oricon MEは7月1日、「ネット銀行/インターネットバンキング」の利用実態データを発表した。調査は2025年1月8日~1月27日、インターネット専業銀行のサービスまたは銀行のインターネットバンキングサービスに1ヶ月1回以上ログインしている8,278人を対象に、インターネットで行われた。
ネットバンキングサービスを利用しようと思った理由
ネット銀行/インターネットバンキングに1ヶ月1回以上ログインしている利用者8,278人に対し、「ネットバンキングサービスを利用しようと思った理由(複数回答)」について聴取したところ、「店舗や窓口、ATMに行かなくていいから」が44.8%で最多となった。
次いで「24時間いつでも利用できるから(41.7%)」「利用できるATMが多いから(12.8%)」も上位に位置しており、利用者が口座利用の利便性やアクセシビリティを重視していることがわかる。また、「手数料(振込やATMの引出手数料など)が安いから(39.5%)」「預金金利が高いから(11.0%)」も比較的上位に位置しており、金銭的なメリットも重視する傾向にあるようだ。
手数料に関しては、利用者から「回数制限はあるものの、振込手数料が無料なのが良い(50代・男性)」「各種手数料がネットバンキング経由だと無料だったり、住宅ローンの繰り上げ返済なども安く済む(40代・男性)」「振込手数料が無料で、コンビニで入出金できるのも良い(50代・男性)」といったコメントが寄せられている。
また、預金金利に関しては「残高に応じて手数料がお得になるだけでなく、同じ会社のサービスと連携すると普通預金の金利がアップするのも良い(60代以上・男性)」「基本24時間いつでも利用でき、預金金利も高い。外貨預金やNISAも気軽にできる(60代以上・男性)」「特定の証券口座を持っていれば、普通預金の金利が0.3%付く。どのコンビニATMでも使えるのも良い(30代・男性)」といったコメントが寄せられた。
ネットバンキングサービスと連携させているサービス
「ネットバンキングサービスと連携させているサービスはあるか(複数回答)」について聴取したところ、連携させているサービスがある利用者の中では、「コード決済アプリ」が30.5%で最多となった。次いで「クレジットカード(30.0%)」、楽天Edyやnanaco、WAONなどの「プリペイド型電子マネー(13.3%)」が続いた。また、「交通系IC(8.8%)」と「キャリア決済(8.1%)」は全体の割合としては高くないが、どちらも近い割合で利用されていることがわかる。
オンライン決済サービスを利用している理由
つづいて、ネットバンキングサービスとオンライン決済サービス(コード決済、キャリア決済、モバイルウォレット)を連携させている利用者2,211人に「オンライン決済サービスを利用している理由(複数回答)」について聴取したところ、「ポイントが還元されるため」が57.0%で最多となった。
また「使えるお店が多いから」は49.7%となっており、店舗側でもオンライン決済サービスの導入・対応が進み、オンライン決済サービスがより身近なものになっていることがわかる。
利用者からは、「コード決済へのチャージがしやすい(50代・男性)」「オンライン決済とも紐づけできるし、ポイントなど色々特典も多い(50代・男性)」「窓口が少なくなっていること、キャッシュレス決済が増えていること、現金がなくても支払いができることなどを踏まえてネットバンキングが便利(60代以上・男性)」「今はキャッシュレスで購入することが増えている。コード決済なども重宝している(60代以上・女性)」といったコメントが集まった。