JO1豆原一成とINI池崎理人(※崎はたつさき)が共演を果たした、5月30日公開の映画『BADBOYS -THE MOVIE-』。シリーズ累計発行部数5,500万部を超える、田中宏氏の伝説的な不良漫画『BADBOYS』(少年画報社 ヤングキングコミックス刊)を原作に、西川達郎監督がメガホンを取る。チーム同士が激しくぶつかり合う“族の戦国時代”を舞台に、「最強」の称号と伝説の単車を目指して突き進む男たちの青春を描いた熱き物語だ。

今回は、裕福な家を飛び出し「極楽蝶」のトップとして伝説を追いかける主人公・桐木司を演じた豆原と、司とつるむことになる仲間のひとり・川中陽二を演じた池崎にインタビュー。アクションシーンも多い本作の見どころや、それぞれのグループでの音楽活動と俳優業への心構え、2人のプライベートでの交流についても話を聞いた。

  • (左から)JO1豆原一成、INI池崎理人 撮影:宮田浩史

    (左から)JO1豆原一成、INI池崎理人 撮影:宮田浩史

豆原一成、池崎理人からの突然の連絡「今すぐ会いたいみたいな連絡が(笑)」

――最近のお二人は、プライベートでも交流があると伺いました。

豆原:この前、急に理人から「今すぐ会いたい」みたいな連絡が来ました(笑)。その日はちょうど夜までレコーディングだったので、「ごめん、今日はちょっと無理そうやわ」と返して、すぐ別の日に予定を入れて。後日、理人の家でご飯を食べました。

池崎:その日は急に会いたくなって、連絡を入れてみたんです。撮影の時に、お互いにいつも家にいがちだという話をしていたので、「急に連絡してもまめちゃんは絶対家にいるだろう」と。

豆原:間違いないね(笑)。その日はたまたまレコーディングだっただけで。

池崎:家に集まった時は、後輩グループのDXTEENの(大久保)波留も来て、3人でいろいろしゃべりましたね。外にちゃんとご飯を食べに行くよりは、リラックスして話したいなと思っていたので、学生時代の友達が家に遊びに来るようなノリでした。

――メンバー同士、家に行き来することも多いんですか?

池崎:普段からうちに来ることは結構ありますね。JO1は?

豆原:僕はたまに(與那城)奨くんの部屋に行きますね。奨くんと(川尻)蓮くんと3人とか、(河野)純喜くんがいたりとか。奨くんの部屋に行くと、結構集まりますね。

伝説的な不良漫画『BADBOYS』で主演「歴史ある作品だからこそ……」

――そんなお二人の関係性が垣間見えたところで、早速ですが。今回『BADBOYS』という伝説的な不良漫画の実写映画に出演が決まったときの、率直なお気持ちをお聞かせください。

豆原:小さい頃とか、不良に憧れる時期ってあるじゃないですか。だからこそ、役者としてそういう役を演じられるのがものすごく嬉しかったですし、歴史ある作品だからこそ原作が好きな方にも「BADBOYSだな」と思ってもらえるように頑張らないと、という気持ちが湧いてきました。

池崎:僕はほぼ初めてのお芝居だったので、最初は不安と緊張でいっぱいになっちゃったんですけど、周りの方が「ものすごい名作だよ」と教えてくれて。自分にオファーが来たのも嬉しくて……たぶん身長と顔と声、という部分で選んでいただいたと思うんですけど、自分の武器を活かせるのが嬉しかったです。

――役作りのために特に意識されたこと、準備されたことがあれば教えてください。

池崎:さすがに普段から不良を意識した生活をするのは難しいので(笑)、まずは不良が出てくる作品をたくさんチェックしました。最近のものだと『東京リベンジャーズ』とか、『池袋ウエストゲートパーク』なんかも。陽二は“ザ・不良”というたたずまいではありますが、不良の中でもどういうポジションなんだろう、どういうキャラクターが合うのかなというのを、自分の中でいろいろ考えて役の姿を作っていきました。

豆原:理人と同じように不良が出てくる作品を読んで、『BADBOYS』の原作も、アニメと漫画を読みました。ちょうどオファーをいただいたときは筋トレにハマり始めたときで、原作の司は体がバキバキだったので、「これは最高だな」と思って、さらにボリュームアップさせました。

――筋トレはお一人でやることが多いんですか?

