• ツートライブ

――優勝後、東京の番組にも多く出演されていますが、東京に来る頻度は優勝前後でどれくらい増えましたか?

たかのり:優勝前は3カ月に1回あるかないかぐらいだったのが、1週間に3~4日くらい、半々になりました。優勝した次の日に見取り図の盛山(晋太郎)さんから連絡があって、「東京に住所があった方がええぞ。その方がテレビ局も呼びやすいし。俺らのYouTube用の“見取り図ハウス”を使っていいよ」と言ってくれて、おとといも2人でそこに泊まりました。そのおかげで夜遅くまで東京で仕事ができたりしていて、ありがたいです。

――大阪と東京の仕事のバランスは今後も半々くらいで考えていますか?

周平魂:そうですね。大阪でもともとやっているライブやイベントをすぱんとやめるという感覚はないので。それを続けてきたから優勝できたと思うので、それをやりながら、新しい仕事も頑張るという感じです。

たかのり:よしもと漫才劇場の支配人が「ツートライブは全国で活躍して後輩に背中を見せてほしい。福岡でも漫才してほしいし、東京でも漫才できる環境を作るので、全国で活躍してください」と全国での活躍を後押ししてくれているので、僕らは7月からルミネや福岡など、いろんなところで出番をいただいています。

――優勝後に東京に進出するコンビもいますが、お二人は考えていますか?

たかのり:東京行きは検討中です。

周平魂:とりあえず見取り図ハウスを使わせてもらってやっていけたら。

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――漫才師としての今後の抱負もお聞かせください。

周平魂:漫才をずっと18年間やってきて、漫才で全国の賞レースのチャンピオンになれて、一応世に出られたので、これからも漫才を一番大事にしていきたいと思います。毎月やっている新ネタを3本下ろすライブも続けて、毎年のツアーも続けて、ミルクボーイさん、金属バットさん、デルマパンゲさんと4組で全国を回る「漫才ブーム10年間ツアー」も続けて。それプラス、チャンピオンになったことで東京のテレビに呼んでもらえているうちに、もっと有名になれたら。「有名な漫才師になりたい」というのが昔からの夢なので、それが目標です。

――“有名な漫才師”というのは、日本中の皆さんが知っているような存在でしょうか?

周平魂:そうですね。全国民が知っているくらいになりたいです。タクシーの運転手さんに「漫才師の人や」と言ってもらったりするのがうれしくて、「ツートライブという漫才師が日本にいる」というのを全国の人に知ってもらいたいです。

――たかのりさんも抱負をお願いします。

たかのり:僕も基本的には同じで、どこの舞台に出た時でも「ツートライブや」と思ってもらいたいです。NGKでも、漫才劇場でも、北海道でも、東京でも「知ってる」と思われる漫才師になるために今後どう動いていくか。東京の番組も大阪の番組も全国の番組も出たいですし、そういう表に出る活動を積極的にしていくことが、漫才をずっと続けるためにも必要だと考えています。

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■ツートライブ
たかのり(1984年4月11日生まれ、広島県出身)と周平魂(1983年9月11日生まれ、京都府出身)によるお笑いコンビ。兵庫県立大学の同級生で、ともにNSC大阪校に入学し、2008年4月1日にコンビ結成。2017年『ABCお笑いグランプリ』決勝進出、2019年・2022年・2023年『上方漫才協会大賞』文芸部門賞受賞。『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』で優勝に輝いた。