もすごくて。観終わったあとに、面白いだけじゃなく、くらった感じがする」「すごすぎて、別に自分が映画に関係してるわけじゃないのに、落ち込むみたいな。表現として、なんかくらっちゃったみたいな」と衝撃を受けたことを明かした。

又吉は、同作について、「すごく普遍的なテーマ」としつつ、「とにかく役者の執念というか。なぜそこまでしんどい思いをして、舞台に立たなければいけないのか? なぜそんな悔しい思いをして、それでも舞台に立つのか? っていう。とんでもないものを感じました」と感嘆。さらに、ネタバレしないように気遣いながら、“とあるシーン”を挙げ、「あれは憧れましたね~」とも。自身が若手時代に味わった苦い経験を明かしながら、「それを体現している登場人物も、映画の中にいる。そういうのもくらいましたね。そういうもんだよな~って」と感慨深げにつぶやいた。

同作を鑑賞後、サッカー少年だったころや相方・綾部祐二とのエピソードを思い出したという又吉。「歌舞伎の世界は厳しかったり、伝統的なものですから。喜久雄なりの大変さがあったり、俊坊なりの大変さがあったり……」としみじみ振り返りながら、「特別扱いされる人間が集団に1人おると、落ちこぼれが生まれるみたいな原理あるじゃないですか。この同世代の2人が、歌舞伎の世界で切磋琢磨することによって、それがどう作用していくのか? というところも描かれてましたし。いろいろ感じることの多い映画でしたね」と語って締めくくっていた。

コメント欄には、「又吉さんの感想聞きたかったので嬉しい」「おととい見たのですが、まだ落ち込んでます(笑)」「又吉さん同様くらった感がある」「すごすぎて落ち込む、マジで大共感」「観た後のしんどさをこの動画に救われました~」「国宝はヤバかった!名作確定!」など、さまざまな声が寄せられている。

【編集部MEMO】
又吉直樹は、2020年6月にYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を開設。後輩たちを巻き込んだ企画や妄想解釈、作品レビューなどが好評で、チャンネル登録者数は51万人、累計再生数は9,000万回を超えている。