小田急電鉄は、2025年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。設備投資総額は436億円とのこと。通勤車両5000形(10両編成)を1編成新造するとともに、通勤車両3000形2編成のリニューアルも行うとしている。
新造する5000形は、車内の広さと明るさを強調する設計としており、車両間の仕切り扉と荷棚、座席横の袖仕切り部に大型強化ガラスを採用。天井に埋込み型のLED照明を設置し、開放感のある車内空間を実現している。すべての車両に車いす・ベビーカー対応のスペースを設けるとともに、防犯カメラも設置し、安全・安心な車内環境を整備する。
3000形のリニューアルは6両編成の2編成を対象に実施。全車両に車いす・ベビーカー利用者向けのスペースを新設するほか、運輸司令所などからリアルタイムで映像を確認できる機能を搭載した防犯カメラを設置する。
その他、今年度は橋梁やホーム上家など鉄道施設の耐震補強工事、東海大学前~秦野間の「盛土のり面」補強工事も進める。豪徳寺駅、千歳船橋駅、祖師ヶ谷大蔵駅、喜多見駅、狛江駅の全10ホームにホームドアを設置して使用開始するほか、ホームドア未整備駅である経堂駅や和泉多摩川駅などで設置に向けた準備を進める。鶴川駅と藤沢駅は、地元自治体と連携した自由通路整備事業に合わせ、駅舎を橋上化する。