小田急電鉄、小田急箱根、箱根登山バス、東海バス、小田急ハイウェイバス、大山観光電鉄、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、Mastercard、ジェーシービー、日本信号、QUADRAC、小田原機器とレシップは6月16日、2025年秋以降、小田急グループの鉄道やバス等で、クレジットカード等のタッチ決済で乗車可能となる乗り物を拡大すると発表した。
小田急線や箱根登山電車など対象拡大へ
対象となるのは、小田急線、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根登山バス、大山ケーブルカーと、東海バス、小田急ハイウェイバスの一部路線。
小田急線への導入をはじめ、タッチ決済サービスを拡大することで、新宿、箱根、江の島・鎌倉、大山への移動や観光が、日頃使い慣れたクレジットカード等の1枚で可能となる。
タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等を専用リーダにタッチすることで、そのまま利用できる。対応する決済ブランドは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯となっている。
インバウンド需要の増加に対応し利便性向上へ
2025年4月には訪日外国人が単月として初めて390万人を超え、過去最高を記録したほか、小田急沿線では、箱根、湘南(藤沢市、鎌倉市)、大山(伊勢原市)の年間観光者数が約5,300万人に上る等、インバウンド需要は急速に拡大している。
小田急グループでは、2023年4月に江ノ電、2023年8月に箱根ロープウェイと箱根海賊船にて"タッチ決済"を導入し、インバウンド観光客の受け入れ環境整備に取り組んできた。今年度秋以降、新宿から沿線観光地の玄関口となる駅や、それら観光地内でも導入を予定している。
同社は、今後もインバウンド需要の増加が見込まれる中、日頃使い慣れたクレジットカードやデビットカード等で公共交通が利用できるタッチ決済の利用範囲の拡大が、利用者の利便性向上に加えて、受け入れ体制の強化にも寄与すると考えている。