視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(6月16日~22日)をまとめた。
『ホンマでっか!?TV』『BABA抜き最弱王決定戦』も上位に
この週のランキングは、スポーツ界の歴史的瞬間が視聴者の心をとらえた。
NHKで放送された『MLB2025 パドレス対ドジャース』は個人全体注目度67.1%を記録。平日の午前中の中継ながら、3位にランクインした。右肘手術から663日ぶりに大谷翔平選手が投手として先発復帰を果たした記念すべき試合に、全国の野球ファンが固唾をのんで見守った。
一方、バラエティ番組も好調で、コア視聴層では『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)が2位にランクイン。フジテレビの特番『BABA抜き最弱王決定戦2025夏』もコア視聴層3位となり、山田涼介が史上初の“最弱王”3連覇を回避できるかに注目が集まった。相葉雅紀、長澤まさみ、柳葉敏郎ら総勢22人の豪華ゲストが参戦し、番組をさらに盛り上げた。
「歳を重ねても素敵な人生」
個人全体ランキングで4位(66.8%)に輝いた『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ)。最終回直前となる第10話では、それぞれの登場人物が新たな人生の一歩を踏み出す姿が丁寧に描かれた。
視聴者から微笑ましいという声が上がったのは、典子(飯島直子)の執筆したエッセイが編集部内で高評価を得たエピソード。「仕事で褒められるなんて人生で初めて」と満面の笑みで千明(小泉今日子)に報告する典子。ちゃんと就職もせずに結婚した自分が、仕事で評価されることへの純粋な喜びが印象的だった。「なんか初任給もらった新入社員みたいだね」という千明の言葉通り、新たな挑戦への初々しい喜びが視聴者の共感を呼んだ。
一方、千明がいつもの女子会に参加した際には、祥子(渡辺真起子)のスマホに部下から彼女を罵る誤爆メッセージが届き、涙する祥子を千明と啓子(森口博子)が慰める場面が描かれた。また、和平(中井貴一)は娘のえりな(白本彩奈)が恋人と鎌倉を離れる計画を聞き、親としての寂しさを抱える。その後、成瀬医師(三浦友和)の計らいで和平と千明はバーで互いの「孤独」を語り合った。
万理子(内田有紀)は「チーム千明」と月9ドラマ企画を提出し、真平(坂口憲二)は病気完治後、前向きに生きる心境に。SNSでは「歳を重ねても素敵な人生」「同年代としてしみじみと共感」といった声が寄せられ、人生の転機を迎える登場人物たちの姿が、多くの視聴者の心に響いたことがうかがえる。