映画『父と僕の終わらない歌』(公開中)より、佐藤栞里がウエディングドレス姿で満面の笑みを見せる結婚式記念フォトが公開された。

  • 『父と僕の終わらない歌』結婚式記念フォト

松坂桃李演じる雄太の幼馴染・志賀聡美役に佐藤栞里

本作は、アルツハイマー型認知症を患い記憶を失っていく父・間宮哲太(寺尾聰)と、父を支え続ける息子・雄太(松坂桃李)の日々を描いた物語。世界中を感動させたイギリスの実話を元に、日本の横須賀に生きる父と息子に置き換え、父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を再び叶えようとするまでを描く。

『mini』や『ar』『InRed』など、数々のファッション誌でモデルとして活躍し、TBS『王様のブランチ』や日本テレビ『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』『有吉の壁』『ヒルナンデス!』と数々のバラエティ番組に出演する佐藤栞里。そんな彼女は本作で松坂桃李演じる雄太の幼馴染・志賀聡美を演じている。

本作の舞台となる横須賀は、作中に哲太演じる寺尾聰に歌われる「VOLARE」や、「LOVE ME TENDER」、「BEYOND THE SEA」など洋楽の名曲たちともマッチした国際色豊かな横須賀の雰囲気に合うとされ、選ばれたロケーションだ。そんな横須賀の商店街で夫・ダニエル(副島淳)とバーを営む聡美を演じた佐藤栞里について、本作の小泉徳宏監督が語った。

佐藤栞里の感覚的な演技を監督が称賛

渡久地翔プロデューサー曰く、「明るく面倒見のいい聡美に本人の人柄が重なった」とのこと。それは小泉監督も撮影現場で同様に感じたという。

「とにかく柔和な方という印象があって、何があってもニコニコしていらっしゃるし、現場に来るとぱぁっと明るくなるんですよ。キャスト同士で撮影の準備をしていると、話が盛り上がったりしているんですが、いつも登場シーンの多いキャストだと仲良くなっていたりと、撮影の合間合間に話していたりもするんです。その日しかいないキャストや何回かしかいないキャストも撮影の日によってはいるわけで、そういう人達も佐藤さんは巻き込んでいくんです。大体仲良くなったりすると固まってしまいがちで、たまにしかいない方は中々入っていけないと思うんですが、自然と佐藤さんが声をかけて輪に入れちゃうんですよね。それってすごく素敵なことだなと思って、そういうことが自然とできちゃう人なので、『すごいな、この人!』と思って見ていました」

さらに小泉監督は「お芝居に関して本人はあまりやったことがないと言いますが、結構感覚的にやれる人だと感じました。女優経験とか演技みたいなことをそんなにやっていないけれども、物語の登場人物に感情移入をして演技する共感力が高い感覚派な人だと感じました。悲しいシーンだったり、感動するようなシーンで自然とポロっと涙を流したりするし、それも別に意図的じゃないんです。物語の登場人物に気持ちを乗っけたら勝手に出たような感じで、そういう感覚派な女優なのではないかなと思います。そこにご自身の経験値などが乗っかってきて、さらに演技ができるようになってくる気がしていて、さらにレベルアップしていくような気がしています」と佐藤の感覚的な演技を称賛し、さらなる期待を感じたと語った。

あわせて、物語の始まりで描かれる聡美とダニエルの結婚式から結婚式記念フォトが公開された。哲太や雄太、松坂慶子演じる哲太の母・律子、哲太の幼馴染である三宅裕司演じる藤岡治、石倉三郎演じる門松大介ら個性的な仲間たちが一同にそろった記念写真だ。刻一刻と哲太の病状は深刻化していき、そんな父に深く傷つけられる雄太に寄り添い続ける聡美や横須賀の仲間たちも本作の見どころの一つとなっている。

寺尾は、佐藤が演技経験の少ないことを知って、「嘘が本当になる瞬間があるんだよ。そのセリフが本当になる日が来たらお芝居がもっともっと楽しくなるよ」と現場で声をかけ、佐藤は寺尾の言葉を“宝物”のように受け取ったと話している。

(C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会