ウィルミナは、40代以上の女性を対象に「女性のニオイに関する意識調査」を実施した。
40代・50代・60代・70歳以上の各年代1,500人、合計6,000人を対象に事前調査を行った。40代以上の約7割(66.6%)が「ニオイ対策をしていない」と回答。また、年代別にみると、年代があがるにつれ、ニオイ対策をしなくなる実態が明らかになった。
回答の内訳を女性のライフステージごとでも確認してみると、どの年代でも、更年期の症状が出ている間はニオイ対策をする傾向が高く出ている。これは、「ホットフラッシュ」など、ほてりや発汗を伴う更年期の代表的な症状が出ることにより、ニオイを気にする人が多いことの表れであると考えられる。更年期症状が治まると、ニオイ対策をする人が急激に減るのは、発汗などによる更年期特有のニオイは治まるものの、「加齢によるニオイが出ている事に気付いていない」、あるいは「加齢臭は男性特有のものである」、といった誤った認識を持っている人が多いことの表れではないかと思われる。
一方、「現在ニオイ対策をしている」と回答した人のうち、40代・50代・60代・70歳以上の各年代100人、合計400人を対象に行った本調査では、約7割の女性が「自身の体臭・加齢臭が気になったことがある」と回答。どのライフステージにおいても「自身の体臭・加齢臭が気になったことがある」と回答した割合が高く、また、自分の体臭が気になった経験がある人ほど「加齢臭に男女差はない」と認識しており、自分の体臭が気になった経験の有無がニオイ対策をする、という行動に結びついていることが分かった。
年齢を重ねると、皮脂の成分構成が変化し、パルミトレイン酸などの脂肪酸の割合が高まることがある。このパルミトレイン酸が皮膚上で酸化・分解されることで、加齢臭の原因物質であるノネナールが発生するためだ。また、精神的・肉体的に疲労やストレスがたまると、肝機能低下によりアンモニアが解毒されず体内に蓄積される。そうすると血液中のアンモニアが上昇し、汗や呼気から放出される「疲労臭」に。疲労といえば乳酸が原因物質だが、汗に含まれる乳酸が皮膚常在菌によって分解されるとジアセチルが発生し、皮脂腺から分泌される中鎖脂肪酸と混ざると不快な臭いになる。これが俗に言う「ミドル臭」だ。
男性ホルモンの働きで女性より皮脂量が多く、枕からツンと臭うあの「ミドル臭」は男性の方が強い傾向があるが、女性も加齢により男性ホルモンの働きが活発化する。ノネナールと皮脂の過剰分泌によって引き起こされる生理現象は、男女を問わず、年齢を重ねれば誰にでも起こり得ること。対策としては、食生活の見直し、適度な運動、質の良い睡眠を心がけるほか、アロマオイルを取り入れるのもお勧めだ。天然精油成分の殺菌抗菌の薬理作用を活かして体臭を『中和消臭』することもよいだろう。