最近ますます亜熱帯化している日本の夏。ベタつく梅雨の6月を目前に、長い夏のはじまりに気分もダウナーになりがちですよね。そんな季節こそ、美味しいごはんで気分を上げて元気に乗り切りたいもの。ほっとする美味しいスープの数々で、私たちを癒し元気づけてくれる「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」で、今年も年に一度の恒例イベント「Curry Stock Tokyo」が開催されます!
普段からSoup Stock Tokyoを愛用し、毎年「Curry Stock Tokyo」を楽しみにしている筆者。10年目を迎えた今年はついに、あの定番スープメニューが新作カレーとして登場するらしい……と聞き、ワクワクしながら中目黒の本社キッチンでの試食会に参加してきました。
え! あの「東京ボルシチ」がカレーになった!?
「あれ? スープストックにカレーのメニューなんてあったかな?」という方もいらっしゃるかもしれません。Soup Stock Tokyoはその名の通り、「食べるスープの専門店」として1999年に第一号店がオープン。カレーはその翌年の2000年から登場し、現在もスープと同様、常に2~3種類のカレーがメニューに並んでいます。
こだわりと熱意を持って作り続けられたカレーは、現在、101種類以上もあるそう。世界各地に存在する多種多様なカレーを研究し、辛さ・甘さ・酸味などの味、スパイス、具材、ソースまで徹底的に吟味。世界中どこを探しても見つからない、スープストック オリジナルの味は、カレー好きはもちろん、カレー専門店のオーナーなどプロの方々にも愛される、スープ専門店の“本気のカレー”なのです。
そんな“本気のカレー”をもっとたくさんの方に知ってもらいたい! という熱意から、年に1度、カレーだけを提供する「Curry Stock Tokyo」が2016年にスタート。10年目の今回も気になる新作カレーが複数登場します。
注目はなんといっても、創業時からの定番人気スープ「東京ボルシチ」が、「東京ボルシチカレー」となって初登場すること。ありそうでなかったメニュー誕生のきっかけは、商品開発担当が2年もの間、毎日あめ色玉葱のことを考え続けてふと思いついたから、だそう。
ぱっと見は確かに、いつもの「東京ボルシチ」のようですが、お味はいかに。
ひと口味わった途端、鼻にスパイスの香りが抜けていきます。食べ進めるうち、あめ色玉葱と国産牛すじのコクと甘みの奥に、カレーならではのスパイシーさが感じられてびっくり。ヨーグルトとレモンの酸味がアクセントとなり、あっという間に完食。これは間違いなくぜひ食べてほしい味わいです!
コクと旨味の新作「チキンコルマカレー(トマトとヨーグルトのスパイスカレー)」
「コルマ」とは、たっぷりの生クリームやナッツ類のクリームを使って作る煮込み料理のこと。あまり耳なじみのないカレーかもしれませんが、北インドで食べられている贅沢な「コルマカレー」をベースに開発されたのが、この「チキンコルマカレー」です。
こっくりとしたクリームとチキンの旨味に、トマトとヨーグルトの爽やかさと、本格的なスパイスの味わいがぴったり。とろっと濃厚な美味しさに、ごはんが止まりません。
実は筆者、カレーやスパイス料理は好きなのに、辛い味付けが苦手。美味しいカレーが食べたいのに、辛さの壁に阻まれ、お店やメニュー選びにいつも苦戦しています。
スープストックのカレーの辛さレベルは、唐辛子のイラストで0辛から3辛まで表記されていますが、この「チキンコルマカレー」は2辛。なのに、ルーのみで食べたひと口目から最後まで、すんなり美味しくいただけたのは嬉しかったです。
商品開発担当の方に辛さレベルの設定や表記について伺うと、唐辛子などの香辛料をしっかりと効かせたい味わいのカレーは3辛に。辛みを感じない程度にほんの少しだけ入れているカレーは1辛とし、それよりも多い量が入っている場合は2辛としているそう。実は最初にいただいた「東京ボルシチカレー」も2辛でした。
辛みの感じ方には個人差がありますが、「東京ボルシチカレー」も「チキンコルマカレー」も、辛そうとあきらめず、ぜひ味わってほしい美味しさでした!
