3児の母として子育てに奮闘しつつ、音楽活動やバラエティ、YouTubeなど幅広く活動している歌手・鈴木亜美。7月5日にはDJ KOOをゲストに迎える一夜限りのスペシャルライブ「Ami Suzuki - One-day Disco Night - with DJ KOO」を神奈川・横浜みなとみらいブロンテで開催する。鈴木にインタビューし、ライブへの意気込みやアイドル時代から変わらず大切にしていることなど話を聞いた。

  • 鈴木亜美

    鈴木亜美 撮影:加藤千雅

鈴木は小室哲哉プロデュースで1998年に「love the island」でデビュー。「BE TOGETHER」が自身最大のヒットを記録し、同曲で第50回NHK紅白歌合戦に初出場した。デビュー27周年を迎える今年7月、同じく小室プロデュースで1993年にデビューしたTRFのDJ KOOと共にコラボライブを開催する。

――DJ KOOさんとのコラボライブ開催の経緯を教えてください。

エイベックスで後藤真希ちゃんとKOOさんが仲良しなのですが、今回、ライブのスタイルを変えてお祭り感を出したいと思い、誰かゲストに呼びたいなと。同じ小室ファミリーの大先輩であるKOOさんがいたらまた1つ盛り上がるだろうなと思ってお願いしました。KOOさんのDJタイムを設けて、みんなにとって日々のストレス発散の場所になればいいなと思っています。

――第1部が鈴木さんのライブ、第2部がKOOさんのDJタイム、そして最後にお二人でコラボするそうですが、どんなライブになりそうですか?

私は本編の前にミニライブもするのですが、そこで懐かしい曲をやって、本編ではアゲアゲ曲をやって、KOOさんはTKソングなど90年代楽曲とかをやって、みんなにも懐かしい気分を味わってもらえたら。その後、私が入っていく感じで、TRFさんの楽曲などでみんなで盛り上がりたいと考えています。

――過去にKOOさんとライブで共演されたこともありましたよね。

小室さんやKOOさんがDJをされていたイベントに、子供が小さい時に家族で遊びに行ったら、裏で「あみーゴ出ちゃう?」なんて言われて、「BE TOGETHER」をかけてくれたので勢いで出ました(笑)。私もDJをやっていた頃にも、KOOさんと同じイベントにたくさん出演させてもらって、KOOさんが私の曲をやる時に私も出たり。そういうノリが昔からあったので、今回それを大々的にちゃんとしたイベントにしました。

――ライブ以外でも交流があるのでしょうか。

バラエティで共演させてもらったり、会社で会った時に一緒に写真を撮ったり、ちょっと遊んだりします(笑)。大先輩ですが、緊張して話すとかではなく、「KOOさん元気!?」みたいなノリでいける、本当に優しい何でも話せる兄貴です。

――小室ファミリーとしての絆が強そうですね。

少し前まではなかなか小室ファミリーの方にお会いする機会はなくて、ここに来てやっとという感じです。最近、小室さんともイベントで一緒になることが多く、TKファミリーの一員なんだなと改めて感じています。

――皆さん年齢を重ねられてもパワフルな印象です。

そうですね。小室さんも前よりも元気というか、また新たに、氷川きよしさんに曲を書いたり、アイドルをプロデュースしたり、私も頑張らなきゃと刺激をもらいます。

  • 鈴木亜美

――改めて小室さんが生み出すTKサウンドの魅力をどのように感じているかお聞かせください。

独特のサウンドがありますよね。小室さんが好きなシンセをいじくって遊んでいる感じ。今、いろんな平成のものがまた流行っていて、小室さんはその時代のトップのプロデューサーなので、若者たちが求めているんだろうなと。なので、小室さんにまた爆発してほしいです。

――アイドルとしてブレイクされた当時を今振り返ると、どう感じますか?

バブリーだったなと思います。今はテレビだけでなく、SNSの世界など、いろんな世界のスターが出ていますが、当時はテレビの世界は特別感がありましたし、そこでの責任感や楽しさがありました。どれだけテレビに出られるか、それだけが勝負だった感じがします。

――アイドル時代に培われて今も大切にしているものを教えてください。

直感ですかね。当時、「自分はこうありたい」「今こういう仕事をするべきだ」というのも直感で動いていて、今もライブの構成などを考える際に直感を一番大事にしていて、その時の自分を表現するようにしています。なので、去年とも違うし、その前とも違うし、来年も違うだろうなと。これからも自分はこうなんだと決めつけず、その時々の直感で動いていきたいと思います。

――直感を大事に、やりたいと思ったら即行動を?

そうですね。その時やりたいと思ったことは本当にその時にしかないと思うので、そのタイミングを逃さないでチャレンジしていきたいです。