これまで長納期が当たり前だったトヨタのスポーツカー「GRヤリス」に”異変”が起きている。というのも、最新モデルの納期が、びっくりするほど早まっているのだ。
GRヤリスは進化型が2025年4月にお披露目され、5月から発売を開始したばかり。
さらに納期が伸びるか…と思いきや、6月3日時点ではなんと「1〜2カ月」。というのも、生産体制を強化することにより、供給数が増えたため納期を改善できているとのことだ。「1〜2カ月」という納期は、トヨタ車のなかでも最速の部類に入る。
進化型GRヤリスは、スーパー耐久シリーズや全日本ラリー選手権などのモータースポーツからの知見を開発に反映し、運動性能向上に寄与する改良を実施。また、モータースポーツやサーキット評価の現場で出た課題一つ一つに向き合い、プロドライバーとともに目標とする性能に妥協を許さず開発したエアロパーツを搭載したメーカーオプション「エアロパフォーマンスパッケージ」も発表し、こちらは2025年秋以降の発売を予定している。
ほか、GR-DATと呼ばれる8速ATの性能をさらに磨き上げ、またショックアブソーバーや電動パワーステアリングの最適化、さらにAT車のフットレスト面積を拡大するなど細やかな改良も施されている。
価格は、8速AT車が391万〜533万円。6速MT車が356万〜498万円。300馬力超の4WDスポーツとして、クルマの新車価格が上がり続ける昨今においては魅力的に映る。
スピード納期が期待できる今、欲しい人にはチャンス到来！なのかもしれない。
〈文＝ドライバーWeb編集部〉
