大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第26回「三人の女」(7月6日放送)に登場する宿屋飯盛役・又吉直樹の扮装写真が29日、公開された。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛けている。
又吉が演じる宿屋飯盛は、大田南畝(桐谷健太)に学び、狂歌四天王の一人に数えられた狂歌師。日本橋で宿屋を営んでいたことが狂名の由来とされる。 狂歌集の編集・出版で蔦重(横浜流星)と協力し、 天明8年には、歌麿(染谷将太)とともに 狂歌絵本『画本虫撰(えほんむしえらみ)』を刊行し、 狂歌師の地位を不動のものにした。蔦重が亡くなった後、蔦重の墓に碑文を残す。
第26回「三人の女」では、冷夏による米の不作で、米の値が昨年の倍に上昇。奉公人も増え、戯作者たちが集まる耕書堂では、米の減りが早く蔦重(横浜流星)も苦労していた。そこに蔦重の実母、つよ(高岡早紀)が店に転がり込み、髪結いの仕事で店に居座ろうとする。一方、江戸城では、意次(渡辺謙)が高騰する米の値に対策を講じるも下がらず、幕府の体たらくに業を煮やした紀州徳川家の徳川治貞(高橋英樹)が幕府に対して忠告する事態にまで発展する。
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