オリコンは6月2日、oricon MEが実施した「ネット銀行」「インターネットバンキング」「外貨預金」の顧客満足度調査の結果を発表した。調査は2025年1月8日~1月27日(外貨預金調査は1月10日~1月24日)、ネット銀行調査は18~79歳の2,107名、インターネットバンキング調査は18~79歳の6,171名、外貨預金調査は20~74歳の4,636名を対象にインターネットで行われた。

  • 「ネット銀行」「インターネットバンキング」「外貨預金」総合まとめ(オリコン顧客満足度調査)

ネット銀行「auじぶん銀行」と「ソニー銀行」が総合1位に

インターネット専業銀行のサービスに、1ヶ月1回以上ログインしている全国18~79歳の2,107人を対象とした調査では、「auじぶん銀行」と「ソニー銀行」が同点で総合1位を獲得した。

  • 「ネット銀行」総合ランキング(オリコン顧客満足度調査)

「auじぶん銀行」は2年連続総合1位となった。評価項目別では、「付帯・連携サービス」「優遇サービス」「手数料」「キャンペーン」の4項目で1位に。なかでも"キャンペーンや提携ポイントの充実さ"などを評価した「キャンペーン」は、2022年から4年連続1位ととくに高い評価となった。また、部門の男女別「男性」、商品別「定期預金・積み立て」で1位となった。

同社の利用者からは、「キャンペーンが多く、利息が高めである。また、ランクによりATM手数料の無料回数が多くて便利(50代・男性)」、「振込手数料無料回数が多く、キャンペーン時の定期預金金利が良好(60代以上・男性)」、「キャンペーンでの定期金利がよく、連携サービスの利用によるメリットも感じやすい(60代以上・男性)」、「ステージに応じて手数料の無料回数が決められているし、使い勝手がたいへん良い(50代・男性)」といったクチコミが寄せられてる。

「ソニー銀行」は2年連続5度目の総合1位受賞となった。評価項目別では、「提供商品・サービス」「サイトの使いやすさ」「アプリの使いやすさ」「手続き」「ATMの使いやすさ」「サポート体制」の6項目で1位に。なかでも、"商品・サービスの充実さや外貨含む預金金利"などを評価した「提供商品・サービス」と、"サイトでの取引のしやすさ"などを評価した「サイトの使いやすさ」では、2019年から7年連続1位となった。さらに、"問い合わせ方法の充実さ"などを評価した「サポート体制」では、2021年から5年連続1位と継続して高い評価となった(2021~2023年は「問い合わせのしやすさ」として発表)。また、部門の男女別「女性」で1位となった。

同社の利用者からは、「セキュリティがしっかりしていて安心感がある、金利が高い、アプリやウェブサイトが使いやすい(40代・女性)」、「サイトのデザインもシンプルで分かりやすく、使い勝手が良い。他行への無料振込回数も多い(60代以上・女性)」、「操作しやすく、商品ラインナップも充実している。手数料も安く、金利も高いので言うこと無し(50代・女性)」、「使えるATMの数が多く、平日なら一部のATMで小銭の預け入れも可能なところが良い(40代・男性)」といったクチコミが寄せられている。

総合4位の「PayPay銀行」は、評価項目別「システム・セキュリティ」で2度目の1位となった(2021、2025年/2021年は「システムの安定性」として発表)。利用者からは、「早くからネット専業銀行だったので他行より不具合が少なく、セキュリティ面も安心できる(60代以上・男性)」、「取引内容をすぐ通知してくれるので安心して使用できる(40代・女性)」、「PayPayやポイ活が利用しやすいし、セキュリティも万全で安心して利用できる(30代・男性)」といった評価の声が集まった。

インターネットバンキング「SBI新生銀行」が2年連続総合1位

銀行のインターネットバンキングサービスに、1ヶ月1回以上ログインしている全国18~79歳の6,171人を対象とした今回の調査では、「SBI新生銀行」が2年連続総合1位を獲得した。

  • 「インターネットバンキング」総合ランキング(オリコン顧客満足度調査)

評価項目別では、「サイトの使いやすさ」「手続き」「手数料」「サポート体制」の4項目で1位に。なかでも、「手数料」は、2016年から10年連続1位と継続して高い評価となった(2021~2023年は「ネットバンキング手数料」として発表)。また、「サポート体制」は昨年につづき2年連続1位となった。部門別では男女別「男性」、地域別「関東」「近畿」、商品別「定期預金・積み立て」で1位となった。

