モバイルバッテリーの機内持込みに新ルールが設けられるなど、世界中でリチウムイオン電池搭載商品による発火事故が問題となっていますが、私たちの日常の中には、思わぬ火災を招くものがほかにもあるのだとか。

例えばこちらの乾燥機。いったい何が原因で発火したのでしょうか?

火の気のないはずの乾燥機の中が勢いよく燃えています。これが自宅で起きるかもしれないと思うと、恐ろしいですね。

もちろん、モバイルバッテリーを乾燥機にかけたわけではありません。発火の原因は……

えっ、なんで燃えてるの!?
アロマオイルを拭いたタオルを洗濯後、乾燥機に入れると自然発火することがあります。
塗料・ワックスを拭いた雑巾やティッシュも放置すると危険。
真夏の“油”断が火を招く!油の自然発火にご注意を。

(@NITE_JPより引用)

なんと、発火の原因は油。

特に気温が高くなるこの時期、油が浸みた布類や紙類は、空気中の酸素と反応して発熱しやすく、また、高温環境下では熱が逃げにくくなり、思わぬ事故につながることがあるのだとか。そのため、アロマオイル、マッサージオイル、床用ワックス、塗料などを拭き取った布を高温下で長時間放置したり、乾燥機にかけたりするのはNG! 洗濯後は干して乾かすのが正解です。

また、調理中に油を拭き取ったキッチンペーパーなどをそのままゴミ箱に入れてしまうと……、やはり自然発火の危険が。捨てる前に水で濡らすなどの対策が必須です。

油による発火事故を防ぐためのポイントはこちら。

  • 油分が付着した布類は洗濯後でも乾燥機で加熱しない。
  • 油分が付着した布類や紙類を水に浸さずに袋や容器などに入れて放置しない。
  • 購入後、「高温注意」「火気厳禁」などの注意書きやラベル表示内容をよく確認する。

世の中が便利になる一方で、思わぬ事故を招くことも。しかしながら、乾燥機もモバイルバッテリーもオイルも……、製品の特性を理解し、使い方や保管方法に少し注意を払うことで安全に便利に使うことができるんです!

この機会に、身近な製品の扱い方について今一度チェックしてみてくださいね。