インテージヘルスケアは6月10日、「女性の健康に関するお悩み実態把握調査」の結果を発表した。調査は2025年1月31日~2月17日、20~79歳の女性23,504名を対象にインターネットで行われた。

最近1年間に経験した症状は?

全国20~79歳の女性に最近1年間に経験した症状を確認したところ、「目の疲れ」と「肩・首筋・腰・背中のこりや痛み」が約4割、次いで「睡眠」「疲労」「手足の冷え」などが挙げられている。

興味関心のあるヘルスクレームでは、経験症状上位の他、「免疫ケア・サポート」や「体脂肪の減少・代謝サポート」にも関心が集まっており、これらの症状を解決する商品やサービスは受容性があると考えられる。

  • 最近1年間に経験した症状/興味関心のあるヘルスクレーム

PMS・更年期症状は日常生活にどのくらい影響する?

本調査ではPMS、更年期症状、メンタルヘルス、エイジングケア(フレイル(年齢とともに筋力・気力が低下した状態))をピックアップ症状とし、詳細を聴取した。その中で、PMSの「日常生活への支障度」と「対処の満足度」を確認したところ「支障がある」は81.1%と高いものの、「対処に満足している」は21.3%と低い数値に留まった。更年期症状の「支障がある」は62.5%、「対処に満足している」は16.4%でPMSと同様の傾向となり、いずれの症状も日常生活への支障割合は高いものの、満足のいく対処は出来ていない。

  • 日常生活への支障度と対処と満足度

PMS・更年期症状ともに悩みがある人は症状経験者の5割以上

PMSと更年期症状について、症状を経験した人のうち日常生活の支障度が高く、かつ、対処が不満な人の割合を確認した。縦軸を「日常生活の支障度」、横軸を「対処の満足度」とし、右上の「支障度が高く」「対処が不満」な人ほど悩み度が高いと考えられる。

「悩み度高」はPMSで14.3%、更年期症状で9.1%だった。「悩み度高」と「やや高い」を合わせると、PMSは64.7%、更年期症状は52.9%と、いずれの症状も悩みを抱える人が多く、顕在・潜在ニーズがあることがうかがえる。

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