「『人は人、自分は自分』と、他人と自分を比べずに割り切ることができれば、どれだけ心が楽になるだろう…」このように感じている人は多いのではないでしょうか。

今回は、「人は人、自分は自分」と割り切れない人の特徴や割り切るメリット、自分軸で生きるためにやるべきことを紹介します。「気づいたらいつも他人軸で行動してしまっている」と悩んでいる人は、本記事を参考に自分らしく生きるために何をするべきなのか考えてみましょう。

「人は人、自分は自分」と割り切れない人の特徴

  • 「人は人、自分は自分」と割り切れない人の特徴

    「人は人、自分は自分」と割り切れない人の特徴とは

「人は人、自分は自分」というマインドになれる人もいれば、なかなかなれない人もいますよね。ここでは、「人は人、自分は自分」と割り切れない人の特徴を紹介します。

他人からの評価を重視する

他人からの評価を重視する人は、他人によく思われたいために、本音を隠したり周囲に合わせたりして無理してしまうことが多々あります。他人からの評価が自分の価値を決めると思っていて、「人は人、自分は自分」と割り切ることができないのでしょう。

自己肯定感が低い

「自分には価値がない」「自分はダメな人間だ」など、自分に対して否定的な感情を抱きがちな人も、「人は人、自分は自分」と割り切ることが苦手なケースが多いです。ありのままの自分を認めることができず、「〇〇さんはあんなに立派なのに、どうして自分は…」と他人と比較して自己嫌悪に陥ってしまうのでしょう。

他人の意見に流されやすい

自分の意見ではなく他人の意見を軸に動いてしまう人も、「人は人、自分は自分」と割り切れていないといえるでしょう。「あの人がこう言っているから」と、自分の気持ちや考えよりも他人の意見を優先してしまうのは、自分に自信がないことが原因であることが多いです。

自分の価値観を確立していない

自分にとって大切なことや理想の生き方が明確ではない人も、他人に振り回されやすくなります。「みんながやっているから」「これが普通だから」という周囲の圧に流され、自分の軸がぶれるためです。

自分の価値観がないほうが、何も考えずに周りの意見だけを聞いて行動するだけでいいので、「楽なほうへと流れている」という捉え方もできます。

他人の成功を妬む

他人の成功を見て「あの人のようになりたい」「あの人ばかりいい思いをしている」と妬んでしまう人も、自分と他人が別だということを忘れがちです。他人の成功・幸せは自分の人生には何も直接的な影響がないのに、なぜか自分が負けたような気分になってしまうのでしょう。

競争意識が強い

競争意識が強いと、常に他人と自分を比べてしまいます。「あの人に勝ちたい」「ほかの人に負けたくない」と思うことは、他人を意識しているということ。勝ち負けにこだわる人は、「人は人、自分は自分」と考えるのは難しいのかもしれません。

「人は人、自分は自分」と割り切るメリット

  • 「人は人、自分は自分」と割り切るメリット

    自分軸で生きると、毎日が明るくなる?

「人は人、自分は自分」と割り切ることができると、自分と向き合う時間が増えて毎日の過ごし方に変化があるのだとか…。 ここでは、「人は人、自分は自分」と割り切るメリットを紹介します。

自己肯定感の向上

自分軸で生きることで、自己肯定感が自然と高まります。他人と比較しないようになると自分と向き合う時間が増え、自分の価値を自分で認められるようになるからです。

他人ではなく自分と向き合い、「長所も短所も含めてこれが自分だ」とありのままの自分の姿を認めて受け入れることができれば、自分は今後どう生きていきたいのか、自分の未来についても考えられるように。

精神的自由の確保

他人の意見や評価に左右されなくなると、精神的に自由な状態を手に入れることができるでしょう。

他人にどう思われるかばかりを気にしていると、自分の気持ちや行動を制限してしまうようになります。一方、自分軸で生きると「こうあるべき」「他人に合わせなければならない」というプレッシャーから解放され、「自分はこうしたい」という自分の気持ちを大切にするようになるので、楽な精神状態でいられるように。

人間関係によるストレスの減少

「人は人、自分は自分」と考えることで、他人に対して過度な期待や依存をしなくなります。他人の意見や行動に対して「そういう考え方もある」と受け止められるようになるため、「自分の意見が絶対に正しい」と相手を無理やり説得しようとしたり、逆に「相手に合わせないと」と他人ばかり優先して行動したりといった行動が少なくなるのでしょう。

このように自分と他人の境界線を意識するようになると、人間関係のトラブルも徐々に減るため、他人の行動に対してイライラしたり必要以上に落ち込んだりといったストレスを感じることも減っていきます。

集中力が上がる

自分軸で生きることで他人の目を気にすることが減るため、目の前のことに集中しやすくなります。たとえば、仕事や趣味に取り組むときも、他人の意見・評価を気にしすぎず、「自分が正しいと思うのは何か」「自分がどうしたいか」という軸で判断して自分事として取り組むため、集中力も高まるでしょう。

