インテージヘルスケアは6月17日、「更年期(メノポーズ)世代のニーズ探索調査」の結果を発表した。調査は2025年1月31日~2月12日、40~59歳の女性10,390人を対象にインターネットで行われた。

更年期症状、約3人に1人は積極的な対処せず

全国40~50代女性に最近1年間に経験した症状を確認したところ、更年期症状を1つでも経験したことのある人の割合は全体の82%だった。

  • 更年期症状15症状・1年経験あり

最近1年間に更年期症状を経験している人のうち、更年期症状に対し「医療機関を受診」、「市販薬・サプリメントの使用」で対策をしている人は27%に留まった。一方で、「十分な睡眠・休息をとる」「運動をする」「ストレッチやマッサージをする」など、医療機関・市販薬・サプリ以外の方法で対処している人と、具体的な対処を何もしていない人を合わせると30%で、約3人に1人が更年期症状を経験していても、積極的な対処をしていないことがわかった。

更年期の理解度

続いて、自身が更年期だと考えている人に、更年期に関する理解度(更年期に起こる症状や、女性ホルモンの影響など)を確認した。更年期症状の「未対処者」は「対処者」に比べて、全般的に更年期に関する理解度が低いという結果になった。「未対処者」においても「ホルモンバランスの変化」や「更年期に女性ホルモンが減少する」ことへの理解は一定あるものの、特に「自律神経の乱れ」に関連する項目は「未対処者」の理解度が低く、「対処者」と差が大きいことがわかった。

  • 更年期に関する理解度

「未対処者」を4つのセグメントで分析

更年期症状の「未対処者」を、更年期症状の生活への支障度を横軸、更年期の認識度を縦軸とし、4つのセグメントに分類すると、それぞれ違った特徴が見えてきた。

「先取り対処スタンバイ層」は、更年期に対する認識が高く、生活への支障度は低い、平均年齢が比較的若い層。この層の特徴は、更年期症状が深刻ではないため、対処の必然性は低いものの、更年期に対する情報感度は高いセグメントで、更年期症状を対処するサービスや商品の潜在的な需要が高いと考えられる。その他「納得がまん層」「迷えるピンチ層」「のんびりライト層」もそれぞれ異なった特徴を持っており、「未対処者」を「対処者」へ導くには、セグメントごとに適したアプローチが必要となる。

  • 「未対処者」4つのセグメント