ダイハツ、ムーヴをフルモデルチェンジ! ついにスライドドアを採用!

2025年6月5日、ダイハツは「ムーヴ(MOVE)」をフルモデルチェンジし、同日より発売した。

【画像】ついに新型ムーヴが爆誕! スライドドアが新鮮

7代目となる今回の新型。基本性能と燃費性能を高め、軽ハイトワゴンに求められる快適で便利な機能や装備を充実・進化させながら、消費税込みで135万円〜と求めやすい価格を実現。量販グレードのX(FF)でも、軽自動車ユーザーが車両の購入を考える際のひとつの基準である150万円以下の価格に設定した。

[バリエーションと価格]

■ターボモデル

RS:189万7500円(FF)/202万4000円(4WD)

■NAモデル

G:171万6000円(FF)/184万2500円(4WD)

X:149万0500円(FF)/161万7000円(4WD)

L:135万8500円(FF)/148万5000円(4WD)

新型は、「今の私にジャストフィット 毎日頼れる堅実スライドドアワゴン」をコンセプトに全方位で軽自動車としての魅力を高めた。なかでも、これまでと大きく異なるのがスライドドアの採用。近年の軽自動車におけるニーズの高まりに応え、ムーヴとして初めて採用した。新型のキャッチコピーは、「もう一度、心が動き出す。MOVE ON.」。ユーザーの心を突き動かすクルマを目標としている。

■端正で凛々しく“動く姿”にこだわったデザイン

デザインコンセプトを「ムーヴらしい“動く姿が美しい”端正で凛々しいデザイン」とし、機能とスタイルを両立させた質感高いデザインを徹底的に追求した。

エクステリアは、フロントからリヤに吹き抜けるキャラクターラインやウインドーグラフィック、動きのある表情を持たせたフェンダーやリヤピラーで、軽快な走りを予感させる躍動感を表現。フロントまわりは、グリルとヘッドライトをシームレスに合わせ、大胆さと先進性を表現。すっきりとした面と線の構成が特徴だ

■インテリアは軽自動車らしい安心感と居心地のよさにこだわる

インテリアは、インパネまわりのインターフェイスをシンプルにまとめ、オーディオの位置を低く設定することで広い走行視界を確保。軽自動車らしい、安心して運転できる見晴らしのよさを追求した。

シートは、上品で落ち着いた色合いや素材で仕立てのよさを表現。居心地のよさにこだわった。ドアアームレストにはシートと同じ色と素材を使い、室内全体の統一感を出すとともに腕への負担軽減を図った。RS、Gグレードではシルバーステッチ付きのネイビー表皮、シルバー塗装やメッキ加飾に魅力的な上質空間を演出する。

■豊富なボディカラーは新色も設定

生活になじみ、長く使える定番色かつムーヴらしい「動く姿が美しく見える色」を充実させた、2トーンを含む全13種のカラーバリエーションを設定。端正で凛々しい形状が際立つ上質な色として、新たにグレースブラウンクリスタルマイカを開発した。

●アナザースタイル

メーカーオプションとディーラーオプションを組み合わせることで、標準仕様とは異なる世界観を演出するアナザースタイルとしてパッケージオプションを用意。ダークメッキを基調とし、大人のスポーティさを演出した「ダンディスポーツスタイル」と、カッパー色の加飾を基調とし、大人の上品・上質さを強化した「ノーブルシックスタイル」を設定。

■DNGA(※)による基本性能の底上げと最新の安全装備

※ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャー

新型でプラットフォームを次世代のDNGAに刷新。先に世代交代をしたムーヴ キャンバスと基本を同じくしながら、ムーヴ専用のチューニングとしている。具体的には、アクセルのスロットル特性を最適化のほか、ばね、ショックアブソーバーおよびステアリング特性を変更している。

RSグレードにはターボエンジンとD-CVTを搭載し、15インチタイヤと高性能ショックアブソーバーを採用。トップモデルらしいさらに上質な乗り心地と動力性能に見合った高い操縦安定性を確保した。

■運転しやすく疲れにくいドライビングポジション

フロントピラーの傾斜やヒップポイントの位置を最適化し、運転席からの視点を広く高く設定することで、見晴らしがよく運転のしやすい前方視界を確保。

フィット感がよくホールド性の高いシートにより、しっかりしたムーヴの乗り味をサポート。どんなシーンでも体をしっかり支えることで、安心感があり疲れにくいシートに進化させた。

■快適な走りと低燃費を両立

DNGAによる走行性能の底上げとともにWLTCモードで22.6㎞/Lの燃費性能を実現(FF・CVT・NAエンジン搭載グレード)。先代同等グレードと比べて1.9km/h向上させている。

【安全装備】

安全装備についても抜かりなく、最新の先進安全運転支援機能を搭載。装備内容は以下のとおり。

■17種類の予防安全機能を採用した「スマートアシスト」

※スマートアシストの機能はグレード別設定で、一部機能はメーカーオプション

・最新のステレオカメラの搭載により、衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能を夜間歩行者検知と追従二輪車検知に対応させるとともに検知距離、対応速度の向上を実現している。

・万が一の踏み間違い時に急発進を抑制するブレーキ制御付き誤発進抑制機能を採用。

・長距離運転や高速走行時の運転負荷軽減に寄与するACC(アダプティブクルーズコントロール)を採用。

安全なドライブをサポートするディーラーオプションを用意

・BSM(ブラインドスポットモニター):車線変更時等に接近してくる後方車両を検知し、ピラーに設置したインジケーターおよびブザー音でドライバーに知らせることで、衝突回避を補助。