自分の人生を主体的に楽しめる

「自分は自分」と割り切ることで、他人の期待や世間の常識に縛られず、自分の価値観やペースで行動できるようになります。たとえば、キャリアやライフスタイルの選択においても、他人の基準ではなく「自分にとって幸せなのはどれか」を判断軸にするので、後悔のない決断ができます。

自分の好きなことや得意なことを伸ばすことができれば、毎日の充実感が増すはずです。

他人を尊重できるようになる

自分の軸ができると、他人の価値観や生き方を自然に尊重できるようになります。「自分は自分、他人は他人」という考えが根付くことで、他人の考えや行動に対しても「ひとつの価値観だ」と受け止められるようになるからです。

他人を尊重し、自分も尊重されることで、自然体な関係が築けるように。

「人は人、自分は自分」と割り切るためにするべきこと

  • 「人は人、自分は自分」と割り切るためにするべきこと

    自分軸で生きるマインドに切り替えましょう

自分の軸を持つためには、何をしたらいいのでしょうか? 自分らしい人生を歩むためにも、自分の軸を確立する方法を解説します。

自分のことを深く知る

まずは、「自分が何を大切にしているのか」「自分はどう生きたいのか」を深く理解する必要があります。これを明確にするためには、自分の「好き」「嫌い」「得意」「苦手」を客観的に整理してみることが効果的です。

たとえば、日記を書いたり、身近な人に自分のことをどう思うか聞いてみたりすることで、自分の本音に気づきやすくなります。

他人と比べるのをやめる

他人と比較する癖をなくすことは、自分軸を確立するために欠かせません。他人と自分の比較を続けると、「あの人より劣っている」「自分はダメだ」という劣等感や嫉妬が生まれてしまいます。

人はそれぞれ育ってきた環境や才能、価値観が異なります。「どちらが上か」と比較したところで、あまり意味はありません。

現代はSNSが日常に根付いているので、他人と比較してしまう機会も多いです。どうしても他人と比較するのをやめられないときは、SNSから離れてみるのも一つの手ですよ。

「ノー」という勇気を持つ

自分が「やりたくない」と感じたことは素直に「ノー」と断れるようになるのも、自分軸で生きるためには必要なスキルです。

たとえば、友人から無理な頼みをされたときに「断ったら嫌われるかもしれない」といったマイナスの感情で引き受けてしまうと、自分の時間が失われるのはもちろん、「なんで私がこれを対応しなくてはならないんだ」「なんでまた引き受けてしまったんだろう」と友人に攻撃的な感情になったり自己嫌悪に陥ったりするように。

自分が憂鬱に感じることならば、「自分の気持ちを大切にする」ことを優先的に考え、勇気をもって「ノー」と断りましょう。

他人の意見に振り回されない

他人の意見を参考にすることは大切ですが、それに振り回されてしまうと自分軸が崩れてしまいます。他人のアドバイスや評価を受け止めつつ、「自分にとって本当に必要なことか?」と冷静に判断することが重要です。

他人の意見はあくまで「選択肢の一つ」として受け止め、自分で判断するようにしましょう。

「こうあるべき」に縛られない

「社会人ならこうすべき」「大人ならこうあるべき」といった世間の常識やルールに縛られると、自分らしい生き方が難しくなります。「世間の常識」ではなく「自分の価値観」にしたがって行動することが大切です。

自分にとって本当に大事なことを優先し、周囲の意見に振り回されないことで、自分らしい人生を歩むことができるのです。

「人と違っても大丈夫」と考える

「みんなと同じでなければならない」という思い込みを捨てることも重要です。他人と違うことに不安を感じるならば、「人と違う視点や価値観を持っていることは、個性や強みになる」と考えてみてはいかがでしょうか?

「人と違っていても、それが自分らしさだ」と思えるようになれば、他人の目を気にせず自分らしく振る舞えるようになります。

自分を大切にする

自分軸を持つためには、自分自身を大切にする意識を持つことが欠かせません。無理をして他人に合わせたり、我慢を続けたりすると、心が疲れてしまいます。自分を大切にするためにも、好きなことを楽しんだり、疲れたときにしっかり休んだりすることが重要です。

「自分で決める」を習慣化する

自分軸を持つためには、自分の人生の責任を自分で負う覚悟が必要です。他人や環境のせいにすると、主体性が失われてしまいます。「自分はどうしたいか」「自分にとっての幸せは何か」を意識し、自分のことは自分で決めるようにしましょう。

人は人、自分は自分! 自分の価値観を大事にして生きていこう

  • 人は人、自分は自分! 自分の価値観を大事にして生きていこう

    「自分は自分」と割り切ってストレスフリーな生き方を選べるといいですよね

「人は人、自分は自分」という考え方を身につけることは、自分らしい人生を歩むために役立ちます。自分にとっての「幸せ」や「成功」を自分の基準で定義することで、他人に振り回されることなく、自分の人生を主体的に楽しめるようになります。

「自分にとって幸せな生き方とは何か」を常に意識し、自分軸に基づいた決断や行動を積み重ねていくことで、心から充実した人生を送りましょう。