カレー通もびっくりの香りと味わい「チキンウプカレー」と「ベイガンバルタ」
「チキンウプカレー」はインド南部で多く食べられているという、スパイスと塩が味の決め手の新作カレー。試食会で同席したカレー通のインフルエンサーや記者の方々が、その本格的な香りに驚いていたほど、添えられた黒いカレーリーフやクミンの香りに食欲が刺激されます。 さらっとしたルーで、辛さレベルは2辛。ですが、スパイスや塩が醸し出すコクなのか、和食のおだしのような旨味を感じ、あっという間に完食してしまいました。
そして、「ベイガンバルタ」は、北インドで食べられているという、茄子たっぷりのベジタリアンカレー。とろっとしたルーにも煮込んだ茄子がたっぷり溶けこんでいて、辛さレベルは2辛です。
ここまで試食した4つのカレーで最も辛さを感じたのが、この「ベイガンバルタ」でしたが、ごろごろとした茄子の旨味が本当に美味しく、カシューナッツとスパイスの香ばしさ、ピリッとした辛さのバランスが絶妙。スパイスの効いた美味しいカレーで、すっかりパワーチャージできました。
2日間だけの「2種がけ」セットに「3種食べ比べ」セットも
ご紹介した4つのカレーをはじめ、全8種のメニューが登場する「Curry Stock Tokyo」の2日間。全て味わってみたい! という方にぴったりなのが、このときだけの限定メニュー「カレーとカレーのセット」でしょう。
また、3種類のカレーを一度に楽しめる「カレーとカレーとカレーのセット」も見逃せません。イートインはもちろん、テイクアウトでも楽しめるので、何人かでシェアして食べ比べパーティー、なんて楽しみ方も盛り上がりそうですね。
また、辛みが苦手なお子さんにも味わってもらいたい、と、特定原材料アレルゲンを含まない材料を選んで作られている「7種の野菜の辛くないマイルドカレー」も登場。お鍋からあふれんばかりの野菜をポトフのようなブイヨンにし、全てすりつぶしてカレーにしているという、家庭では作れないような手間隙かけた逸品。大人もぜひ味わってみたいですね。
なお、「Curry Stock Tokyo」が終わった後、7月から9月にかけても、「ベイガンバルタ」や「チキンコルマカレー」などのユニークなカレーの数々がランダムで登場予定。スープ同様、週ごと・お店ごとにメニューが変わるので、公式アプリをチェックして楽しんでくださいね。
レトルトカレーやフリーズドライのスープはギフトにピッタリ
Soup Stock Tokyoといえば、"絶対に喜ばれるギフト”と人気が高い、レトルトカレーやフリーズドライのメニューもおすすめ。スープストックの店頭でぱっと買えるほか、オンラインでも購入可能です。
スープは、お店でも使われているオリジナルデザインのカップにちょうど一杯分。お湯を注いですぐに食べられますが、本当にフリーズドライ? と驚くような味わい。具だくさんなので食べ応えもたっぷりです。
「5種のきのことほうれん草のクリーミースープ」と一緒にいただいたのは、「とうもろこしの辛くないキーマカレー」。小さな子どもでも味わえる、コーンと牛肉の旨味たっぷりの美味しさでした。
お店の味が手軽に楽しめるので、自炊する時間はないけど美味しいごはんを食べたいときや、ちょっとお腹が空いたとき、キャンプなどのアウトドアでも頼りになるので、とってもおすすめです。
長くて暑い今年の夏も、Soup Stock Tokyoの美味しいごはんの数々で、元気に乗り切っていきましょう!
■information
Soup Stock Tokyoの「Curry Stock Tokyo」
日時:2025年6月27日(金)、28日(土)各店舗の開店~閉店時間
場所:Soup Stock Tokyo外食店舗(白馬店を除く)、家で食べるスープストックトーキョー 一部店舗
メニュー:カレー8種類(開催店舗共通)