豆原:そうですね。1人で黙々とやるのが好きなので。

池崎:(ぼそっと)かっこええなあ。

――池崎さんは筋トレはされますか?

池崎:日々のダンスの延長線上でやることはありますけど、本格的にはやっていないので、めちゃめちゃ憧れます。

不良漫画原作ならではの撮影現場「ちょっと怖かった」「いかつくて……」

――実際に撮影に入ってみて、現場はどのような雰囲気でしたか?

池崎:それぞれの族を演じるエキストラさんが多くいらっしゃったんですが、みなさん本当に不良みたいで、正直ちょっと怖かったです(笑)。

豆原:男臭い現場だったよね。「漢! 」っていう見た目の人しかいないので、全体的に結構いかつくて。

池崎:極楽蝶の4人は、結構わちゃわちゃしてて仲良くて。終始男子高校生ノリでしたね。

――4人が走死走愛(ガレージ)で集まっているシーンは、雰囲気のよさが印象的でした。

池崎:あそこ……寒かったよね。

豆原:寒かったねー! ほぼ外で、風通しがかなりよくて。

池崎:あそこでも特に何かしていたってわけでもなく、待ち時間もただしゃべってたよね。

豆原:セットにおもちゃみたいなのがいっぱい置いてあって、それを触りながらしゃべっていることが多かったです。

――みなさん、あまり人見知りもせず?

豆原:僕は若干していたかもしれないですけど(笑)。アクション練習が事前にあったので、そのときに結構仲良くなれていました。

池崎:(井上)想良くんとか、すごいムードメーカーで。常にボケていましたね。

豆原:マジでおもしろいんだよね。ありがたかった!

――現場でのチームワーク作りで心がけたことはありましたか?

豆原:カメラが回っていないときでも、他のキャストの方となるべくしゃべるように心がけていました。極楽蝶はもちろんですが、廣島Night'sや陴威窠斗(BEAST)のみんなとも。

池崎:特に極楽蝶のメンバーと話していたんですけど……その中でいうと、ひょっこりはんさんが本当に面白くて。

豆原:動きが最高なんですよね。僕、ひょっこりはんさんとすごい仲良くなって、終わってからご飯に行きましたもん。

池崎:そうだったんだ(笑)。極楽蝶は弱小チームなんですけど、そのイメージ通りに、みんないつもふざけていましたね。それぞれの族が声を出すシーンでも、その雰囲気が出ていたんじゃないかな。

豆原:他のチームは戦いに向けてかっこよく叫んでいるのに、監督から「極楽蝶は何を言ってもいいよ」と言われていたので、俺らはワーワーとへぼい声を出しながら、フラフラ走っていって。

池崎:俺らマジで弱そうだったね~。他の人たちはイケイケだったのに。

豆原:そんなところも楽しかったです。

――作中ではアクションシーンも多いですが、実際に挑戦してみていかがでしたか? 普段のグループ活動で、ダンスなど体を動かす機会は多いと思いますが。

池崎:ダンスを覚える機会が多いので、アクションの流れを覚えるのには役立ったかなと思いますが、殴る・蹴るはなかなかダンスに出てくる動きじゃないし、人と組み技で動くこともあまりないので、息を合わせなきゃいけないのが難しかったです。

豆原:僕も同じで、覚えるのは早めにいけたんですけど、相手に当たらないように、逆に当たっているように見せるっていう部分や、お芝居として会話の流れの中で動かないといけないのが大変でした。