WEST.の神山智洋が主演を務める、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』(毎週土曜23:40~ ※第5話は23:50〜)で、翔太(神山)の父・岳志を演じる寺島進が、共演者のことや屋台の思い出などを語った。

  • 『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』場面カット

神山智洋・中村海人との和やかな撮影現場

――翔太の父で鮨店の大将という役どころについて教えて下さい。

鮨職人の役を演じるのは初めてでした。ロケでお借りした東京・下町にある鮨店の大将に、いろいろと教えてもらったんです。その大将が、鮨の握り方などは鮮やかなんだけど、いい意味で頑固で、いい意味で体育会系な方で(笑)。娘さんも鮨を握っていて、その関係性も今回の翔太と岳志の親子関係を表現する上での参考になりました。

――神山さんや中村(海人)さんと共演してみての感想は?

撮影に入る前に、親しくしている TOKIOの松岡(昌宏)くんなど神山くんの事務所の先輩たちから、「彼はとってもいい奴なんで、よろしくお願いします」といったメールをもらってね。撮影でもすぐに打ち解けて、神山くんに冗談でヘッドロックをかけたりしていたんです。すると横で中村くんが「あぁ〜、俺もヘッドロックかけてほしいなぁ」とか言い出して(笑)。神山くんも中村くんも、とっても好青年ですね。中村くんも、翔太と岳志をつなぐ難しい役どころを上手に演じてくれたなぁと思っています。2人のバランスの良さが、このドラマの魅力ですよ。

屋台は“大人の行儀”を学ぶ場所

――屋台について、何か思い出などはありますか?

一人暮らしをしていた若い頃はコンビニエンスストアも少なかったので、夜中に小腹が空くとよく屋台へ食べに行っていました。そして食べ終わったら、「釣りはいらない」なんて言いながら会計を済ませて、サッと店を後にしたり。振り返ってみると、屋台はそんな“粋な振る舞い”を学べる場所でした。だから、自分でもいつか屋台をやりたいなぁ、なんて本気で思っていますね。

――どんな屋台をやってみたいですか?

やっぱりラーメンがメインで、お酒もちょっと出して……。でも、ちょっと飲み過ぎた客を「もう、その辺にしとけよ」と諫めたりするような大人の行儀を学ぶ場所、昭和っぽいコミュニケーションが取れる場所を作りたいんですよね。すごく憧れがあります。

『ミッドナイト屋台』第7話の見どころは「翔太と岳志の関係性」

――明日の第7話の見どころを教えてください。

やっぱり翔太と岳志の関係性でしょうか。親子の関係はずっと変わらないもので、親は子どもの体調や気持ちの変化を敏感に感じ取るし、子どもは親の背中を見て学ぶし……。それはお互いに口に出さなくても伝わることだと思います。このドラマは若い世代の方もたくさん見てくださると思うのですが、そんな「昭和っぽい親子関係もアリなんだぞ!」ということを、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

楽しく見ていただけるドラマなのですが、今回であれば、親子がお互いを思う気持ちといった、ちょっとした「気付き」や「学び」が含まれていると思っています。屋台の話ではないですけれど、「教科書では学べない」ようなことがストーリーの随所にあるのでぜひお見逃しなく! という感じですね。

(C東海テレビ)

【編集部MEMO】
遠海翔太(神山智洋)は、フレンチシェフで、屋台の調理担当。実家は老舗のすし店で、後を継ぐため父の元で修行をしていたが、近所のフレンチレストランから漂う香りにあこがれ実家を飛び出す。パリのミシュラン1つ星レストランで腕を磨き、めきめき頭角を現していたが、人間関係のもつれから3年前に帰国。帰国後は、オーナーシェフのフレンチレストランを開こうと準備を進めるも、オープン直前になって極度のプレッシャーからくるストレスから味覚と嗅覚を失ってしまい、開店を断念。借金返済のため、宅配便のドライバーに転職する。料理の腕はピカイチだが、コミュニケーション能力に欠ける。方丈輝元(中村海人)は、東京近郊にある古刹『泉楽寺』の次男で、副住職。屋台の接客と味見担当。人の懐に飛び込むのが得意で、幼い頃から裕福な檀家に高級料理店に連れて行ってもらった影響で味覚を鍛えられ、食に興味を持つ。3年前に兄が病死。寺を継いで欲しいという父の思いを知り、僧侶の道を歩み始めるが、本当にやりたいわけではない。料理に物申す快感が忘れられず、僧侶になった後も、グルメレビューサイトにペンネームで多数の投稿をしている。料理は一切できないが、鋭い味覚とプロデュースセンスを持つ。