本記事では、話し上手になるにはどうすればいいのかを解説します。会話の仕方がわからない人は、話が上手な人の話し方を真似してみるのが話し上手になる近道です。話し下手な自覚がある人は、本記事を参考にぜひトレーニングしてみてくださいね。

話し下手な人の特徴・あるある

  • 話し下手な人の特徴・あるある

    話し上手になるテクニックを紹介します

まずは、話し下手な人の特徴を紹介。周りの人から「この人、話すのが下手だな」と思われてしまう人には、いくつか共通点があります。

自分が会話下手だという自覚がある人は、自分に当てはまるものはどれかチェックしてみてください。

早口になってしまう

緊張や気持ちの高ぶりなどによって早口になってしまうと、周りの人は話を聞き取れません。早口で話されても周りは理解が追いつかないので、「あの人、何を話しているのかわからない」という印象に。

表情や話し方が固い

緊張すると表情が硬くなったり、声の抑揚がなくなったりしがちです。たとえば、「仲良くなりたい」と言いながら表情が硬かったり、「おすすめ」と言いながら声に熱意が感じられなかったりすると、話を聞いている側は「本当にそう思っているのかな?」と疑問を抱くことに。

そのうち、「あの人、なんかテキトーなことを言っている気がする」とマイナスな印象に傾いてしまうこともあります。

一方的に話してしまう

「一生懸命に話して盛り上げなければ!」と、相手の話を聞かずに一方的に話してしまうのも、話が下手な人の特徴の一つ。なかには、相手の話の腰を折ってまで自分の話をする人もいますが、いくらその話の内容が面白いとしても、話を遮って相手の気分を害しているため「話し上手」とはいえません。

沈黙を怖がりすぎる

会話中、沈黙の時間が流れると、無理にでも話をしようとするのも話し下手の特徴です。沈黙の間、相手はあなたの話の内容を整理して理解を深めるなど、思考を巡らせているのかもしれません。そんなときに違う話を持ちかけると、「せっかく今、自分の意見を整理していたのに…」「聞かれたことに回答するためにいろいろ考えていたのに、私の意見は聞かずに違う話に移るのね」と呆れられてしまうことも。

話がまとまらない

話し下手な人は、頭のなかで考えていることを、順序立てることなくそのまま口に出してしまいがちです。結果として話が長くなったり、いつのまにか論点がズレてしまったり…。

相手は話の内容を理解できず、会話が途中で途切れてしまうことも少なくないでしょう。

話し上手になるには? 6つの必須スキル【基本編】

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    この6つのスキルを意識して、話し上手になろう

ここからは、話し上手になるための基本的なポイントを紹介します。話し上手な人が会話をしている様子を観察してみたら、ここで紹介するポイントをマスターしていることがわかるはずです。

結論から話す

話の組み立て次第で、わかりやすさは大きく変わります。何を言いたいのかが不明瞭な会話は相手にストレスを与えるため、特にビジネスシーンでは結論から話すことが大切です。

「まず結論を伝えてから、次に詳細や理由を説明する」ということを意識するだけで、相手に論理的な印象を与え「わかりやすく説明してくれて、話が上手な人だな」というプラスな印象を与えられるでしょう。

わかりやすい言葉を選ぶ

話し上手な人は、相手の理解度に合わせて言葉を選んでいます。業界が異なる人に対しても、つい専門用語を使ってしまっていませんか? 専門用語や社内用語など、相手が意味を理解していない言葉はわかりやすく言い換えるべきです。

相手に自分の言いたいことを理解してもらえないと、会話は成り立ちません。難しい言葉をわかりやすい言葉に言い換えることで、スムーズにお互いの認識を合わせられます。

5W1Hを意識する

筋道を立てて伝えるには、「5W1H」を意識した話の構成を意識しましょう。「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「なぜ」「どのように」といった要素が含まれていると、相手にわかりやすく情報を伝えられます。

たとえば「できるだけ早く」と言っても、いつまでなのかわからず、緊急性も伝わりません。「明日の9時までに」と具体的に伝えることで、相手の理解を助け、行動を促しやすくなったり誤解を防いだりできます。

相手の理解度を確認しながら話す

相手の理解度を確認しながら話すことも、コミュニケーションを上手くとるための鍵。相手の表情や反応を注意深く観察し、もし相手が内容を理解できていないようであれば、別の例を挙げたり表現を変えたりするなど、伝え方を柔軟に変えることが大切です。

