俳優業に初挑戦・池崎理人の“演技センス”
――撮影期間を通して、お互いの演技や姿勢から刺激を受けた部分があれば教えてください。
池崎:まめちゃんは、アクションシーンがかっこよすぎて、めちゃくちゃ刺激もらいました。岩永丞威さんとのアクションシーンとか息ぴったりだし、思わず「大丈夫か?」と思ってしまうようなコケ方をしても、きれいな受け身を取っていて。ソファに転がったところとか、痛くなかったでしょ?
豆原:痛くなかった。
池崎:すごすぎましたね。
豆原:理人は、本格的なお芝居は初めてと言っていたけど全然そんな感じがなくて。お芝居の間とかテンポとか、たぶんセンスがいいから、一緒にやっていてやりやすかったです。
池崎:そんな、全然(照)。でも、どのシーンも本当に勉強になりました。セリフとセリフの間合いとかも本当に難しくて、監督に「もうちょっと間が欲しい」と言われても、最初は「どれくらい空けたらいいんだろう? 」とピンと来なかったりして。
――実際に作品をご覧になっていかがでしたか?
池崎:すごくよかったです! 音楽や効果がつくと撮影のときとは違って見えて、見応えがあって面白かったです。
豆原:撮影中は各シーンをバラバラに撮っていたので、通して観たときに撮影中のことをいろいろ思い出したりもしました。
音楽活動と俳優業で意識することの違いを告白
――グループ活動に加え、俳優としての個人活動も増えてきているかと思います。音楽活動と俳優としての仕事に取り組む際、それぞれの心構えに違いはありますか?
豆原:お芝居のときは、その作品の中で役として自然に振る舞うことを意識しています。先のことは頭には入れつつ、あえて先を読まず常に新鮮な感情で向き合うような。音楽活動のときは豆原一成が魅せるステージだからこそ、自分の「かっこいい」を前面に出すように意識しています。
――作品の中で自然にふるまう、というのはどんな風に?
豆原:セリフは頭の中に入っているけど、相手とのキャッチボールで選択肢を変えていくような感じですかね。難しいですが、会話を自然に成り立たせるようにしている感じです。
池崎:あえて変えている部分は、僕は特に思いつかなくて。INIの楽曲は世界観がすごく強いものもあって、演技の勉強をしてからグループの活動にもすごく役立ちました。この前のコンセプトはバンパイアがテーマだったんですけど……
豆原:あれかっこいいよね。
池崎:あの作品だと狂気に満ちた表情をつくるとか、そういうのは演技にも通じるなと思って。相乗効果はあると思います。
――今後も演技の仕事は増えていきそうですね。
池崎:どうですかね……お話をいただけたら、ぜひやりたいですけど。
――どんな役をやってみたいですか?
池崎:自分に合うのは大人っぽい役だと思うので、うーん……悩むなあ……極道。
豆原:極道!? 不良からこのままツッパリきっちゃう?(笑)
池崎:このさらに上の、恐ろしさもあるような役をやってみたいなと。
豆原:僕は真逆で、警察官とか消防士とかやってみたいなあと思います。
池崎:めっちゃ似合う。
豆原:そしたら理人が極道、僕が警察官で……。
池崎:そこやり合う感じになるの!? (笑)
もし、JO1&INIから極楽蝶にスカウトするなら?
――では最後に、今回の映画、そして仲間にちなんで。もしJO1そしてINIのメンバーの中から、族のテッペンを狙う“極楽蝶”にスカウトするとしたら、誰を選びますか?
池崎:JO1は強そうな人いっぱいいるもんね。
豆原:極楽蝶はまだまだ弱いので、勢力拡大のために僕は(金城)碧海くんを選びます。キレもあるし、アクション上手いし動けるし、1人で全部できちゃうから。
――その場合、トップの座は揺らぎませんか?
豆原:トップを取られそうになったら……そこは俺も対抗していきます!
池崎:INIからは、極楽蝶の雰囲気に合うという意味で弱そうな人を選ぼうかな。佐野雄大とか?
豆原:弱そう……かな? まあ、でもおもろい戦いはしてくれそう(笑)。
池崎:あわてんぼうやから、慌てふためいている様子がひょっこりはんさんたちと合いそう。
豆原:確かに(笑)。そこの芝居見てみたいね!
池崎:すでに一人極楽蝶みたいなやつなので、きっと馴染むと思います!
■豆原一成
2002年5月30日生まれ、岡山県出身。グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー。2019年放送のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』を経てデビューし、グループでは3年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場。2~3月には世界6都市を巡るワールドツアーを敢行し、4月には初の東京ドーム単独公演も実現。俳優としては、TBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』などに出演し、本作『BADBOYS -THE MOVIE-』で映画初主演を果たす。2024年下半期「ViVi国宝級イケメンランキング」NEXT部門1位に選出。
■池崎理人
2001年8月30日生まれ、福岡県出身。2021年放送のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したグローバルボーイズグループ・INIのメンバー。グループでは数々の音楽賞を受賞し、アリーナツアーも成功させるなど精力的に活動。俳優としては本作『BADBOYS -THE MOVIE-』が映画初出演となる。INIの作品内では、デジタル配信されている『Potion』の作詞・アザージャケットを担当し、音楽と演技の両面で存在感を高めている。