5月17日に行われた結成16年以上の漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』で3代目王者に輝いたお笑いコンビ・ツートライブ(たかのり、周平魂)にインタビュー。優勝後の反響について話を聞いた。

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    お笑いコンビ・ツートライブのたかのり(左)と周平魂 撮影:大野代樹

大学の同級生で、ともにNSC大阪校に入学し、2008年4月にコンビを結成したツートライブ。『M-1グランプリ』では準々決勝止まりと、賞レースでなかなか結果を出せていなかった2人が、結成18年目で悲願の栄冠をつかんだ。

――優勝後の反響で一番うれしかったことを教えてください。

たかのり:僕は広島出身で、関西ではテレビのロケに行かせてもらっていましたが放送エリアが関西なので、広島の両親からしたら、僕らが何をやっているのかわからず、食えているのか食えてないかわかってない状態で、ずっと心配していたんです。今回、全国のテレビで優勝できて、それを見てもらえたことでだいぶ安心もしているし、兄ちゃんの家族も見てくれて「よかったね」と動画を送ってくれて、その反響が一番うれしかったです。僕のことをかわいがってくれていたばあちゃんも喜んでいたと聞いた時に「よかった」と。もちろん、劇場で「おめでとう」と言ってくださる言葉もすごくうれしいです。

周平魂:僕も、昨年親父が亡くなって親父にはチャンピオンになった姿を見せられなかったけど、おかんが喜んでいるし、うちの嫁と子供も喜んでくれて。息子は5歳ですが最後まで見てくれて、奥さんがその様子を動画で撮ってくれていたんですけど、息子が自ら「じいじにも見せてあげた方がいいんじゃない?」と言って、(じいじの)写真を持ちながら見てくれていたのがうれしかったです。

――周平魂さんは、優勝賞金でお父様のお墓を作るとおっしゃっていましたが、その後、建立に向けて進んでいますか?

周平魂:この前、見積書が送られてきたんですけど、想定していたものよりちょっと高くなっていました。賞金それぞれ500万ずつですけど、その半分を超えます。まあ高い! 初めて500万円もの大金をもらいますが、すぐ石になります(笑)

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――チャンピオンになり、奥さんとお子さんの旦那さん&パパを見る目も変わりましたか?

2人:喜んでくれていますね。

たかのり:でも、奥さんも芸人というものがいつどうなるかわからないというのはある程度理解しているし、僕らは遅咲きなので、喜んでいますが全然浮かれているわけではないです。「よかったね」と。

周平魂:結婚して9年ですが、うちも喜んでくれているけど浮かれてはないです。18年かかっているので。

――なんだか同志のような頼もしい奥様ですね。

周平魂:月収4万円の時に結婚して、付き合ってからだと12~13年以上になるんですけど、徐々にこの人はこうなっていったというのがわかってくれているので、精神的なところでは同志かもしれないですね。

たかのり:僕も同棲を始めた時に家賃を折半にしてもらって、少しずつ僕の割合を増やして、やっとここ最近、全部自分で生活費を出すようになって、そのあと優勝できたのでよかったなと思いました。