相手の話をしっかり聞く

話し上手は、聞き上手でもあります。相手の話を傾聴して 、共感したり疑問に思った点を質問したりすることで、会話はより深まります。意見が異なる場合でも頭ごなしに否定せず、まずは相手の考えを受け止めること。そのうえで自分の意見を丁寧に伝えれば、良好なコミュニケーションを築くことができます。

ネガティブな言葉を避ける

不満や批判などネガティブな言葉ばかり使用していると、相手は「この人と話していても楽しくない」と気分が沈み、雰囲気も悪くなってしまいます。できるだけポジティブな言葉を選び、笑顔で明るい雰囲気を作り出せるように心がけましょう。

話し上手になるには? さらに会話を盛り上げるテクニック【応用編】

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    上級者になるためのコツを紹介

ここからは、さらに会話を盛り上げるための応用テクニックを紹介します。

ユーモアを交える

会話は結論から話すことが大鉄則ではありますが、ときとしていきなり本題から入らないほうが効果的な場合があります。たとえば会議や商談、プレゼンテーションなどの場では、雰囲気づくりも重要です。

ユーモアのあるちょっとした世間話などで場を和ませることができたら、相手の心をつかむことができ、いい方向に話を進めやすくなります。

相手の名前を呼ぶ

「〇〇さん、お疲れ様です」「〇〇さん、久しぶりだね」など、話しかけるときに最初に名前を添えるだけで、心の距離はぐっと近づきます。些細なことかもしれませんが、名前を呼ぶという行為は相手を大切に思っているサインとしてその人に伝わるのです。

人は自分の名前を呼んでくれる人に対し、「自分のことを覚えてくれている」「自分に意識を向けてくれている」と承認欲求を満たしてくれる存在だと感じるようになるので、無意識のうちにその人に好意を抱くようになります。これを心理学用語では「ネームコーリング効果」といわれています。

質問で会話を広げる

会話を盛り上げるには、相手に質問をして相手に話してもらうというのも効果的です。質問をするということは、「あなたに興味があります」「あなたの考えを聞きたいです」というメッセージを送っているのと同じこと。

人は、自分に関心を持ってくれる人に好意を抱きやすいものです。質問されることは、相手にとって楽しいコミュニケーションのきっかけとなるでしょう。

相手の言葉を繰り返す

話し上手な人が使用している心理学テクニックの定番といえば、バックトラッキング(オウム返し)。相手の言葉を繰り返しながら話を聞いていると、相手は「この人は私の話をしっかり聞いてくれている」と気分が良くなるため、信頼関係を構築しやすくなります。

たとえば、「この前、おいしいラーメン屋さんを見つけた」と言われときに「おいしいラーメン屋さんを見つけたの? 今度一緒に行こうよ」と返せば、これは「あなたの話を聞いています」というサインになります。驚きや共感、感動などを伝えたいときに、さりげなく使ってみましょう。

笑顔でうなずきながら聞く

会話中、相手が話しているときは微笑みながら、相槌を打ったりリアクションをしたりする。このシンプルな組み合わせが、「もっと会話をしたい」という温かいメッセージとなって相手に伝わるので、相手は心を開いて話しやすくなります。

自分の体験やストーリーを交える

体験談や短いストーリーは、会話に「自分らしさ」を加え、相手の興味を引きつけます。特に、学生時代の黒歴史や会社でやらかしてしまった話など、自分にとっての失敗談をさらけ出すと、相手に親近感を抱いてもらえるように。

たとえ話を準備しておく

うまくたとえ話を混ぜると、難しい内容もぐっとわかりやすくなります。日頃から心に残った経験や著名人の言葉、最近のトレンドなどをメモして、自分だけの「たとえ話リスト」をつくっておくと、目の前の出来事をカジュアルなたとえ話に言い換えられるようになるかも。

話し上手になるには、相手への配慮が大切

  • 「話し上手」は一生モノのスキル!

    一生モノのスキルを手にして話し上手になろう

話し上手になるためのテクニックは、すぐに身につくものではありません。しかし、今回紹介した簡単なテクニックを意識して実践していくことで、あなたの会話力は向上していくはずです。まずは相手を配慮するところから始めてみましょう。

「話し上手」は、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、あなたの人生を豊かにする一生モノのスキル。ぜひ今日から意識現してみてくださいね。