SBCメディカルグループは、美容医療を始めたきっかけ、理想とする仕上がり像、関心の高い施術、施術を受けた自身の変化、そして過去10年での価値観の変化などについての意識調査の結果を7月1日に発表した。同調査は2025年6月10日〜6月12日の期間、美容医療を受けた経験がある40〜60代の男性1,002人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 美容医療を始めた理由、半数以上が「自分の意識の変化」。「誰かのため」でなく「自分のため」へ

美容医療を受ける動機を聞いたところ、「外見の変化に自ら気づいたこと」が主な理由であることがとなっていることがわかった。

中でも、「鏡や写真で見た自分の姿に老けた印象を受けた」(24.3%)や「肌・体型・体毛などが気になった」(26.3%)といった「自己認識」に基づく回答が全体の半数を超えており、自分自身の気づきが行動のきっかけになっていることが明らかになった。

一方で、「家族や友人の指摘」(21.7%)や「周囲の影響」(3.0%)といった外的要因は少数にとどまり、他人の視線よりも「自分がどう感じるか」を重視する傾向がうかがえる結果となった。美容医療が、誰かのためではなく自分自身のために選ばれる時代となりつつあることが示唆されたという。

また、「メイクで隠せないコンプレックスを解消したかった」(2.4%)、「転職・結婚などイベントに向けて見た目を整えたかった」(3.1%)という少数意見もあることから、印象アップよりも「現状維持」や「自然な若返り」を求める人もいるとのこと。

  • 美容医療の定番「シミ・肝斑治療」が経験率1位、関心度でも4位と高水準を維持、肌悩みの王道として根強いニーズ

美容医療の中でも「シミ・肝斑治療」(経験率39.4%/関心度8.7%)は、40代・50代・60代のすべての世代で最も多く選ばれた施術経験となり、肌悩みの王道として確固たる地位を築いていることがわかった。

すでに多くの人が施術を受けている一方で、今後施術を希望し「今後受けたい」とする考える層も一定数存在しており、関心度は全体で4位と依然として高い水準を維持している。

また、「目の下のクマ取り・たるみ取り」(経験率15.9%/関心度14.7%)は、年齢とともに気になりやすい部位として注目を集めており、今後受けたい施術では全体1位にランクイン。特に50代・60代での悩みとしても上位に挙がっており、今後さらなる需要拡大が見込まれるという。

さらに、「シワ取り(ボトックスなど)」(経験率22.1%/関心度13.2%)は、40〜60代のすべての世代で安定した支持を集めており、悩み・関心の両面で高い順位を記録。加齢に伴って生じる変化に対し、継続的に高い美容意識が保たれていることの高さがうかがえる結果となった。

  • 「自然な仕上がり」を重視する「隠れ美容」のニーズが最も高い一方で、ビフォーアフター感を求める人も約3割と二極化に

美容医療において重視することを尋ねたところ、「自然な仕上がり」(42.1%)が最多で、40〜60代の全世代においては「隠れ美容」志向が主流であることがわかった。劇的な変化よりも、少し若々しく映るようなバランスが理想とされているという。

一方で、「はっきりわかる劇的な変化」(28.4%)を求める層も約3割存在しており、ニーズは二極化している。そのため、施術提案の際には「自然派」か「効果実感派」かを見極めたうえでのアプローチが求められるという。

また、「年齢より若く見える」(19.8%)、「清潔感・好印象」(9.5%)といった印象面や自信よりも、仕上がりの見た目そのものを重視する傾向が強いことが示されている。こうした背景からも、一人ひとりの仕上がりイメージに合わせた施術提案の重要性がうかがえるという。