同社の利用者からは、「条件に応じて振込手数料がかからない点が良い。振込やこれまでの利用内容の確認がスムーズにできる(50代・女性)」、「取引通知が都度ただちにメールされてくる。振込手数料の無料取り扱いがあり、最低限の振り込み回数は確保されている(60代以上・男性)」、「開店閉店がなく時間を気にせず利用でき、リアルタイムで手続きできる(60代以上・男性)」などのクチコミが寄せられている。

総合2位には「八十二銀行」と「三菱UFJ銀行」が同点ランクイン。「八十二銀行」は前回総合12位から順位を大幅に上げ、総合2位となった。評価項目別では、全7項目で昨年より得点が上昇しており、なかでも「サイトの使いやすさ(+3.0pt)」と「システム・セキュリティ(+2.1pt)」の2項目でとくに満足度得点の上昇がみられた。「サイトの使いやすさ」は総合ランキングの満足度得点にとくに影響度の高い項目であることからも、今回大幅ランクアップした要因のひとつとして大きく影響していることがうかがえる。また、長野県に本社を置く同社は、地域別「甲信越・北陸」で1位と地場に根付いて高い評価を獲得している。

八十二銀行の利用者からは、「セキュリティが保たれているし、操作性が良い(60代以上・男性)」、「とくにブラウザ経由でのサイトが使いやすい(40代・男性)」、「サービスが豊富で使い方がわかりやすい。ボタンひとつで必要な情報がわかる(40代・女性)」といった声が挙がっている。

同点総合2位の「三菱UFJ銀行」は、前回総合5位からのランクアップ。地域別「東海」で1位となった。つづいて、総合4位には「埼玉りそな銀行」と「横浜銀行」が同点ランクイン。「埼玉りそな銀行」は、評価項目別「手続き」「付帯・連携サービス」「システム・セキュリティ」の3項目で1位となった。また、総合6位の「福岡銀行」は、評価項目別「アプリの使いやすさ」で2年連続1位を獲得している。

外貨預金「ソニー銀行」が6年連続総合1位

1年に1回以上、外貨の購入や売却をしている全国20~74歳の4,636人を対象とした今回の調査では、「ソニー銀行」が2020年の調査開始以来、6年連続となる総合1位を獲得した。

  • 「外貨預金」総合ランキング(オリコン顧客満足度調査)

今回、同社が獲得した総合得点71.8点は、ランクイン企業のなかで唯一の70点台となり、「外貨預金」の総合ランキングにおいて過去最高得点となった。全8つの評価項目別では、「取引メニュー」「提供情報」「キャンペーン」「金利」「手数料」「システムの安定性」の6項目で1位となった。

なかでも「金利」では、前回から+2.3ptと、とくに満足度得点の上昇がみられた。部門別では、男女別「男性」「女性」、年代別「40代」「50代」「60代以上」、商品別「定期預金」、デバイス別「PC」「スマートフォン」で1位を獲得している。

同社の利用者からは、「定期的にキャンペーンがあり、好金利な商品が多く、利用しやすい(60代以上・男性)」、「金利が高い。金利分をマイルでももらえる。海外で現地通貨を引き出せるし、デビットカードとしても使えるところが良い(60代以上・男性)」、「海外旅行のために外貨を購入した。キャンペーンで手数料が無料だったのが得だった(30代・女性)」などの評価が寄せられている。

つづいて、総合2位の「SMBC信託銀行プレスティア」は前回総合4位からのランクアップ。評価項目別「入出金のしやすさ」「カスタマーサポート」の2項目で1位に。「カスタマーサポート」(2021・2022年は「サポート体制」として発表)では2021年から5年連続1位と、とくに高い評価となった。同社には、「定期購入の場合、スプレッドが無いため、外貨の購入がお得にできる。海外で手持ちの外貨をそのままカード決済したり、ATMから引き出せる(50代・男性)」、「問い合わせに的確に対応してくれる(60代以上・男性)」、「米ドル、ユーロの現金の出し入れができたところが良い(60代以上・男性)」といったクチコミが寄せられた。

また、総合3位の「住信SBIネット銀行」は、商品別「積立預金」で3年連続1位を獲得したほか、総合6位の「楽天銀行」は、年代別「30代」で2年連続1位となった。