お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が23日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』に出演。現在大ヒットしているNetflixドラマ『地面師たち』について熱弁した。

  • 『地面師たち』で詐欺集団のリーダー・ハリソン山中を演じた豊川悦司

『地面師たち』を観て「これは騙される」と実感

7月25日に配信がスタートし、大きな話題になっている『地面師たち』。キャストには、綾野剛、豊川悦司、ピエール瀧、小池栄子、北村一輝ら豪華俳優陣が名を連ね、それぞれの役どころを絶賛した又吉は、「いや~面白かったですね」と感嘆。「すごいなって思ったのは、大家を騙すんじゃなくて。売買契約をすることで、大きな会社を騙すっていうのが、一番ど真ん中に来るテーマ」だと語りつつ、「大きい会社を相手にしてるから、視聴者としては極悪集団に見えにくい」「称賛されるような人たちではないんですけど、ロマンを感じてしまうような部分がある」と同作のヒット理由を分析した。

さらに、「とんでもない資本力がある企業が大きな土地を買って、そこに建物を建ててそれを売ったりして大金を稼いでいくっていう。そこに僕たちは入っていけないじゃないですか」と続けた又吉は、「僕らにとって、現実感がない話なんですよね。だから、観てる側が、かわいそうっていう気持ちになりにくい」と説明。「地面師たちによって翻弄されて、大変な結末を迎えた人もいる」と前置きしながら、「複雑なんだけど、整理されてて。単純化しないけど、整理されてるっていうところが、すごく面白かったですね」とストーリーの緻密さを称賛した。

また、「そんな詐欺に遭うか? って思うんですけど。このドラマを観てるとすごくわかりやすく、これは騙されるわ~って」とつぶやいた又吉。「余裕っすよ、僕を騙すことなんて」と苦笑し、自身が詐欺に遭うシチュエーションを想像する場面も。最後に、「詐欺はホントよくない。それだけ賢い人たちやったら、ちゃんと社会の構造から変革させるような。そっちのほうに、ぜひとも頭を使っていただきたい」と語りかけた又吉は、「みんな危機感を持たないとダメだなって、すごく思いましたね。それぐらいエンターテイメント性も高いし。私事ではないような壮大な物語性があるんですけど、被害者の視点とか、自分の生活に落とし込むと、危険性がすごいあると感じるようなリアリティがあった」と同作をアピールしていた。

【編集部MEMO】
又吉直樹は、2020年6月にYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を開設。後輩たちを巻き込んだ企画や妄想解釈、作品レビューなどが好評で、チャンネル登録者数は45万人、累計再生数は7,000万回を超えている。