歌舞伎俳優・松本幸四郎が主演する『鬼平犯科帳』シリーズ初のファンイベント『第1回鬼平犯科帳祭』が都内で行われ、幸四郎のほか、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、マキタスポーツ、早乙女太一が登壇した。
イベント冒頭で水をこぼす久保田悠来
チケットが販売開始3分で完売となった同イベント。時代劇専門チャンネルで初放送される『鬼平犯科帳 暗剣白梅香』(7月5日13:00~、19:00~ほか)の上映後、本編後に流れるアフタートークの収録が行われた。
従来のアフタートークは、フジテレビの佐野瑞樹アナが進行を務めているが、この日は日本ダービーの競馬中継番組のMCがあるため、本宮が代行。冒頭でいきなり久保田が水をこぼしてしまい、本宮は「こいつ現場でもやりやがるんですよ!」と嘆きながらスタートした。
今作での幸四郎のイチ押しシーンは、長谷川平蔵(幸四郎)と、彼の命を狙う金子半四郎(早乙女)の一騎打ちシーン。「太一くんが半四郎をやることが決まったその日から興奮して、撮影の日を待ち望んでいたんです。その夢がかなった現場の空気と、今までの作品の中で一番大きなセットでそのシーンを作ったんです。そこでやれたのは本当に幸せだったし、しびれました」と喜びを振り返る。
一方の早乙女にとっても、幸四郎との共演は念願だったそう。「13歳の時に幸四郎さん主演の舞台を見て、それから“仮面ライダー、ウルトラマン、松本幸四郎”と並ぶくらいの憧れのヒーローだったんです。その幸四郎さんの鬼平に立ち向かえることが本当にうれしくて、20年越しの夢がかなった作品でした」といい、「初めて刀を交えたのは、僕の思い出としてこの先の人生でずっと残っていくんだろうなと思いました」と、感慨を明かした。
これを聞いて、うれしさがあふれ出る表情の幸四郎は「(ヒーローみたいに)ビームとか出したほうがいいのか」「(平蔵の衣装は)結構結ぶところが多いから、変身するのに時間かかるんですけど」と照れ隠しのリアクションをしていた。
肝心なところが聞こえない“幸四郎あるある”
そんな憧れの幸四郎だが、独特の空気感を出す場面にも遭遇したという早乙女。「僕が撮影が終わって帰る時に、わざわざ支度が終わるのを外で待ってくださっていて、“あなたみたいな殺陣ができる人はね…”とありがたいお言葉を頂いたんですけど、幸四郎さんがモジモジしてらっしゃって、何を言ってかほとんど分からなかったんです。一番聞きたかったんですけど…」と残念なエピソードを明かすと、本宮は「分かる。出だしこそ聞こえるけど、だんだん声が小さくなるんですよね。これは幸四郎あるあるで、肝心なところが聞こえないんです」と解説した。
『鬼平犯科帳 暗剣白梅香』の本編は、Amazon Prime Videoのサブスクリプション・時代劇専門チャンネルNETでも、7月5日(13:00~)に配信スタートする。