・プラスサポート(急アクセル時加速抑制):システム専用の電子カードキーによるドア解錠で急アクセル時の加速を抑制する機能が作動し、障害物の有無に関わらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知すると警報ブザーとメーター部のディスプレイ表示でドライバーへ注意喚起し、クルマの加速を抑制。専用電子カードキーでドアの解錠をすると自動でプラスサポートが始動するため、設定などは不要だ。

最新のダイハツコネクトを採用。緊急時以外の様子の見守り機能も充実

※ダイハツコネクトは9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ、6.8インチスマホ連携ディスプレイオーディオ、10インチスタイリッシュナビに対応

・スマートアシストの作動回数を過去7日分表示し、安全運転を促進する「スマアシレポート」、ドアロックやハザードランプ消灯忘れなどをスマートフォンに通知する「うっかりアシスト」を新設定。

・ディスプレイオーディオやコネクト対応ナビ、スマートフォンに車両のメンテナンス時期を通知する機能や、リコール開示日10~18ヶ月後時点で未実施のお客様のスマートフォンに通知する機能を追加。

・過去1年分の走行履歴を記録する機能を新設定。

■スライドドアの採用や充実装備により、利便性・快適性を向上

ムーヴとしては初採用となる後席スライドドアをはじめ、日常使いでの利便性や快適性を高める装備を充実させているのもトピックだ。

●両側スライドドアは全車標準。電動開閉機構も設定

近年のニーズの高まりを受け、狭い場所でのドアの開閉や、乗員の乗り降り、荷物の載せ下ろしもしやすい、後席スライドドアを全グレードで採用。RS、G、Xグレードではパワースライドドア(タッチ&ゴーロック機能/ウェルカムオープン機能付き)とすることで、買い物帰りやテイクアウトの荷物で両手が塞がった状態でも快適な乗り降りを実現する。

なお、パワースライドドアはRSに両側標準装備とし、G、Xに左側が標準装備で、右側はメーカーオプションとなる。またパワースライドドアには、半ドアから自動で全閉するイージークローザー機能も備わっている。

●タッチ&ゴーロック機能

・パワースライドドアが閉まりきる前に、フロントドアハンドルのタッチ式リクエストスイッチに触れることで、ドアロックを事前に予約することが可能。

●ウェルカムオープン機能

降車の際、インパネに設置したスイッチを押すことで、クルマに戻った時のパワースライドドアの自動オープンを予約することが可能。車両に近づくだけで、開錠操作をすることなくパワースライドドアが自動で開くため、買い物の際など両手に荷物を抱えているときにうれしい機能だ。

このウェルカムオープン機能は、RSが両側に標準装備。Gに左側のみ標準装備され、右側はメーカーオプションの右側パワースライドドアを選択することで利用可能となる。Xはパワースライドドアが標準装備される左側とオプションの右側ともに非対応となっている。

■使い勝手のいいポケッテリアと、快適・便利なパッケージング

運転席、助手席を中心に、手の届く範囲に小物などを置けるトレーや収納ボックス、荷掛フックなど使い勝手のよい収納アイテムを配置している。

ラゲッジスペースは、デッキボードの下に、シューズ類や小物などを収納できるアンダーボックスを設定。FFモデルはボードを開けたままフックで固定すれば背の高い荷物の積載も可能だ。

●パッケージング・シートアレンジ

十分な前後乗員間距離(1055mm)を確保し、後席スペースでもゆとりを感じられる高い居住性を実現している。荷物の積み下ろしをスムーズに行えるバックドア開口部の広さなど、毎日の使い勝手に寄り添ったパッケージを採用。リヤシートはムーヴ キャンバスと同じ240mmの5:5の左右分割ロングスライドにより、豊富なシートアレンジはもちろん、荷物の大きさに応じて、荷室スペースのアレンジも可能だ。

●快適なドライブをサポートする充実した機能・装備

このほか、日常使いやロングドライブなどで役立つ機能も充実する。シフト操作に連動したパーキングブレーキの作動やアクセル操作による解除で、日常の運転時から渋滞時までドライバーの疲労軽減に寄与する電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド機能を搭載。

ワイヤレス対応のApple CarPlayや Android Auto機能を搭載した9インチディスプレイオーディオをメーカーオプションで設定。音声認識機能に車両制御機能を設定し、音声のみでのエアコン操作やメーターの一部の情報、警告音の確認などが可能になり、利便性が向上する。9インチディスプレイオーディオを選択することで、ワイヤレス充電規格Qi(チー)やHDMIソケット(インパネ1口)が搭載されるので車内の快適性がいっそう高まる。

ディーラーオプションとして10インチスタイリッシュナビも用意するほか、前後方に加え室内録画も可能なドライブレコーダーを設定し、安全安心なカーライフをサポートする。

[主要諸元]〈 〉内はG(FF・CVT)

■RS(FF・CVT)

【寸法・重量】

全長:3395mm

全幅:1475mm

全高:1655mm

ホイールベース:2460mm

トレッド:前1300mm/後1295mm

最低地上高:150mm

乗車定員:4人

車両重量:890〈860〉kg

室内長:2140mm

室内幅:1335mm

室内高:1270mm

 

【パワートレーン・性能】

エンジン型式・種類:KF・直3DOHCターボ〈直3DOHC〉

総排気量:658cc

最高出力:47kW(64ps)/6400rpm〈38kW(52ps)/6900rpm〉

最大トルク:100Nm(10.2kgm)/3600rpm〈60Nm(6.1kgm)/3600rpm〉

使用燃料・タンク容量:レギュラー・30L

燃費(WLTCモード):21.5km/L〈22.6km/L〉

最小回転半径:4.7m〈4.4m〉

 

【諸装置】

サスペンション:前ストラット/後トーションビーム

ブレーキ:前Vディスク/後L&Tドラム

タイヤ:165/55R15〈155/65R14〉

〈文=ドライバーWeb編集部〉