
1995年、ル・マン24時間レースの総合優勝という偉業を成し遂げたマクラーレンF1 GTR #59号車。その歴史的瞬間から30年を迎える今年、あの感動を鮮やかに蘇らせるスペシャルコレクションが登場した。手がけたのは、クラシックカー界の名門エンジニアリングでマクラーレンのスペシャリストとも言われるLANZANTE、コレクタブルカーの専門企業PROSLINK、そして精緻なモデルカーで知られるMAKE UPの3者。いずれも情熱とクラフトマンシップを極めるプロフェッショナルである。
【画像】エンスージアスト垂涎!マクラーレンF1 GTR #59号車に捧げるスペシャルコレクション(写真13点)
まず目を引くのは、蓮井幹生氏が撮影した写真集『JET BLACK 59 MIKIO HASUI PHOTOGRAPHS』だ。当時のフィルムから新たに現像した写真には、優勝ドライバー・関谷正徳氏の姿が克明に記録されており、ビジュアルの力で当時の興奮を生々しく伝える。
さらに、MAKE UPによる1/18スケールの精密モデルカーも見逃せない。30周年を記念して製作された「1/18 Scale McLaren F1 GTR 01R 1995 LANZANTE #59 30th Anniversary Race FinishEdition」は、#59号車の決勝レース直後の状態を忠実に再現。ボディに刻まれた埃やダメージ、あの栄光の余韻すら感じさせる仕上がりとなっている。世界にわずか59台のみの限定生産であり、コレクター垂涎の逸品と言える。
このスペシャルコレクションは、2025年7月10日から13日までイングランド・ウェストサセックス州で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて、LANZANTEのブティックスタンドで販売される予定だ。また、そのうち一部は、東京・代官山の蔦屋書店(T-SITE内)でのポップアップストアでも取り扱われる。開催期間は8月23日から9月7日まで。
ル・マンの頂点に立ったあの瞬間。その輝きと誇りを、今ふたたび。このコレクションは、モータースポーツの歴史に敬意を表す者すべてに捧げられた、現代の記念碑である。